平家滅亡の経済学、父・忠盛はいかにして巨万の富を得たのか(4/7)
しかし、父の成功を見ながら、そのまねごとで終わらないのが、清盛の凄いところです。
清盛は「希少性」を超えるものに目をつけます。それは、果たしてなんなのでしょうか。
そして、経営者・清盛が目指した、新たな時代の貿易形態とは―――?
これはまた、後日のお話といたしましょう。
【追録:貿易の成功者①】足利義満の場合 ~金閣寺に秘密あり
前々回、貿易で巨万の富を得た例として、足利義満、薩摩藩、ポルトガル、オランダを挙げました。このうち、薩摩藩、ポルトガルについては、前回触れましたが、残る足利義満、オランダについても教えてほしい、というご要望を頂きましたので、ここで簡単にご説明いたします。
まず足利義満の場合ですが、成功の秘密は中国・明との独占貿易権を手に入れたこと。
これは過去の遣隋使や遣唐使と同様、明皇帝に対して朝貢する形式で行われたのですが、それを行うまでには大変な苦労がありました。
その苦労の原因は、義満が1392年に南北朝合一を行うまで、九州を本拠地とする南朝方の懐良親王(良懐)が「日本国王」として明との貿易を行っていたことにあります(*2)。
そのため、足利義満は明から「良懐と日本の国王位を争っている北朝方の臣下」とみなされて、外交関係を結ぶ相手としてなかなか認識してもらえなかったのです。
さらに、南北朝合一の後には、周防・豊前などの守護大名である大内義弘が独自に朝鮮や明との私貿易を行い、巨万の富を蓄えていました。
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