世界の流れに取り残される日本ー(6/7)
ワシントンで痛感した
変わり行く世界と取り残される日本
問われているのは市民自身
私のワシントンでのデビューは、ある意味で殴り込みのような真剣勝負の議論の連続だった。しかし、はっきりと分かったことがある。
日本は世界に無視されているのではない。本当の変化が問われている、ということだ。
私が言論NPOを立ち上げた10年前、ジャパンパッシングということが言われ、そして今ではジャパンナッシング、とまで言われるようになった。世界の関心は日本から素通りし、日本自体の存在自体がなくなっている、という意味である。
今でも覚えているが、10年前のある外国の雑誌には、レーダースクリーンから日本列島の映像が消えている漫画が掲載されていた。
『声が聞こえないだけではなく、姿も見えない日本』
それを言論の力で立て直そうと考えたことから、私たちのNPOの歩みは始まった。
確かにアジアでは中国が台頭し、日本の存在感はますます小さくなっている。だが、日本の姿が見えなくなったのは、世界への主張どころか、日本自体の課題解決で意思決定もできず、もう解決に時間がないのに、自分たちの政治ゲームにうつつを抜かし続ける日本政治への強い失望である。
その間、首相は毎年のように変わり、政権も変わったが、少なくても日本の政治に期待する声は、私のワシントン滞在中にはなかった。そうした政治を本質的に変えるしか、日本は変わらない、と世界は見抜いているのである。
では誰がそれを変えられるのか。
私がワシントンで問われたものは、実は市民の力であり、有権者の責任だった。世界の目は日本の政治家ではなく、有権者に向けられている。逆に言えば、日本の変化の主役は政治家ではなく、それを選ぶ有権者にある。この状況は私たちが変えることができる、ということだ。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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