最近の記事

カテゴリー

  • gesara nesara
  • ウクライナ紛争
  • コロナワクチン
  • サル痘
  • スポーツ
  • デジタル通貨
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • マイナンバーカード
  • マスコミ
  • 世界大恐慌
  • 二パウイルス
  • 健康
  • 医学
  • 地球大異変
  • 地球自然科学
  • 天文学
  • 学問・資格
  • 宇宙文明
  • 宇宙自然科学
  • 宇宙開発
  • 平成の「船中八策」
  • 心と体
  • 思想・哲学_
  • 放射能
  • 放射能汚染対策
  • 文化・芸術
  • 新世界秩序
  • 新型コロナウイルス
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 歴史
  • 物理学_
  • 環境問題
  • 生物学
  • 科学技術
  • 第三次世界大戦
  • 経済・政治・国際
  • 統一教会と自民党
  • 考古学
  • 自然災害
  • 趣味
  • 食料危機
  • 鳥インフルエンザ
  • UFO・反重力

最近のトラックバック

« 電子レンジで一度温めた水の怖さ | トップページ | 光吸収100倍以上の低コスト太陽電池を開発・岡山大 »

2012年11月 9日 (金)

平家滅亡の経済学、銭の病に苦しむ人々(7/9)

大半の貴族は、宋銭の普及には反対でした。自らの収入減のこともありますが、そもそも估価法は朝廷の権威たる「通貨発行権」に等しいものです(第二部4話2ページ参照)。これをないがしろにするものは許せません。

 一方で平家寄りの貴族は「估価法の時代に戻すのはナンセンス」と主張し、朝廷内は激しく対立したのです。

会議は白熱! されど・・・

 また、高倉天皇は同時に
「宋銭の流通についても認めるかどうか考えてほしい」
という指示も出しています。

 これまで朝廷は「外国貨幣の流通を認めるなど論外!」という立場でしたが、ここにきて初めて天皇が「宋銭の流通公認」を提案したのです。

 前回述べたとおり、高倉天皇は平清盛とタッグを組んでいる関係ですから、この提案の背後には宋銭の流通を公認させようとした清盛の要請があったとみられます。

 さて、この高倉天皇の指示に対して、明法博士(みょうほうはかせ、法律の専門家)の中原基廣という人物は、

 「宋銭は朝廷がつくったものではないから私鋳銭(ニセ金)と同じ。流通を禁止すべきである」
と提言します。

 実はこの中原基廣、もともと平家寄りの貴族です。それでも平家を批判する側にまわってしまうほど、貴族の間では宋銭反対の意見が根強かったのです。

『経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書』
著者:山田 真哉
⇒本を購入する(AMAZON)

宋銭普及賛成「高倉天皇・平家・一部の貴族」
VS
宋銭普及反対「大半の貴族(荘園領主)」

 しかし、反対派の激論むなしく、8月に高倉天皇によって発布された成文法(公家新制三十二条)は、宋銭について「ノーコメント」でした。

 停止されることも規制されることもなかった---つまり、実質的に黙認された、という結果になったのです。

負けた貴族の不満が溜まって"ドロ沼"に

 こうして朝廷を二分した対立は、平家方が勝利しました。これは、前回の記事でいうところの「重商主義派」の勝利でもあります。(第三部1回7ページ参照)

以上は「現代ビジネス」より

« 電子レンジで一度温めた水の怖さ | トップページ | 光吸収100倍以上の低コスト太陽電池を開発・岡山大 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平家滅亡の経済学、銭の病に苦しむ人々(7/9):

« 電子レンジで一度温めた水の怖さ | トップページ | 光吸収100倍以上の低コスト太陽電池を開発・岡山大 »

2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

-天気予報コム-

ウェブページ

無料ブログはココログ