黙示録モードは継続
2013年12月08日
黙示録モードは継続 : ヨーロッパでは数十年来の暴風雨。アメリカも数十年来の寒波とクジラの大量死。韓国ではイカ1万匹なども打ち上げられて

▲ アメリカも各地で大変な天候となっているようです。12月6日の NBC より。
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ヨーロッパの天候カオス
先日、欧州が歴史的な悪天候に見舞われる可能性について下の記事に書いたことがありました。
・地球は黙示録モードに突入:ヨーロッパに「史上最大級の暴風雪」が近づく中で、各地に出現するVサインは何への勝利の意味か
2013年12月04日
この嵐は、事前に各国の気象庁などからかなり厳重な警報が出ていたこともあり、人的被害は最小限に留まったということがメディアでは書かれていますが、それでも欧州全体ではかなりの被害規模となっているようです。

▲ 12月6日の英国 CTV より。

▲ 12月7日のロシアの声より。
災害の数日前のイギリスの港に現れた「光のクリーチャー」
今回のヨーロッパのストームでは、あまり経験がないような、とんでもない暴風が吹き荒れていたそうですが、英国やドイツ、フランスでは、10月の終わりにも、「セント・ジュード」と名付けられた暴風雨でも大きな被害に遭っています。最近は「桁外れの強風」が各国で本当に続きます。

▲ 地球の記録「英国を襲ったハリケーン並みの暴風雨セント・ジュードの破壊力」より。
今回は、暴風に加えて、何より気温が大変に低かったことが特徴のようです。
ところで、その特大の嵐に見舞われる数日前の 12月3日に、イギリスの地元メディアでは、下のような「港に出現した不思議な生き物」の話題が各地で取り上げられていました。

▲ 英国ブリストルポストより。
ブリストルというところの港に出現したものだそうで、光っている上に形が何となく神秘的なこともあり、「エイリアン」だとか「海の未知の生物」という話まで、いろいろと話題となっていたようです。
いろいろな人たちが携帯などで動画を撮影していて、下のもそれらの中のひとつを短くしたものです。
ブリストルの光る何か
実際のところ、海洋学者たちもまだこの生物が何かという具体的な結論は出ていないということで、推測としては、何らかのクラゲ類か、海洋被嚢類などのたぐいであろうと言っているという話です。「海洋被嚢類」などと書くと物々しいですが、これらの仲間には「海で光るものが多い」もので、下のように大変に美しい海の生き物たちのひとつです。

▲ ナショナル・ジオグラフィック「海の発光生物:なぜ光る?」より。
この光るものが何かはまだわかっていないですが、嵐が近づいていることで、流されてきたのではないかと科学者たちは述べています。
その嵐は北極からきたものですので、「北極からの光る使者」という感じになりますかね。
ところで、その北極からの低気圧の影響も含めまして、カナダやアメリカなどの北米の多くの地域でも、現在、かなり厳しい気候と気温に見舞われているようです。
アメリカを包む異常な低温
今回の記事に最初に貼りましたアメリカ NBC の記事「凍りつく国家」などのフレーズからも、今のアメリカの寒さの雰囲気は感じられるのですが、この寒さは、11月くらいから始まっていて、先日「アメリカの低温の記録は拡大し続けている」という記事に、11月の最終週のアメリカで気温の「新しい記録を作った場所」を載せたのですが、
・高温の記録更新 : 50地点
に対して、
・低温の記録更新 : 1465地点
となっていました。
過去記事で、2013年のアメリカの夏が低温だったことを、
・アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
2013年08月27日
という記事で書いたことがありまして、その時には、
「暑さの記録を更新した観測地点が 667 か所」
「低温の記録を更新した観測地点は 2,899 か所」
ということになっていて、夏も「低温」がアメリカを支配していました。
そして、現在のアメリカの気温の低さもかなりのもので、下の図は、日本時間で今日 12月 8日の米国の最低気温の予測です。アメリカは華氏ですので、最も気温の高いところと低いところ、そして、いくつかの華氏に摂氏で注記しました。大ざっぱにいえば、華氏0度は 日本で使われている摂氏では、マイナス18度になります。

