世界の流れに取り残される日本ー(3/7)
ワシントンで痛感した
変わり行く世界と取り残される日本
私が驚いたのは、多くのシンクタンクが自らをNGOと語っていたことである。彼らは大きな組織を抱えているが、その立ち位置は市民側にあり、世界の課題に対する強烈な当事者意識を持っている。
今後、このCoCは、インターネット会議などで継続的に議論を進め、それぞれの団体が、自国の「輿論」形成や政府への働きかけを行い、議論の力で世界の課題に挑むことになる。そうした課題に取り組む以上、シンクタンクは政府や特定の利害から中立で独立し、自発的に課題に挑む存在でなくてはならない。
この点で、言論NPOは時の政権や政党や特定の団体から距離を置き続け、活動の資金はすべて一般の寄付で確保している。つまり、言論NPOは、国民が強い有権者に変わることで、この国の民主主義も強いものになる、という立ち位置で議論を行っている。
もちろん、20のすべてのシンクタンクが政府から完全に独立しているわけではない。しかし、世界や多くの国の統治が揺らぐ中で政府のつながりだけでは、世界が抱えている課題に答えを出せないことを、何よりもシンクタンク自身が知っている。
私が設立メンバーに選ばれたのも、言論NPOが日本国内では数少ない市民側の立ち位置を持つ独立、中立のシンクタンクだからだろう。
取り残されるという実感
CoCの10時間に及ぶ討議は、中東やアフリカで進む市民の決起や、イランの核開発、そして中国の人民元とドルの問題、そしてグローバルガバナンスをどう立て直すのか、に向かって進んだ。いずれの出席者も世界の統治機構がなかなか機能せず、信頼を失っているという認識を共有している。
世界では核や環境などの脅威や課題が迫っているのに、国連や様々な国際機関も先進国中心の枠組みでは、中国はじめ新興国の台頭で、答えを出せなくなっている。
その解決のために何を私たちはなすべきか、それがすべての議論で問われた。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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