世界の流れに取り残される日本ー(7/7)
ワシントンで痛感した
変わり行く世界と取り残される日本
有権者が決断するとき
その後、野田首相のワシントン訪問がなんとか決まったが、こうしたアメリカの厳しい視線が、これで変わったわけではない。
そして最近では、石原都知事がそのワシントンで、尖閣諸島を東京都が購入する、と発言し話題を作っている。私自身は、この発言は日本国内の政治ゲームのためのパフォーマンス、としか評価していない。発言の先は日本の政府であり、その舞台にワシントンが使われただけである。
確かに、石原発言は、領土問題を「存在しない」と言い続けるだけで、解決の展望を示せない現在の日本政府に、解決を迫る強烈な直球になったのは間違いない。自分の領土と主張する中国に対する、強い自己主張にもなった。
しかし、東京都が購入しても日本国内で所有権が移転されるだけであり、この領土問題の解決に向けて、新しい糸口を見出したわけでもない。石原氏自身、この問題を解決する決意まで持っているわけではないだろう。この発言は中国を刺激したが、日本の今の政治にはこの問題を処理する力も期待できない。
その点では、野田首相の訪米も同様である。党内の基盤もまとめられない首相は、何を世界にメッセージとして打ち出せるのか。世界を政治のパフォーマンスのために使う、という発想から、日本の政治はもう卒業すべきである。
実は私は、このワシントンの訪問後、北京に向かい、この領土問題について民間の対話の中で、解決に向けた議論を行えないか、と提案し協議を行った。この話は次回に譲るが、政治が機能しないならばそれを市民の力で進めるしかない、というのが、私の基本的な立ち位置である。
2012年、世界の変化はアジアを軸に大きく動く可能性もある。それを、日本から始めるためには、有権者がこの国の政治と未来を決断しなくてはならない局面になっている。
そのための議論の舞台を作る。それが言論NPOの役割だと私は考えている。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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