平家滅亡の経済学、日宋貿易の真相(3/6)
これは解説を後に回したいと思います。
そして、「3.為替リスク」。為替相場変動によるリスクです・・・が、当時の貿易は国際的に通用する金で決済をしていました。
日本と宋とでは、金の価値は異なるかもしれませんが、おなじ材質を媒介に使っているので、いまの為替相場のような極端な価値の差は出てきません。
ですので、昔の貿易の場合、為替リスクは考えなくてよいです。
(なお、現代の紙幣も材質としては同じ紙ですが、それを通貨として保証してくれる政府
の財政力が各国で異なるため、為替相場のような大きな価値の差が出てきます。)
最後は、最も大きなリスクである「4.シー・ペリル(海固有の危険)」。
これは、船の沈没・衝突・火災・海賊などのリスクです。
平清盛の時代には航海術も発達し、11世紀には羅針盤(方位磁針)も発明されているのですが、東シナ海という外洋を渡る際は、転覆や遭難なども頻繁に起きていました。
例えば、1976年には韓国の全羅南道新安の沖で難破船が発見されていますが、これは中国・寧波から博多に向かう途中に沈没したものとみられています。
日宋貿易に日本人はいなかった!?
さて、「これらのリスクを乗り越えたのなら、貿易で巨万の富を得るのも当然ではないか」と思う方も多いと思います。
たしかに、リスクが大きければ大きいほどライバルも減るわけですから、成功した者は莫大な利益を得ることができます。
以上は「現代ビジネス」より
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