リビアの反乱を称賛したアメリカ大使が殺害された
飼い犬に手を噛まれて死んでしまったスティーブンス米大使
◆9月13日
駐リビア・アメリカ大使が、リビアの「民主化」の拠点となったベンガジにある領事館で、「民主化」されたリビア国民の放ったロケット弾で殺害された。昨日はトルコのエルドアン首相について、自分の首を絞めているエルドアンという内容だったが、今回も同じく、あるいは更に悲劇を超えて喜劇的になる、飼い犬に手をかまれる そして死んでしまったという結果となった。
「民主化」と称して、このようなイスラム主義者とかジハーディスト(殉教主義者)などが大手を振って武器を使用した暴力を簡単に振るう者たちの天下をもたらせば、このような結果になることは既に目に見えていたことだった。
現在、欧米諸国、トルコ、イスラエル、湾岸アラブ諸国が推進している、このようなイスラム主義者やジハーディストの武装勢力を利用してのシリアのアサド政権転覆計画が成就すれば、シリアも似たような事態になるのである。
これからは勢いに乗ったこれらイスラム主義者やジハーディストらが欧米社会はもとより、トルコでも湾岸アラブ君主国でも、そしてイスラエルでも「民主化」や「アラブの春」、「ヨーロッパの春」「アメリカの春」運動で、国内で武器を使用した反乱を起こし、「民主化」を進めることであろう。見ていればよい。昨日も書いたことだが、繰り返す。
自分の蒔いた種は自分で刈り取ることになるのが、世の習い
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●リビアの反乱を称賛したアメリカ大使が殺害された
http://www.hindustantimes.com/world-news/Americas/US-envoy-killed-in-attack-had-hailed-Libya-revolt/Article1-928706.aspx
【9月12日 AFP】
アメリカ大使のクリス・スティーブンスはカダフィ政権を転覆したリビアの反乱を称賛していたが、今やカダフィを倒した後に解放された勢力によってロケット弾による攻撃を受け殺害された。
スティーブンスはベンガジにあるアメリカ領事館で11日遅く、アメリカ人が製作したイスラムを馬鹿にするインタネット・ビデオにより激怒したイスラム主義者たちによって攻撃され殺害された。大使に任命されてから6ヶ月にも満たない内でのことだった。
スティーブンスは2011年2月に始まったリビアでの反乱の早い時期に反乱勢力に対して特使として活動してきた。この反乱でNATOの航空機が反乱側を支援し40年続いたカダフィ政権打倒に貢献、最終的にはカダフィの殺害に繋がった。
「私はリビア国民が立ち上がり自分たちの権利を主張するのを見て興奮した」とスティーブンスは、2012年5月に大使に任命された直後に国務省が出したビデオ・イントロダクションの中で語っていた。
「今、私はアメリカとリビアとの間の確固たるパートナーシップを築き、リビア国民を支援し、あなた方の目標達成に貢献するため、我々が開始した大いなる動きを継続する為にリビアに戻ることに興奮している」と彼は述べている。
このビデオの中で、スティーブンスはカリフォルニアで成長しバークレイのカリフォルニア大学を卒業したことを語っている。
彼はモロッコのアトラス山脈の中で英語の先生として活動をした時、2年間のこの平和部隊での経験を通して、中東と北アフリカのことを好きになったことを語っている。
彼はその後国務省に入り、エルサレム、ダマスカス、カイロ、リヤドの外交要員として働いた。アラビア語とフランス語をしゃべれるこの外交官は、カダフィ政権とアメリカが外交関係を復帰した直後の2007年から2009年までリビアでの副代表として仕事をした。
スティーブンスがなぜ11日の攻撃時にベンガジの領事館にいたのかは現在はっきりしていないし、ロケット弾で攻撃した者たちが大使がそこにいることを分かった上で攻撃したのかも分かっていない。
カダフィの統治時代には、11日の夜に始まったイスラム主義者のあのようなデモは考えられないことだったし、彼がもたらしたいと願った「自由で民主的で繁栄するリビア」もまた同じく考えられないことかもしれない。
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以上は「ROCKWAY EXPRESS」より
リビアの反乱は、そもそも米国の勝手な戦略に基づくものであったので、結果は自業自得の面があります。幾ら力でねじ伏せても、正義は最後には必ず勝利する道理が示されたとも言えます。米国は今後とも負の遺産が世界各地から、正義の復活と言ううねりに悩まされ続けることになるでしょう。これは日本も同様です。注意が必要です。以上
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