平家滅亡の経済学、平家滅亡の真犯人(1/6)
【最終章・最終回】「平家はなぜ滅亡したのか?」これが本当の悲劇・・・平家滅亡の真犯人、そして清盛の「失敗」が明らかに。
upperline
この連載本編も、ついに今回が最終回。最大の謎である「平家滅亡の真相」の完結編です。
巨大な経済力を誇った平家をいとも簡単に滅ぼした"真犯人"は、『銭の病』ではありませんでした。
銭不足による経済混乱もたらした『銭の病』は、歴史的な飢饉のひとつ「養和の大飢饉」によるハイパーインフレで、一気に終息してしまいます。
しかし、その「『銭の病』を終息させたもの」こそが、平家滅亡の"真犯人"だったのです---。
ハイパーインフレで平家が見た地獄
「借金をしていた人々」は、ハイパーインフレによって銭の価値が暴落したので、返済額が少なくなり、非常に得する結果となりました。
一方、「銭を大量に保有していた人々」は、このハイパーインフレにより一気に資産を失いました。
その代表が平家一門です。
彼らが被ったのは、銭という資産の価値下落だけではありません。労働者を雇って行っていた大規模事業も、報酬として払う銭の価値が下落すれば行えなくなります。
それまで清盛が私財を投じてすすめてきた大輪田泊(神戸港)の修築についても、1180年には「国家事業として行ってほしい」と朝廷に要請を出しています。
この背景には、銭の価値の暴落もあったのでしょう。
平家一門は経済的な栄華の頂点から、瞬く間に「資金難」地獄に転げ落ちたのです。
「こんなことなら、財産の大半を銭で持つのではなく、米を貯蓄してリスクヘッジしておけばよかったのに・・・」と思う方もいるかもしれません。
以上は「現代ビジネス」より
« バーレーン:集会禁止令で大衆操作 | トップページ | 没落する欧米、悲劇か喜劇か? »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)(2024.05.28)
- 言論統制が強化されている米国でFOXニュースのタッカー・カールソンが解雇に(2023.05.13)
- MGMが北米でMinamataを「葬ろうとしている」と非難する著名カメラマンのステファン・デュポン(2021.11.17)
- なんでテレビはこういうことを報道しないんですかね?wwwコロナの大嘘がばれるからですね。www(2020.11.24)
- 映画『テネット[TENET]』は警告している!(2020.10.25)
コメント