平家滅亡の経済学、父・忠盛はいかにして巨万の富を得たのか(6/7)
その後オランダは、アジアでジャカルタ、台湾と拠点を築いていったのですが、カギの一つとなったのは、日本でした。
歴史上、オランダと日本の関わりは意外に遅く、1600年3月にオランダ船のリーフデ号が大分県に漂着したことから始まります。
2年前にオランダを出発した時は110人いた乗組員も、太平洋を渡り、日本に漂着した時には生存者が24名になっていました。
この知らせを聞いた当時の権力者である徳川家康は、リーフデ号の積み荷にあった大砲を活用することを考えます。
リーフデ号を浦賀に回航させ、砲術の知識がある船員を会津征伐や関ヶ原の戦いに帯同させました。
関ヶ原の戦いでは、東軍がこのオランダの大砲を使用したのに対し、西軍はポルトガルから購入した大砲を使いました。
言い換えれば関ヶ原の戦いは、アジア貿易の代理戦争でもあり、プロテスタント新教国VSカトリック旧教国の戦いでもあったのです。
そして、この戦いの結果、日本ではポルトガルよりもオランダの勢力が強まります。
なお、家康に帯同したこのリーフデ号の船員の名は、イギリス人のウィリアム・アダムス。その後、家康に重用され、朱印船貿易の復活や宗教と貿易の分離を提言する三浦按針(あんじん)です。按針は三浦半島に領地をもらい、日本の武士として一生を終えます。
また、同じくリーフデ号の船員だったヤン=ヨーステン・ファン・ローデンスタインも、家康から信任され江戸城のそばに屋敷を与えられます。この屋敷周辺の土地は、その後「ヤン=ヨーステン」がなまって「八重洲」と呼ばれるようになります。
以上は「現代ビジネス」より
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