▲ HAMweather より。
上の気温分布図は、要するに、黄色と緑色以外のところはすべて最低気温が氷点下ということになります。
カリフォルニアなどのある西海岸より、東海岸のほうがはるかに暖かいというのも印象的です。
この中には、「100年ぶりの記録」というようなことになっている場所もあり、コロラド州パラセイドという場所では、こちらの記事によりますと、 1912年に記録したマイナス 14.4度の低温記録を破るマイナス 15度を記録し、 100年ぶりの記録更新となったそうです。

また、こちらの記事によりますと、カナダでも、サスカチュワン州のアシニボイアという場所で、 1915年に記録したマイナス 30.8℃の記録を破り、マイナス 32.5℃を記録したそうで、こちらでも、約 100年ぶりの低温の記録を作っています。

そして、上のアメリカの気温図の中で「現在のアメリカで最も気温の高い地域」となっているフロリダ半島の南端では、クジラの大量死が起きています。
アメリカのクジラの異常はフロリダでも発生

▲ NBC マイアミより。
少し前の、
・東ではイルカの大量死、西ではザトウクジラの狂乱の渦中にあるアメリカ
2013年12月02日
という記事で、カリフォルニアのモントレー湾に押し寄せるザトウクジラの大群のことについてふれたことがありました。

▲ 過去記事「東ではイルカの大量死、西ではザトウクジラの狂乱の渦中にあるアメリカ」の記事 より。
カリフォルニアの場合は大群の数が異常ということで、死亡したわけではないですが、フロリダでは、クジラの大量死が起きています。エバーグレーズ国立公園の海岸に次々と、ゴンドウクジラの死体が漂着していて、また、沖合ではその他に数十頭のクジラが座礁しているというものです。

▲ 沖合で座礁して行き場を失っているクジラたち。
これが起きている「エバーグレーズ国立公園」というのは、上のほうの全米の気温の地図で、最も高い気温をマークしている場所がありますが、まさにその場所にあります。

ゴンドウクジラはアメリカのメキシコ湾に多く棲息しているものだそうで、今回の座礁したクジラたちは、その本来の棲息的からあまりにも遠いところに来ていると専門家は報道で述べています。
また、負傷しているクジラもいなく、つまり、「今のところは原因不明」となっています。
これは、アメリカの東海岸でのイルカの大量死も同じで、「はしか」と報道されていたこともありますが、大量死の中の南東かがはしかにかかっていたことが確認されただけの話で、イルカの大量死全体に通じる話では全然ありません。
海に漂う「死の空気」
最近のアメリカの海には「死の空気」がやや漂っている感じがしないでもありません。
しかし、よく考えてみれば、それはアメリカに限ったことではないということにも気づきます。大量死には、異常なものとそうではないものも含まれますが、科学者がそれを正常だとしても、地元の人々が口々に、
「こんな光景は見たことがない」
という現象は、やはり「普通ではない」ということのようには思います。
12月4日には、「数万匹のイカが韓国の海岸に打ち上げられる」という出来事もありました。

▲ 新華経済より。
江原道束草(カンウォンド・ソクチョ)の海水浴場で、2千メートルにおよぶ範囲に1万匹以上のイカの死骸が打ち上げられていたそう。

▲ 韓国の江原道束草の位置。
最近の海では本当にいろいろなことが起きています。
今回は出来事の羅列だけとなってしまいましたが、「海での事変の意味」ということを考えることもありますので、いずれ書いてみたいとも思っています。
以上は「IN DEEP」より
今の地球で起きている事象は人間から見れば異常とみるのですが、地球の自然からすれば当然のことで自然の節理に沿い動いているに過ぎないのです。人間の方が異常なのです。自然は正しく動いているのです。 以上
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