世界の流れに取り残される日本ー(2/7)
ワシントンで痛感した
変わり行く世界と取り残される日本
大国のパワーバランスの力学が支配する国際政治に、市民の対話がどう風穴を開けられるのか、そのためにも私はこの訪米のチャンスを積極的に生かそう、と考えていた。
ワシントンは3月初旬だというのに、初夏のような陽気で桜も咲き始めていた。だが、その日差し以上に私を刺激したのは、世界で動き出す民間レベルの新しい変化と、アメリカの日本の政治に対する厳しい視線だった。
言論NPOが選ばれた理由
私がワシントンで痛感したことを説明する前に、このCoCという新しい世界のシンクタンク会議と言論NPOとの関係を、簡単に説明しておきたい。
まず、なぜ言論NPOが世界を代表するシンクタンクのメンバーに選ばれたのか、である。私自身も、外交問題評議会から正式に招待を受けた際に、その理由がわかっていたわけではない。
出席した世界の20のシンクタンクは、英国のチャタムハウス、ロシアの現代発展研究所、フランス国際関係研究所などの世界でも有数のシンクタンクである。それに対して言論NPOは10年前に発足したばかりで、有権者や市民に立ち位置を置いて、政府や政党の政策評価などを行う、若い非営利組織である。
私や他の理事は当初、言論NPOがこの8年間、手掛けてきた日本と中国との民間対話が、世界で評価されたものだ、と思っていた。この対話は、悪化した日中関係の改善で大きな役割を果たし、かつ中国国民の様々な政策課題の認識を把握するために毎年、共同の世論調査を行い、その結果は英語で世界に伝わっている。
しかし、それが直接の理由でないことは、設立会議の議論に参加してすぐにわかった。一言で言えば、世界の変化は、国家ではなく市民を主役に動き始めている、ということである。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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