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2013年10月13日 (日)

福島特定避難勧奨地点の明と暗

2013年09月20日(金) 08時22分22秒

特定避難勧奨地点の暗と暗。〝明〟無き愚策に翻弄され続ける住民~伊達市霊山町下小国地区

テーマ:被曝

逃げるも〝暗〟とどまるも〝暗〟。年間被曝線量が20mSVを超すとして1年半にわたって特定避難勧奨地点にしていされた伊達市霊山町下小国地区。住宅ごとの指定は住民の対立を生んだ。避難した住民への支援は来年3月で打ち切られるが、除染は中途半端で高線量のまま。〝明〟なき愚策に翻弄され続けている住民たちを追った。


【勧奨地点に指定されれば逃げていた…】

 「何も変わらないよ。何も。福島は安全?何が安全だ。逃げるなって言われて、今まで通りにやれるわけがないじゃないか。東京五輪の話題を見るたびに、はらわたが煮えくり返る」

 50頭の乳牛を扱う酪農家の妻(58)は、怒りを吐き出すように一気に話した。

 福島原発が爆発して3カ月後の2011年6月。玄関前の放射線量は2μSVを超えていた。だが、3μSVを下回っているとして特定避難勧奨地点には指定されなかった。国も市も、地域でなく住宅ごとに指定する方式を採用したため、この酪農家のように高濃度に汚染されたにもかかわらず、わずかな数値の差で指定の有無で隣家と格差が生じた世帯がいくつも生まれてしまった。住民を被曝から守るはずの国の施策が逆に、地域の分断を招き被曝回避にもつながらなかった。

 「あの時、支援するから逃げろって言われていたら、息子も若いんだし気持ちを入れ替えて北海道にでも行ってやり直しましたよ。でも、残れって言われた。自宅の除染は確かにやってもらった。0.3μSVくらいにはなった。でも、周囲の放射線量は高いまま。息子が独身で孫がいなかったから良いようなものの…」
 息子(30)は黙々と乳牛に餌を与えていた。勧奨地点に指定された世帯は、避難先の住宅補助のほか、国民健康保険料や税金の減免措置を受けられた。だが、この酪農家が得られたのはわずかな賠償金のみ。2カ所の畑でアスパラガスを栽培し出荷しているが、震災前の価格との出荷額の半分しか、昨年は東電から支払われなかった。今年は半分さえ払われるのか分からない。

 現在、勧奨地点の指定にかかわらず各種減免措置を受けられるよう伊達市と交渉している。指定を受けられたいくつかの世帯も地域での格差をなくそうと仲間に加わった。なぜ、こんな思いをしなければいけないのか。妻は半ばあきらめ顔で次のように語り、畑へと向かった。

 「腹立つけど、東京五輪は日本のためになるんでしょ?日本のために福島は我慢しなきゃいけないんでしょ?日本のためには…しょうがないんだね」
民の声新聞-乳牛②
民の声新聞-汚染堆肥
(上)特定避難勧奨地点の指定から外された酪農

家の乳牛。妻は「東京五輪の大騒ぎは、本当には

らわたが煮えくり返る」と語った

(下)汚染された堆肥の仮置き場。手元の線量計は

0.6μSV前後を示した=伊達市霊山町下小国

【除染完了?雨どいのコケは120万ベクレル】

 特定避難勧奨地点は昨年12月、説明会も事前の説明も無いまま解除された。避難先での住宅支援(借り上げ住宅)は、来年3月で打ち切られる。伊達市は、下小国地区の住宅除染は100%終了したと盛んに帰還を促す。しかし、宅地の放射線量は1.0μSV以下に下がったものの、一歩、敷地から外に出れば依然として1.0μSVを超す個所が多いのが実情だ。

