平家滅亡の経済学、通貨に秘めた清盛の野望(2/8)
このように、貨幣を媒介とすることで取引が迅速・活発になれば、商業は発達し、国が発展していきます。
この変化を、清盛は貨幣導入をはかることで意図的に起こそうとした・・・いわば清盛流の"景気対策"だったのです。
「通貨発行権」を得て"国王"になれ!
清盛が手に入れたかったもの。2つ目は「2.経済を自由に動かす力」です。
そんな力が存在するのか?と思うかもしれませんが確かにあります。
---それは、「通貨発行権」です。
かの有名な大富豪ロスチャイルド家の初代当主は、
「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰がどんな法律を作ろうが、そんなことはどうでも良い。」
と語ったといわれています。
本来、その国の国王しか持つことができない「お金をつくる権限」を手に入れることができたなら、貨幣発行益(第2部2回8ページ)を得られることはもちろん、その国の経済を一手に動かすことができるのです。
さて、当時の日本における国王、国家の頂点といえば、朝廷でした。
朝廷は、「絹100疋(びき)=米100石」(*1)というように、絹・米の交換レートなどを法律で定め、納税や貿易、市場取引などで使用させました。この法律を估価法(こかほう)と呼びます。
実は、この交換レートを自由に決められることが、「通貨発行権」とほぼ同じ効果を果たします。
たとえて言うならば、朝廷が徴税により絹をたくさん集めて持っていたなら、"絹の価値"をわざと高く設定することで、他の米や金・銀などを安く手に入れることができる・・・といった、なんともオイシイ話です。
清盛はこれを狙っていました。しかし、力づくで奪うわけにもいきません。
« 子供や女性は福島から避難を! | トップページ | 極秘軍事技術シリーズ(16)瞬間移動とタイムトラベル技術ー補足② »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)(2024.05.28)
- 言論統制が強化されている米国でFOXニュースのタッカー・カールソンが解雇に(2023.05.13)
- MGMが北米でMinamataを「葬ろうとしている」と非難する著名カメラマンのステファン・デュポン(2021.11.17)
- なんでテレビはこういうことを報道しないんですかね?wwwコロナの大嘘がばれるからですね。www(2020.11.24)
- 映画『テネット[TENET]』は警告している!(2020.10.25)
« 子供や女性は福島から避難を! | トップページ | 極秘軍事技術シリーズ(16)瞬間移動とタイムトラベル技術ー補足② »
コメント