平家滅亡の経済学、宋銭普及の鍵にぎる「ドル化」他(5/8)
いまでは、和同開珎(708年~)ではなく富本銭(683年)のほうが最古の貨幣である、というのが定説ですが、いずれにせよ日本では大和朝廷の頃から貨幣の歴史が始まっています。
しかし、この貨幣の歴史は、西暦1000年代初頭には途絶えてしまいます。
厳密に言うと、貨幣が地方で普及しきらないうちに、いったん流通が進んでいた都会でも廃れてしまう・・・という終焉でした。
その結果、それ以降の経済取引は、貨幣の導入以前に使われていた米・絹・布といった物品を介したものに逆戻りしてしまうのです。
【貨幣の歴史】
〈古代〉米・布
→〈飛鳥時代〉富本銭
→〈奈良時代~〉和同開珎など皇朝十二銭
→〈平安時代中期〉絹・米
→〈平安時代後期~〉宋銭
このように、清盛が生きていた時代は、一度貨幣が廃れてから200年近くの歳月が経った後です。当時の人々が宋銭を見る感覚というのは、我々が江戸時代後期の骨董品を見るのと変わらない、と言ってもいいでしょう。
宋銭を見て、「古いよ!!」と思った平安人もいたかもしれません。
つまり、和同開珎など大昔の貨幣の存在が、平安末期における宋銭普及の裏付けにはなり難い、ということです。
MADE IN JAPANの貨幣「皇朝十二銭」、かく廃れり
その和同開珎をはじめとする、朝廷がつくった12種の貨幣「皇朝十二銭」がなぜ廃れたのか---。シンプルに説明すると、次のような流れです。
(1)平安時代、原材料である銅が枯渇し採れなくなった
↓
(2)銅に鉛などを混ぜ、むりやり新貨幣をつくった
↓
(3)質の悪さなどの理由から、新貨幣の信認は弱かった
↓
(4)取引で新貨幣の使用を拒まれることが増え、使いづらくなった
以上は「現代ビジネス」より
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