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2013年3月19日 (火)

新思想:第二部、私権時代、リ・性権力と市場主義・民主主義(26)

 
     
     
    リ.性権力と市場主義・民主主義    
020901    
   既に見てきた様に、市場の真の支配者は性権力者=性本階級である。しかも、性本階級は要求するだけであって、現実に市場を拡大していったのは資本階級と生産階級である。この内、資本階級(貴族や地主や大商人。私権の共認によってその財=権力を保障された階級)は、その権力=財の拡大を市場拡大に委ねられており、市場拡大は性市場の主たる性権力者の思し召しに委ねられている。従って、資本階級(国家階級)は、性本階級(性権力者=女たち)の意に従わざるを得ない。資本もなく、私権の強制圧力に追い立てられて働くしかない生産階級が、資本階級の、従って性本階級の意に従わざるを得ないのは当然だが、それ以前に、彼らはそもそも性市場において性権力者の意に沿うべく完全に懐柔されて終っており、だからこそ進んで市場の囚人となった階級である。性権力者に迎合し、その思い込み共認によって囲い込まれた囚人は、もはや市場から出ることを許されず、市場の中でひたすら利益競争と疎外労働に励むしかない。  
020902    
   そもそも女王バチ(性的商品価値)に群がる働きバチ(生産者)という性市場のパラダイムを母胎にして、その上に物的商品価値⇒賃金労働という同じパラダイムを重ねたものが、商品市場である。従って、性市場(性本階級の要求)を母胎にして市場を拡大していった資本階級と生産階級は、性本階級の意に従わざるを得ないのであって、彼らが恋愛と市場拡大(市場主義)の共認に引き続いて、自由主義・個人主義を錦の御旗として掲げたのは当然である。従って、重ねて言うまでもないが、自由・個人主義とは性闘争→性市場→市場拡大を正当化する為の欺瞞観念であり、突き詰めれば性権力を正当化し、拡大する為のイデオロギー以外の何物でもない。  
020903    
   しかし、性市場→商品市場を拡大するには、自由主義・個人主義だけでは不充分である。資本階級が市場を拡大し、富を拡大する為には、邪魔な束縛(ex. 身分制や通行手形)を断ち切る為にも、有利な利権(税制や商権、更には財投や戦争利権)を手に入れる為にも、国家権力を掌中にする必要がある。しかも、資本階級は少数だが、バックには市場拡大を求める圧倒的な性本階級と、彼女らに懐柔された生産階級がいる。そこで資本階級が打ち出したのが、旧支配階級(身分制の王侯・貴族)を打倒する主権在民の主張、つまり民主主義である。そして、既に性市場で新たな権力を握っていた性本階級(と彼女らに迎合する生産階級)の支持を得て、資本階級のブルジョワ革命(市民革命)は成功する。確かに、民主主義は資本階級が打ち出したものであるが、しょせんそれも豊かさと性権力の拡大を要求する性権力者たちの手の平の上で踊らされたものでしかなかった事が、その後、次第に明らかになってゆく。  
020904    
   既に述べた様に、元々が依存存在で安定(保障)志向の強い女たちが、自我・私権の塊となって性権力を拡大してゆく時、性権力者たちは必然的に要求主義・権利主義の塊となる。もちろん、市場を拡大(=富を拡大)する為には、例えば搾取し過ぎて市場が恐慌(縮小過程)に陥るのを防がなければならず、その為には労働組合法(→賃上げ)etc.を認めざるを得ないし、あるいは市場拡大の為には財政支出の一環として福祉制度を拡充した方が得策である。しかし、資本階級が当初(目先の利益もあるが、それよりむしろ男原理から)それらに反対していた事は紛れも無い事実であり、その彼らが初めはしぶしぶ、今や積極的に人権主義や福祉主義を認めるに至ったのは、要求主義・権利主義の塊と化した性権力者たちの思し召し(専横とも言う)の故以外の何物でもない。  
020905    
   それに対して、民主主義・福祉主義をより強く要求したのは、支配階級ではなく、大衆の方であるという反論と現象事実がある。しかし、大衆と言ってもそれは市場の住人のことであり、市場の住人である以上、(支配階級発の)豊かさ追求⇒市場拡大を自己目的化せざるを得ないのは当然である。また、市場で生きてゆく以上、自らの私権要求を実現すべく民主主義を主張し、福祉主義を主張するのも当然である。更にまた、(支配階級と違って)市場で生きてゆくしかない以上、民主・福祉の要求が(支配階級より)切実になるのも当然である。つまり、より強く要求したからと言って、彼らが主役だという事にはならないのである。(もし本当に彼らが主役なら、とっくに理想社会が実現されている筈である。)  
020906    
   その証拠に、彼らはそもそも市場でしか生きてゆけない様に囲い込まれた市場の囚人であるという、より決定的な事実には何ら異を唱えず、盲目的に従っている。それは、性闘争→性権力→男女共認によって市場(=都市)で豊かな刺激に囲まれつつ、より豊かな生活を目指すことが理想だと思い込んで終っているからであるが、彼らが「それが自分だ」と強く思い込んでいるその目的意識そのものが、実は性権力者によってそう思うべく誘導され、囲い込まれて作られた意志なのである。  
020907    
   あるいは、所有税(ex. 地税)がわずか1%なのに、生産税(法人税)がどんどん高くなり、65%も収奪されるに至っているという事も、顕著な事例である。性本階級やその手先である資本階級(つまり、近代支配階級)にとって、大切なのは蓄積(財or 資本)であり、地税etc.所有税を殆どゼロにして法人税や所得税を極端に重くし、生産者(経営者や労働者)から取れるだけ毟り取る様にしたのが彼らであり、(ごく少数の資本階級にそんな事が出来る訳がないので、)真犯人が性権力者たちである事は、疑問の余地がない。  
020908    
 

 要するに、市場社会の真の支配者は、性権力者である。その母胎を成す自由な性市場や男女解脱共認を通じて、男たちはどうにでも懐柔できる。だからこそ、全ての社会共認は、最終的に男女同権と福祉主義(換言すれば要求主義・権利主義)一色に染め上げられていったのである。

以上は「るいネット」より

 

 
   

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