1900年前に中国で作られた世界最初の地震計の再設計を試みる科学者たち
2013年03月07日
1900年前に中国で作られた世界最初で精密な地震計「地動儀」の再設計を試みる科学者たち

▲ 中国の科学者、張衡が設計した「地動儀」という地震計を 2005年に再現したレプリカ。ただし、これは形だけを再現したもの。
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米国のサイトを見ていて初めて知ったのですが、1世紀の頃、中国に張衡(ちょうこう)という科学者が、世界で初めての「地震計」を作っていたのだそう。
それは大変に精密に地震を計測できたものだったそうで、500キロ先で起きた地震を正確に測ったそうです。
米国の「Message To Eagle」の記事は、中国の科学院がその地震計「地動儀」の再設計を試みているというものでしたけれど、張衡の作ったオリジナルの地震計「地動儀」というものは、その歴史の中で崩壊し、装置そのものはすでに存在しないようで、これまで再現しようと試みたものの、最初に載せた写真のように、「形だけ」を真似たものしか作られたことがなかったのだそうです。
その張衡という人について、 Wikipedia には以下のようにあります。
張衡
張衡(78年 - 139年)は後漢代の政治家・天文学者・数学者・地理学者・発明家・製図家・文学者・詩人。
彼の発明には、世界最初の水力渾天儀(117年)、水時計、世界初の地動儀(132年)、つまり地震感知器などがある。地動儀は500キロメートル離れた地点の地震を感知することができた。
そのほか、円周率も計算し、2500個の星々を記録し、月と太陽の関係も研究した。著書の「霊憲」において月を球形と論じ、月の輝きは太陽の反射光だとした。
また、最近では下のような豪華なレプリカも作られたようですが、記事には、中国の国立博物館などの話が引用されていて、「これらは科学的な装置とはいえず、見た目だけの玩具のようなものです」とのこと。

つまり、現在の科学でも、1900年前の張衡さんが、どのような理論と技術で、そのあまりにも正確な地震計を作ることができたのかはわからないということのようなのです。
現在でも、このような装置は存在しないはずです。
全国や全世界で地震が起きた時にすぐ地震発生がわかるのは、全世界に地震の計測設備があるからで、「 500キロ先の地震を感知する」というような装置は、存在しないと思います。
多分・・・もちろん「多分」ですが、この1900年前の科学者は、「地震の真実の発生理論」を知っていたのではないかと思います。
なぜかというと、上にあるように天体観測に秀でていたようですので、「宇宙の動きと地震の動きの関係」の何かを見つけていたような気がします。
しかし、今となっては、地質的な面でし地震をとらえられなくなっており、2000年かかって科学はむしろやや後退していっているようにさえ見えます。
あくまで個人的に持ち続けている「思い込み」ですが、私自身は、地震は宇宙線と関係があると考えています。
このあたりは、ずいぶん以前の記事ですが、
・宇宙線と地震や火山の噴火の関係
2009年06月25日
という記事で書いたことがありますが、東京工業大学・大学院の丸山茂徳という教授が述べていた、
・地震を起こすトリガーとなるのは宇宙線
・地震の起きるシステムは今まで語られていた「力学的」なものではない
・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある。ただし、今まで言われていたこととは逆の相関。つまり、太陽活動が弱いほうが宇宙線の放射が多くなるので影響を受ける。
・地震の起きるシステムは今まで語られていた「力学的」なものではない
・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある。ただし、今まで言われていたこととは逆の相関。つまり、太陽活動が弱いほうが宇宙線の放射が多くなるので影響を受ける。
ということを知って以来のものです。
以上は「宇宙の中の地球と太陽系の記録」より
良く調べれば、中国はこのように世界で最初に発見・発明品等が結構あるものです。現在は宇宙開発で急速に米ロに近づいています。人口の多い国ですから、頭の良い人も中にはいるのです。 以上
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