平家滅亡の経済学、宋銭普及の鍵をにぎる「ドル化」他(2/8)
また不思議なことに、通常の一文銭にまじって、直径がやや大きな「大銭」をわざわざ削って一文銭の大きさにしたものが稀に発見されているのです。
こうしたことからわかるのは、日本は輸入する宋銭を意図的に"取捨選択"していた、ということです。中国の貨幣を国内に流通させながらも、中国の貨幣ルールからは完全に距離を置くことで、その経済圏に入らず、独立性を保とうとしたと思われます。
ただ、輸入する宋銭を"取捨選択"した真の目的は別にあったかもしれません。
この【第二部】宋銭編の終盤では、この謎にも挑んでいきたいと思います。
経済学と日本史をつなげる「貨幣の三機能」
さて、私たちも普段何気なく使っている貨幣---そこには3つの機能があることを、ビジネスパーソンならどこかで学んだと思います。
それは、「交換」「尺度」「保存」の3つですね。
貨幣を媒介にしてモノを購入することができ(交換)、さまざまな商品の価値を図るモノサシになり(尺度)、さらに資産として保有・貯蔵できる(保存)・・・この条件にあてはまるものが、貨幣と呼ばれるのです。
【貨幣の三機能】
「交換」・・・貨幣を媒介にしてモノを購入することができる
「尺度」・・・さまざまな商品の価値を図るモノサシになる
「保存」・・・資産として保有し、貯蔵できる
前回の記事で、宋銭が普及する前の日本では、絹・米が貨幣の代わりをしていた、という説明をしました。これらを、「貨幣の三機能」にあてはめてみるとどうでしょうか。
もちろん、絹・米でも当然「交換」はできます。しかし、
1.いちいち量るのも手間がかかる
2.重たくてかさばるので運ぶのに不便
というふうに、なにかと取扱いが面倒です。
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