弧住から混住へー2/3
孤住から混住へ――人口減少
社会への処方箋「コレクティブ
ハウス」のメリット
コレクティブハウスの
3つのメリット
コレクティブハウスには、大別して3つの大きなメリットがあると考える。まず、飲食を共にすることによって、住民間に強い連帯意識が生まれることである。昔から、「同じ釜の飯を食った仲間」という言葉があるように、人間が互いを理解するためには、飲食を共にすることが一番の早道である。互いをよく理解すれば、助け合いや共助の気持ちが自ずと芽生えてくるだろう。即ち、コレクティブハウスは、新しいコミュニティである疑似家族のようなものを生み出す母体となる可能性が高いのだ。
2つ目は、多様性・ダイバーシティの視点である。様々な職業やバックグラウンドを持つ人々が集うことによって、互いが刺激を受け、啓発される効果が期待される。人間の能力を高める1つの鍵は、異質な社会に触れて、そこに身を置くことであるが、コレクティブハウスは、そういった場をも同時に提供するのである。コレクティブハウスに、例えば何人かの外国人が居住していればなおさら、そういった効果は高くなるだろう。
3つ目は、行政コストの削減である。これは、例えば過疎化した市町村で、高齢者が孤住しているケースと、コレクティブハウスに居住しているケースを想定すれば、どちらが介護等の行政コストが低くなるかは、一目瞭然であろう。最近ではアメリカでも郊外に広く拡散した街を、コンパクトシティというコンセプトで、中心部にまとめて再開発しようという気運が高まっていると聞いているが、コレクティブハウスは、コンパクトシティ建設の1つの有力な要素にもなり得るのではないか。
この他にも、コレクティブハウスは、いわゆる「婚活の場」を提供することにより、カップリングを容易にするという効用もありそうだ。そういえば、英国のウィリアム王子とキャサリン妃が愛を育んだのも、ルームシェアがそもそもの始まりだった。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
住む人は、国境を越えて対処しなければなりません。 以上
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