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2013年9月14日 (土)

今年の夏の「寒波」はロシアの火山噴火が原因かどうかの議論が続くアメリカ

2013年09月03日


今年の夏の「寒波」はロシアの火山噴火が原因かどうかの議論が続くアメリカ

世界の気候は「暑さも寒さも大雨も大雪も人が生きていくギリギリのライン」に達しているのかも


bolivia-coldwave-2013.jpg

▲ 南米の寒波は拡大していて、ペルー、ボリビアで死者が出るまでの事態になっています。ペルーでは非常事態宣言の地域が拡大しています。
--





遠隔地との世間話も「お互いの災害の話」が多くなり

ふつうなら電話がくるようなこともない早朝午前6時過ぎに電話が鳴り、うちの奥さんが出ると、どうやら北海道の私の実家からだったようで、

「竜巻、大丈夫だったかい? あれ埼玉でしょう?」

という電話でした。

うちのほうは大丈夫というような話をしていたんですが、しかし、あの悪天候の雲の一団そのものかどうかはわからないですが、その時間の少し前に落雷と共にすごいスピードで雲の一団が通り過ぎていったのは覚えています。最近そういう瞬間的な嵐はとても多くて、あまり気にしなくなっています。

ところで、先日、私のほうから実家に用事があり電話をした際に、

「そういや、北海道、蛾、すごいらしいじゃない、蛾。そっちも?」

というようなことを聞いたりしていました。

季節の話も、夏はこちらは歴史的な猛暑で、冬は北海道は歴史的な豪雪だったりと、最近は電話などでの話題も災害系の話が多くなっています。この「蛾の大発生」なんですけど、今年の夏は全国的に「マイマイガ」というのが大発生していたようです。

maimai.jpg

▲ 北海道新聞 News より。


時期的には今はもう収まっているはずですけれど、北海道以外でも、8月頃のニュースを見ますと、

市民大わらわ、蛾が大量発生 大野市中心部、駆除追われる
 福井新聞 2013.07.27

マイマイガ、県内で大発生 電柱など卵びっしり
 岐阜新聞 2013.08.14

マイマイガ、大量発生 大沢野中心部
 富山新聞 2013.08.25

など他にもずいぶんと報道が並んでいて、いろいろな地域で大発生していたようです。もっとも、規模にもよるでしょうけれど、私が北海道の岩見沢市にいた子どもの頃も定期的に数多く発生することがありました。ただ、こんなに大発生するような状態は経験したことないですけれど。

どこもかしこも、非日常的な光景が、どんどんと「日常の光景」となりつつあるような感じですが、夏が終わっていく今、気になるのが、これからの気候。

もちろん先のことは予測がつきようがないとはいえ、たとえば、先日の、

この夏すでに聞こえていた小氷河期の足音 : アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
 2013年08月27日




などで知った今年の「アメリカの寒い夏」という事実によって、北半球も全体的に暑い夏だったわけではないということを知るにいたりました。


今回は、アメリカの気象サイトで、「今年のアメリカの夏の寒波はロシアの火山の噴火が原因?」という記事を見かけまして、まあ、その実際のところは何とも言えないですけれど、これから増える(かもしれない)火山の噴火と気候の関係には興味もありますので、ご紹介しようと思いました。





南米の大寒波は今年の北半球の冬を予見させる光景になるのかどうか


ところで、やはり少し前の記事の、

夏の雪と夏のエイリアン: ペルーでは寒波により非常事態宣言。そして、英国の修道院の壁からエイリアンがこちらを見ている
 2013年08月29日

で、タイトルにありますように、ペルーでの寒波による非常事態宣言のことを書いたのですが、昨日あたりの報道を見ますと、非常事態地域の範囲が拡大しているようです。

peru-emergency-01.jpg

BBCより。

内容の概要を記します。

ペルーで大雪による非常事態宣言の地域が拡大

ペルー政府は、異常低温と大雪が続いていることに対して、非常事態宣言をさらに9地域に拡大して発令した。

これまでに少なくとも2名が寒波で死亡し、33,000人以上の人々が影響を受けていると地元の当局者は言う。ラマ、アルパカ、牛や羊を含めた動物も過去1週間で数万頭が凍死した。非常事態宣言は場所により約 20日間発令される。

今回ペルーを襲っている寒冷前線は、ペルーの南東部の隣国であるボリビア、パラグアイも襲っている。


この寒さは現時点ではこの十数年で最もひどいものとのことです。

上に出てくる国のある場所は下のような感じの配置。

cold-america.jpg


これらの国と近いブラジルも今年は相当寒かったようで、少し前のものですが、下のような報道がありました。

brazil-snow-2013-07.jpg

Grobe より。


ふだんはあまり雪が降る場所ではないようで、記事では、ブラジルの気象予報士の話として、

「私たちはブラジルの過去の気候データを数多く持っていますが、データに見当たらないということは、確かにこれは歴史的な降雪状況なのだと思います」


とありましたので、これも一種の異常気象といっていいもののようです。

寒いブラジルといえば、全然関係ないほうの「寒さ」ですが、

リオ五輪 崩壊の危機
VOR 2013.09.02

リオデジャネイロ五輪が崩壊の危機に立っている。組織委員会はあと3年と迫った五輪開催に向けて準備するどころではなくなっている。

国際オリンピック委員会の報告を手に入れたブラジルの各新聞によれば、2016年開催の五輪まであと3年であるにも関わらず、リオデジャネイロはまったく準備できていないという。それによれば、工事のための資金確保や工事自体などに大きな遅れが生じているという。また資金不足、スポンサー不足、ホテルの部屋数の不足などが指摘されている。


