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2013年9月 5日 (木)

持続可能な農業、不耕起栽培の事例

2013年07月02日

【シリーズ】生態系の循環を活かした持続可能な農業の実現に向けて (4)畑作における不耕起栽培の事例

            

このシリーズの第2回『何故、土作りが重要か?』 リンク)では農作物の栽培において重要な土壌の形成過程や構造を知る中で「団粒構造が進んだ土は。水や空気の通りがよく、柔らかくて水持ちが良い、植物の生育に好適な条件となる」ことが分かりました。
 
シリーズの第3回『不耕起栽培の可能性 耕耘の長短を知る』 (リンク)では、機械化の進んだ近年の耕運が土壌の団粒構造を徐々に破壊させて行き、農地の地力を衰えさせている現状を知りました。そして、この問題を解決する『不耕起栽培』と言う農法に可能性を感じました。

そこで今回は「畑作における不耕起栽培の事例」を調べてみます。
不耕起栽培に可能性を感じ、試みようとする人にとって一番心配なことは、本当に不耕起で収量を得ることが出来るか?また不耕起を何回繰り返すことが出来るのか?ということだと思います。この点について調べてみます。
 

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■事例紹介
1)九州農業試験場でまとめた資料 トウモロコシの事例
リンク
   
 
 グラフ1はミネソタ州立大学で7年に渡り繰り返した試験の結果を示しています。
 通常のプラウと比較して連続7年不耕起を繰り返しても最初の3年間はあまり
 大きな収量差はありません。
 3年目以降にその差はやや大きくなりますが7年の平均の差は7%しか
 ありませんでした。  

 グラフ2はインディアナ州で行われた同様の試験です。
 このデータも不耕起の収量性が慣行法と引けをとらないことを示しています。

2)東北農業研究センター トマトの事例 ( リンク
   
 
 3年間不耕起栽培を継続しても、収量、品質の低下は認められない。
 むしろ品質については向上効果も期待できる。

3)農業総合センター   イチゴの例 ( リンク )
 
 不耕起栽培で連続4回作付けしたイチゴの生育、収量は慣行栽培とほぼ同等
 である。(表1)また不耕起栽培の畝の表面は慣行栽培と比べてやや硬い傾向にあるが3作目の収量においても土壌の物理性の悪化はほとんど認められない。

4)三重県松坂市  青木恒男さんの事例 ( リンク )
   
 (a)青木さんの施設規模
  自・小作水稲       5.5ha
  受託作業         2ha
  簡易パイプハウス 5棟 1200㎡
  露地野菜        若干
 
  上記の規模を青木さん一人で栽培しているようです。
  (奥さんが営業事務を担当)
  一人で年間売上は約1000万円、労働時間は5時間/日。
  これだけの規模を一人で栽培していて、この売上と労働時間!
  これはかなりの驚きです。
    
  不耕起栽培(堆肥、元肥なし)で以前の耕起栽培に比べ経費率40~50%
  を実現。不耕起栽培を基に様々な工夫がなされているのだと思います。
  
 (b)青木さんの栽培法
  ハウスの利用サイクルは、冬の切り花ストックと、春夏のシシトウ・スイート
  コーン・ナスなどの半促成・雨よけ栽培の組み合わせが基本となり、一部に
  水稲の育苗が加わります。
  このサイクルの上で不耕起と半不耕起を使い分けています。
  イ)密植する(種を蒔く)作物は半不耕起で定植をラクに
   ストックや葉物野菜など密植する作物は、まったくの不耕起では定植の
   穴掘りが大変なので、半不耕起の方法を行っています。
 
   ウネは不耕起層をなるべく損なわないよう注意しながら、最終的にウネ表面
   の耕起層が5~10cmの深さになるように仕上げます。元肥はゼロ、追肥は
   尿素・硝酸カリを水に溶いて液肥をつくり、手かん水で与えます。

   なお、畝づくりの作業を定植10日以上前に終わらせ、十分なかん水をして
   おくと、一週間後には雑草が生え揃います。
   この雑草を三角ガマ等で削り落としてすぐに播種・定植すれば、その後冬の
   間の雑草はほとんど生えません。
   冬作物は極端に密植するので、邪魔になる草マルチはできないし、作物定植
   後の除草もほとんど不可能なので、定植までの間に生えきらせて完全に除草
   しておくのです。

