平家滅亡の経済学、末法思想(7/8)
そして、自分のお経だけはなんとしても、56億7千万年後まで良好な保存状態を保たなければ・・・ということで、錆びなくて硬い銅製の経筒が求められたのでした。
お金をつぶすのも"ありがたい"こと?
さて、銅の原材料として宋銭を輸入した理由を考えてみると、「銅製品の中でも数が多く輸入しやすかったから」というのが真っ先に思いつきます。
ただし、宋銭が選ばれた理由はこれだけではありません。
銅というのは、1083度まで熱しないと溶けません。しかし宋銭には鉛(327.5度で溶ける)が10%ほど入っています。このため、単なる銅よりも加工しやすいのです。
また、宋銭が数百枚~千枚程度あれば経筒1本つくることができます。千枚というと多く聞こえますが、ちょっとした身分の人間ならすぐ集められる枚数です。
このように、宋銭は非常に使い勝手のいい仏具の材料だったのです。
なお、その約百年後、1252年につくられた銅造りの鎌倉大仏も、材料は宋銭だと言われています。
奈良の大仏が鉛を1%程度しか含んでいないのに対し、鎌倉大仏は10数%含んでおり、宋銭に近い値だ・・・というのがその理由です。
貨幣をつぶすというのはバチ当たりな気もしますが、仏具や仏像の材料として使われるのなら、逆にありがたい気もしてきます。
そもそも貨幣というのは古くから厭勝銭(えんしょうせん)といって、おまじないの道具やお守りとして使われてきた歴史もあります。いまでも5円玉が入ったお守袋がありますが、これもその名残です。
また、「お金を払う」というときの"払う"にはもともと"祓う"の意味もあった、と言われています。
彼こそ、宋銭導入の"真の仕掛け人"
以上は「現代ビジネス」より
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