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2014年1月 9日 (木)

発見された翌日に地球に直撃した小惑星で始まった2014年

2014年01月04日


「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年

2014年という年を示唆するような出来事が初っぱなから起きていました。
昨年一度もなかった「地球近傍小惑星の地球への直撃」が起きていたのでした。


2014aa-top.jpg




昨日(1月3日)のスペースウェザーを見ると下の表があり、やや驚きました。

2014AA-top-01.gif

Spaceweather より。


この表の意味するところは、2014年 1月 2日に、2014AA という小惑星が 地球からの距離「 0.001 LD 」まで接近したということになり、また、小惑星の数字は、「発見された年」がつけられますので、この小惑星は 2014年になって初めて発見されたものということになります。

0.001 のあとにある単位の「  LD 」というのは、「月からの距離( Lunar Distance )」として使われる単位で、 1LD は約 39万キロメートル(正確には 388,401キロメートル)となっています。

ということは、上の 0.001 LD は、大体「地球から 39キロ」ということになり、そして、その高さはどのくらいかというと、下で赤く囲んだあたりとなり、「地球の大気圏」ということになりそうです。

atmos-2014.gif

▲ 大気の各層の模式図。 Wikipedia- 地球の大気より。



「これって、地球に突っ込んでるんじゃないの?」


と思いましたが、この小惑星に関して、今朝、詳しく報じられていました。

hits-2014.gif

Sky and Telescope より。


上の記事によりますと、この小惑星が初めて発見されたのは 2014年 1月 1日で、「今年最初に発見された」というおめでたい小惑星なのですが、その「2014年の最初に発見された地球近傍小惑星が、そのまま地球に直撃した」のでした。

下が、観測された小惑星の通過位置です。

impact3.gif

Sky and Telescope より。


また、記事では、 NASA のジェット推進研究所などの観測装置が、東アフリカ沖から大西洋上にかけて爆発したエネルギー波を捉えたということで、下の位置のクロスしているあたりで爆発して消滅したようです。

2014AA_ene.gif

Sky and Telescope より。







突如発見される小惑星たち

ちなみに、昨年 2013年は1年間で地球を直撃した地球近傍小惑星は「ゼロ」だったはずです。

昨年最も地球に接近した小惑星が 2012 AD14 というもので、

2月15日に地球の軌道圏内に突入する小惑星 DA14 が重力の影響でどんどんコースが地球寄りに
 2013年01月12日

という記事などで記したことがあります。これは当時、かなり話題となったものですが、それでも、その 2012 AD14 の通過した距離は、地球から約3万キロメートルの位置で、それが昨年1年間で最も地球に接近した既知の小惑星でした。

その時のスペースウェザーの表が下の赤で囲んだものです。

da-14.jpg


0.09LD は、約3万5千キロですので、今回の 0.001LD の39キロというものとは比較にならないということがおわかりかと思います。

今回の 2014AA は、その大きさが3メートルから5メートルと極めて小さなものだったですので、大気圏突入後に爆発・消滅したようですが、問題としては、大きさではなく、


「その前日まで知られていなかった小惑星が発見された時にはすでに地球へ衝突する軌道を描いていたという事実」


だと思います。
突然現れる。


そんなわけで、 2014年は、

・1月1日に小惑星が発見されて

・その小惑星がそのまま地球の大気圏に突入した


という、わりと劇的な年の幕開けだったとはいえます。


これが仮に、 30メートル以上の小惑星で、爆発や消滅しないまま地球に衝突した場合、陸地でも海の中でも場所によっては大変な事態となっていた可能性があります。

そういう意味では今回は「ツイていた」と考えるべきか、 2014年を象徴する「兆候」というような意味合いとして考えるかは何ともいえないですが、年の初めに発見されて翌日に衝突というのは、個人的になかなか象徴的な出来事でした。


今回のことで思い出したのが、過去記事の、

太陽系内の「彗星と小惑星の数と配置の状況」に心底驚いた今日は小惑星 DA14 が最接近する日
 2013年02月15日

に載せました、太陽系内の彗星と小惑星の数です。
黄色のドットが小惑星で、白い矢印が彗星です。

com-ast-2013.gif


solar-zoom-23.jpg

▲ NASA ジェット推進研究所「 Inner Solar System Orbit Diagrams (内太陽系軌道図)」より。


上の図はちょうど約1年前の 2013年 1月 1日の太陽系内の彗星と小惑星の配置状況です。

火星の軌道から外に夥しい数の彗星と小惑星が点在し、その中から選ばれた(?)彗星や小惑星が地球に向かって突進する軌道を持ちながらやって来ます。そして、上の図は「観測・把握されているものだけ」であり、他にも観測されていない彗星や小惑星が数多くあります。


今回のたった3メートルの小さな小惑星の出来事で改めて思い知らされるのは、

地球への直撃コースの軌道を持つ小惑星が確かに存在する

という事実でした。



ところで、話は変わりますが、昨年の終わり頃に、

あと一年くらいの今の世界(2):凍えていく地球の中、アメリカ東海岸のイルカの死亡数は 1200頭を越えて
 2013年12月28日

という記事で最初にふれました、南極で立ち往生しているロシア船に関しの最新の状況と「興味深い事実」に関して少し書きたいと思います。





南極からの生還劇の「主人公たち」の正体と目的

少しだけふれますと、実は、この船に乗り込んでいた科学者たちは「地球温暖化支持の科学者たち」だったのでした。

そして、地球温暖化でどのくらい南極の氷が減っているかを調査に向かったところ、「増えすぎていた南極海の氷の中で行き場を失ってしまった」という皮肉な話でもあります。

しかし、「皮肉」というだけではなく、南極で氷に捕らえられた船に乗っている科学者たちが「地球温暖化の支持派」であることが、なぜメディアでは一言も語られないのかということについて考えてしまったので、記事にしてみたいと思います。

日本でも米国でもそのことについては、これまでメジャーメディアでは一言もふれられておらず、私も英国とドイツの報道で初めて知った次第です。

ant31.gif

▲ 2013年12月31日の News Busters より。


ちなみに、救出活動のほうは「最終手段」として、中国船のヘリコプターによって全員が救助され、オーストラリア船に移送され、「科学者たち」は全員無事だったようです。しかし、今度はその中国船が氷に阻まれて動けなくなってしまっているというのが 1月 4日の時点での状況です。

ch-stuck.gif

▲ 2014年1月3日の英国 BBC より。



今回取り上げました、「天体」と「天候」の問題に関しては、今年も大きくなりそうで、しかもそれが半端な感じではないのは、たとえば、南極と同じ南半球のアルゼンチンでは現在、「猛暑」で非常事態宣言が出されているというようなことも起きていて、今現在もかなり混沌としていますけれど、先も、その状況が変わるとも思えない部分はあります。


そして、「天体」に関しては、かつて書きました、

良い時代と悪い時代(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

に記したフレッド・ホイル博士が著書『生命はどこからきたか』のエピローグに記した、

人類は過去五〇〇年以上にわたる記憶喪失の眠りから、そろそろ目覚めた方がよい頃である


という響きを強く思い出します。



以上は「IN DEEP」より
今後はますます小惑星の衝突が増えるものと思われます。今は、そういう宇宙の区域を通過しているからです。                               以上

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