自民党「新派閥」の研究(4/5)
自民党「新派閥」の研究 安倍首相一人勝ちでも次は麻生元首相
(週刊朝日 2013年03月08日号配信掲載) 2013年2月27日(水)配信
元気なのは旧来の派閥だけではない。無派閥議員らが参加するグループや勉強会も結束を強めている。
その最大勢力は、超党派議連「創生『日本』」だ。保守系の議員が集う政策勉強会で、メンバーには無派閥の議員も多い。昨年の総裁選では安倍応援団の中心となり、現在でも安倍首相自身が会長を務めている。所属議員が言う。
「安倍さんにもう一回、首相をやってほしくて、支持母体になりました。事実上の安倍派。“裏派閥”ですよ。メンバーからは麻生太郎副総理(72)、菅義偉官房長官、下村博文文部科学相、山本一太沖縄・北方相、小野寺五典防衛相、新藤義孝総務相、稲田朋美行革相らが入閣。党役員人事でも高市早苗政調会長らが抜擢された。町村派と合わせるとすごい勢力。安倍さんの一人勝ちですよ」
旧古賀派の分裂で総裁選の出馬断念に追い込まれ、派閥を飛び出した谷垣禎一法相(67)が中心となって立ち上げた勉強会「有隣会」も、毎週水曜日に例会を開いて新人議員を取り込み、勢力を盛り返しつつある。
こうした自民党内の各派、各グループが早くも見すえているのは、「ポスト安倍」レースの行方だ。
この2カ月間で、新人議員の囲い込みが「最もすごかった」(前出の新人議員)のは、昨年の総裁選で安倍支持をいち早く表明し、「勝ち組」になった麻生派。選挙前の12人から3倍近い34人へと一挙に増やし、党内第4派閥の地位を確保した。
「人が増えて事務所が手狭になったので、近々引っ越す予定です。麻生さんは、さらなる拡大を目指して盟友の大島理森前副総裁(66)と相談し、2カ月以内に両派を合併させるつもりです。創生『日本』の協力も織り込み済み。本気で安倍さんの次を狙っているんですよ」(麻生派議員)
そんな麻生派の積極的な動きに焦りを隠せないのが、石破氏の周辺だ。
以上は「週刊朝日」より
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