  ロ)密植しない果菜類は完全不耕起で
   夏作は基本的に植栽本数の少ない果菜類が主力で、定植に手間がかから
   ないので、完全不耕起でスタートします。

   この場合は夏に向けて畝を固めるため、作業時には通路を避けて畝の上を
   歩き回るようにします。
   踏み固めた畝のほうが地下水が地表面まで上がってきやすくなり、水分が
   安定して、夏場、頻繁に水やりしなくてよくなります。
   一方、歩かない通路は排水用の溝として使います。

  ハ)堆肥・元肥ゼロ、追肥は液肥を手灌水で
   施肥は冬作と同様、堆肥・元肥ゼロでスタート。追肥は尿素・硫酸カリを
   水で溶いて液肥をつくり、手灌水で与えます。
   作の切り替えに伴う作業が特に無いので、前作物の収穫が終了しだい、
   徐々に後作に切り替えることができ、省力的で効率的です。
    
  ニ)雑草対策:雑草マルチで地温低下や乾燥を防止
   雑草は、株回りに生えてきたものだけを手除草し、残りは邪魔になると
   草刈り機で刈り倒してマルチに追加します。
   多少の雑草は、畝上面の地温を下げ、乾燥防止に役立つので放置した
   ままです。また、この雑草は最終的には有機質肥料として土に戻します。
   
 (c)青木さんの農法とは
   青木さんは土はむやみに耕さずに不耕起・半不耕起を作物別に使い分け。
   農薬もほぼかけない。「常識」は徹底的に疑ってみる、ということを
   栽培の基本にして、自分ひとりでできる専業経営で、「儲かる農業」を
   追求しています。

   青木さんの「儲かる農業」は畑を不耕起にすることで団粒化が進み、
   微生物が活性化しているのだと考えられます。
   団粒構造が進んだ土は。水や空気の通りがよく、柔らかくて水持ちが
   良い、植物の生育に好適な条件となっていて、結果的に収益が高く
   なっているのです。
   
■事例のまとめ
 上記で紹介した作物以外にも不耕起と耕起を比較した資料がありますが、両者
 はほぼ同様な収穫量を示しています。
 しかし、はじめの5年間位は収量が安定しないようです。
 また、不耕起栽培は耕起作業をしないため大幅に労力・時間・燃料が節約され
 る点が特色です。

 もしこのわずかな労力で慣行法とほぼ同じ収量が得られれば、生産性は向上
 したことになります。
 又、紹介したホームページをよく読めば、下記の事も分かります。
  ・耕起を繰り返しても作物の生産性が上がるとは言えない。
  ・また、不耕起を繰り返すと土壌が固くなる。土が固くなると作物の生育に
   悪い影響があると考えがちですが、土壌が固くなる事と作物の収量に因果
   関係がない。
  ・重粘土地帯では、根菜類は不耕起に向かないようです。
   それは、排水の悪い土壌では地温の上昇が遅れ、これにより初期生育が
   抑制され、しかも多湿な条件に弱い品種では生長そのものが悪くなる
   傾向にあります。

■不耕起の本当の価値
 不耕起の価値は収量や労力、経費(燃料・農薬・肥料等)が少ない、と言うだけ
 ではありません。
 不耕起栽培の真の価値は土の力を生かし、守っていく『持続可能な農業』にある
 と言えます。
 
 日本の気候風土は、動植物の繁殖に適した、恵まれた気候であり、平地が少
 ないと言う欠点を、豊かな森林、川、海によって補ってきました。
 そして、土壌は上流の森林や水田により守られ、下流地域の暮らしを安定
 させてきました。
 このような、自然に寄り添って生きるという暮らしの知恵が、二千年かけて
 日本の農業を形づくってきたのです。

 日本農業の可能性を考えるとき、「生態系の循環を活かした持続可能な農業」は『不耕起栽培』にある、とも言えます。  

投稿者 mukai : 2013年07月02日 19:35   

以上は「新しい「農」のかたち」より

現在の農業は随分自然の循環からは離れたやり方になって来ています。自然栽培の木村りんご産ではないが、もう一度自然との共生を基にした栽培のやり方が必要になって来ています。                                         以上

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