 勧奨地点の指定を受けて市内の西側のマンションに一家5人で避難した家族の40代の母親は「指定が解除されたから、今から新しい住まいを購入しても、何の支援も受けられない。すべて自己負担。(今は親だけが暮らす)自宅周囲の放射線量は高いままだから、子どものためにも帰ることができない」と苦悩を打ち明けた。
 そこにさらに、困った問題が浮上した。既に元の自宅近くには除染で生じた汚染物の仮置き場が2カ所、完成しているが、さらにもう1カ所、農業系の汚染廃棄物を仮置きすることが決まった。その広さ、実に5000㎡。これが完成すれば、自宅の三方を仮置き場に囲まれることになる。国の中間貯蔵施設の完成は何年後になるかも分からない。子どもは3人。何かあれば親に預かってもらうこともあるかも知れない。数時間、遊びに来ることもあるだろう。しかし、とても子どもを連れて来ることはできなくなってしまった。

 「仮置き場から一番近いわが家に何ら事前相談もなく、地権者から計画を知った住民が騒いだら渋々、説明会を一回だけ開く。そんな行政の進め方が嫌なんです。仮置き場の必要性くらい分かっています。でも、こんな強引なやり方では不信感が高まるのは当然でしょう」

 今後のことを考え、自宅を売却しようといくつかの不動産業者に打診したこともある。だが、どこも「こんな状態では売ってもタダ同然ですよ」と苦笑するばかりだった。今年4月、雨どいにたまったコケをフランスの会社で調べてもらったら、120万ベクレルあった。これが「宅地除染100%完了」の実態なのだ。 

 「声をあげるのって疲れますね。でも子どものため…」とポツリ。「小国に残った人も避難した人も同じように賠償されるべきなんです。それもできない。除染も中途半端。ここに住まなきゃいけないのなら、安心できるようにするべきなんです。まずは再除染をしてほしい」
民の声新聞-下小国
民の声新聞-仮置き場①
民の声新聞-仮置き場②
(上)宅地除染は完了したと伊達市は強調するが、

1.4μSVを超す個所も珍しくない

(中)(下)既に完成した汚染物の仮置き場。周囲

は0.8μSV前後ある

【なぜ全員を逃がさなかったのか】

 夫婦で下小国での生活を続ける60代の男性は「もう行政は頼りにしない」と怒りを露わにした。

 特定避難勧奨地点の指定を巡り、住民同士がいさかう姿を見続けてきた。自身も「お前たちだけずるいじゃないか」と指定を受けられなかった住民から責められたことがある。「自分から手を挙げたわけじゃないのに、指定を受けた家庭は犯罪者のように小さくなって暮らしていたよ。われわれが作った放射能じゃないのにだよ」と振り返る。

 「差別はおかしい」。指定を受けられなかった世帯が指定を受けた世帯と同様の支援が受けられるよう、国や東電に対し集団申し立てを行っている一人。説明会無き指定解除。国へ開催を要望したが、答えは「NO」。伊達市長が「大騒ぎになる」と説明会を開かないよう申し入れたとも言われている。文書一枚での指定解除。だが春の自主測定で、川の堤防など4-5μSVもの高い放射線量を示す個所をいくつも確認した。「もう一回除染するべきだ。せめて放射線量を測定し、現状を把握するくらいのことはしてほしいね」と語る。
 あといくらかけたら放射線量が0.1μSVを下回るのか。

 「除染などせずに、政府が早い段階で『福島は100年は住めません』と宣言すれば良かったんだ。金を配って避難させる。残りたい人は自己責任。なぜ全員を逃がさなかったのか…。これから東京五輪に向けた建設ラッシュになれば除染作業員はそちらに流れる。ただでさえ人手不足なんだ。ますます除染や復興は遅れるよ」
 19日に開かれた、伊達市議会生活産業常任委員会。昨年度の農地除染で16億円が使われたと報告された。議員の質問に対し、市側は「米の全量全袋検査では全て基準値を下回っている。除染の効果はあったと言える」と胸を張った。
民の声新聞-水田
民の声新聞-小国小
(上)試験栽培が続く水田。放射線量は1.0μSV

前後に達する

(下)小国小学校の横は依然として0.5μSVを超す

(了)

以上は「民の声新聞」より

これが日本政府の実態です。平成の会津の悲劇です。     以上

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