という報道などもあり、こちらの方面でも寒さが存在しているようですので、いろいろと何だか大変そうではあります。


日本の今年の夏は、猛暑や豪雨のキーワードの中で、文字通り嵐のように過ぎ去ろうとしていますけれど、昨日の埼玉の竜巻などの例を見ましても、まだまだ嵐は終わっていないし、そう簡単に終わることもなさそうというような感じもしないでもないです。

というわけで、今回の本記事であります、アメリカの気象予報サイトの記事です。

記事に出てくるロシアのシヴェルチ火山というのは、カムチャッカにある火山で、この夏は特に激しく噴火していました。ちょうど最新の噴火状況が「ロシアの声」に出ていました。

シヴェルチ火山から高度6kmの噴煙
VOR 2013.09.02

カムチャッカのシヴェルチ火山が9月2日夕方、またしても噴火し、海面からの高度が6キロメートルにも達する噴煙が上った。

これが9月最初の噴火である。8月には11回噴火した。
噴煙の最高到達高度は7.5キロメートル。


sheveluch-2000.jpg

▲ シヴェルチ火山の 2000年に噴火の様子。Sciency Thoughts より。


今回の記事は、このシヴェルチ火山の噴火によって、アメリカの今年の夏の寒波がやってきたのではないかとするアメリカの気象サイトの記事です。




Did a Volcanic Eruption Induce the Midwest 'Julytober'?
Accuweather 2013.09.02


火山の噴火がアメリカ南西部の「10月のような7月」の気温を招いた?


歴史を通じて、大規模な火山の噴火が気候に影響を及ぼすことは知られている。

この夏、アメリカ中西部では、「ジュライトーバー( Julytober / 7月と10月を混合した造語)と呼ばれる寒波を経験したが、これは6月から噴火を続けているロシアのシヴェルチ火山が誘発した気候なのではないかという議論がある。

「大規模なロシアでの火山噴火はアメリカ中西部に寒波をもたらす傾向にある」と、歴史気候学者のイヴリン・ブラウニング氏は述べる。

火山噴火が非常に大きな場合、成層圏にまで影響を与えるが、その成層圏で気候は作られる。

噴火によって成層圏に送り込まれる火山灰の塵には、ガスや化学的な要素、特に硫黄などを含む場合がある。この塵は日射量の減少を導く可能性があり、結果として気温に影響する。

アメリカ地質調査所の地球物理学者デイヴィッド・シュナイダー博士は「二酸化硫黄は大気中の水分と結合して硫酸エアロゾルを作り、これが太陽からの放射に影響するのです」と言う。しかし、これが噴火と同時に起きる唯一の最初の影響で、噴火の影響が常に即時に起きるわけではない。むしろ、影響は何年にも渡る。



ash-cool.jpg



リーズ大学で気候と大気科学を研究しているアンジャ・シュミッド博士は、「巨大な噴火は大気中に大量の硫黄ガスを噴出し、これが天候を変化させることが知られています」という。

また、これは、モンスーンの発生を乱れさせ、北半球の冬に温暖傾向をもたらすという。この現象の最も最近の例は 1991年のフィリピンのピナツボ火山の噴火によってもたらされた。

ピナツボ山の噴火は、北極から赤道の南20度に巨大な噴煙層を生成し、大量の大気エアロゾル粒子が成層圏に放出され、全球規模の硫酸エアロゾル層を形成した。ブラウニング氏によると、その結果、地球の気温が約 0.5度下がった。

火山の専門家は、過去2世紀に世界で記録されたもののうち最大規模の火山噴火を起こした 1815年のタンボラ山の噴火に起因する翌 1816年の「夏のない年」のように火山噴火が世界の気温に影響を与えることに同意している。

しかし、専門家たちの多くは、今回のロシアのシヴェルチ火山の噴火が世界の気温にまで影響を与えるほどの大噴火だとは考えていない。しかし、それにも関わらず、今年のアメリカ中西部の寒波とロシアの火山噴火についての関係の議論は続いている。

今年の秋以降のアメリカ中西部も継続して低温傾向が続くと予測されている。

また、寒波と凍結の到来も早いと予測されており 10月から 11月には、地域によっては早期の降雪があることも考えられる。





(訳者注) 北日本などでは、昨年までで十分に記録的な寒さと大雪だったのですけれど、北海道の両親なども「あれ以上の雪だと、さすがに生活するにも難しいかも」ということで、昨年あたりでギリギリの雪の量だったようです。

日本でも桜島がシヴェルチ火山並みの噴煙を上げたりしていますし、今年はどうなるのですかね。

猛暑も大雨大雪も今年あたりまでの線が「人が生活するにはギリギリ」という感じで、気候がこの線を越えるかどうかというあたりの岐路に今いるのかも。



以上は「IN DEEP」より
火山噴火は気候の低温化に関係しています。現在地球も長期的には温暖化下にありますが、地球大変動による火山噴火により短期的には一時的な寒冷化になります。予想では2020年には地球寒冷化に突入するものと考えられています。      以上

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