シリコンバレーが予測する10大トレンド (5/5)
シリコンバレーが予測する10大トレンド
――電気自動車の普及には時間がかかる?
9 ムーアの法則が
加速している
「半導体の性能が1年半で2倍になり、価格は1/2になる」とするムーアの法則が加速し、「半導体に性能は1年半も経たずに2倍になり、価格は半分以下に下落する」傾向が出てきている。半導体を小さくするのはやがて限界に達し、やがて新しいアーキテクチャーが開発されて、まったく新しいコンピュータが出現する可能性がある。分子コンピュータ(Molecular Computing)もそのひとつかもしれないが、これ以外の新製品が出てくる可能性もある。
パネリストは賛成1反対3であった。反対者の意見はとっも特定化してもらわないと賛成しかねるといったものが多かった。パネリストのクールな反応とは対照的に、参加者の56%が賛成した。
10 バイオ・インフォマティクスが
更に進化する
医薬品の開発に数百万個の化合物をランダムにテストする時代は終わり、これからは情報に基づいた開発が主流になる。ゲノミックスはやや囃され過ぎた感があるが、遺伝子情報を上手に使って開発に成功しているベンチャーがいくつもある。情報に依拠したモデルの開発に焦点が移ってくるだろう。もしこれに成功すればFDAも認可を急ぐようになるだろう。
パネリストは全員賛成であった。参加者は93%賛成であった。
筆者が今回の会合に出席して感じたのは、今年のパネリストは例年より質の高い人が多かったように思う。ひとつの理由は当地でベンチャーを立ち上げて成功し、ベンチャーキャピタリストに転向した人がいたからであろう。Reid HoffmanはLinkedInを立ち上げ、Peter ThielはPayPalを立ち上げて成功している。「技術」の観点よりも「事業」の観点からの意見が多かったように思う。
一方で、「感覚」でものを言う人も多かった。14-16年のサイクルの話はどう計算しても年数が合わないし、Gamificationもピンと来なかった。電気自動車の話はまったく意外であった。Kleiner PerkinsやDraper Fisher JurvetsonはEVのベンチャーTesla MotorやFisker Automotiveに出資しているのに、個人としては否定的な見解を述べている。
筆者には納得できない話も多かったが、当地の著名なベンチャーキャピタリストがあれだけ主張するのだから、そこには「何かがある」ように思う。その「何か」が重要なのだと感じながら筆者は会場を後にした。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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