消えた機体
広域、深海・・前途多難なブラックボックス回収 マレーシア不明機
失踪後、インド洋に墜落したとされるマレーシア航空MH370便のブラックボックス
の回収は、最先端の装備をふんだんに動員したとしても、非常に困難な作業に
なりそうだ。
同機がなぜ規定の針路から大きく外れたのか、またどのように最期を迎えたのか
といった謎を解く鍵は、2つのブラックボックスにある。民間航空機は2つのブラック
ボックスを搭載することを義務付けられている。一つは速度や高度、方向を記録す
るフライトデータレコーダー(FDR)、もう一つは操縦室内の会話や音声、管制塔と
の交信などを記録するコックピットボイスレコーダー(CVR)だ。
理論上、二つのブラックボックスはさらに約2週間、追跡信号を発信している。
可聴範囲は2~3キロだ。しかし、遠洋の捜索地域で同機のものと確認された残骸
がない現状で、発見するのは至難の業だ。(3/25 AFP 抜粋)
異例づくしのマレーシア機の調査、かん口令違反も
マレーシア政府は消息不明となったマレーシア航空(MH)370便の調査に当たり、
過去の墜落事故の調査で用いられてきた規則を独自に運用しているようだ。
調査の初期段階では、情報が開示されない、開示が遅れている、発表した内容が
矛盾している、などの批判がマレーシア当局に寄せられていた。
しかし、今度は逆の動きが見られた。24日午後10時、外部の専門家がナジブ首相
に衛星データの新たな分析結果について説明した直後、マレーシア政府は急きょ記
者会見を開いた。首相は会見で乗員・乗客239人を乗せたMH370便がインド洋沖
に墜落したとの見方を示した。
米国家運輸安全委員会(NTSB)の委員長を務めたジム・ホール氏は24日夜、米C
NNテレビ(CNN)のインタビューでマレーシア当局の公式声明は信用できるかと問
われ、「残念ながらマレーシア政府にはこの調査を扱える能力はない」と批判的な
見方を示した。マレーシア当局は自らに対する特定の批判には応じていない。
不明機の機体とエンジンをそれぞれ製造した米ボーイングと英ロールスロイスは沈
黙を保っており、継続中の調査については話せないとして質問への回答を繰り返し
拒否している。(3/25 WSJ 抜粋)
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ご紹介した記事はいずれも長いため抜粋していますので、全文は元記事をお読み
ください。みなさんも同様だと思いますが、マレーシア政府は英国の通信データを
解析した結果、「インド洋南西で墜落した」と断定しましたが、消息を絶って17日も
経ってから急にこの発表ってオカシクないでしょうか。
疑 問
① 情報を小出しにし、矛盾した内容も度々、17日目で急に墜落と断定。
② 墜落地点は、捜索や回収には困難極まる場所(その方が都合がいい?)
③ 乗客の家族が発信した携帯電話の謎
④ モルジブでの低空飛行の目撃証言はどう説明する?
(普通の燃料の量ではモルジブ経由で墜落地点まではいけない)
⑤ 米国の軍事衛星の情報が出てこない(いつもお節介な国が沈黙している)
⑥ ボーイング社、英ロールスロイス社も共に沈黙を貫く
⑦ 事故当初からマレーシア機の燃料の量が発表されていない
お昼の情報番組「ワイド・スクランブル」では、連日「マレーシア機不明の謎」を
取り上げていますが、毎回ゲスト出演している元JAL機長の杉江弘氏が25日、
少々怒りを込めて以下の発言をしています。
(引用)
ゲストの杉江弘氏はマレーシア政府はレーダーから機影が消えた段階から、
逐一、航跡と墜落地点を知っていた可能性があると説明し、マレーシア当局の
対応の遅れなどを非難した。マレーシアのナジブ首相はこれまで交信手段トラ
ンスポンダーは「切断された」とはっきり口にしたが、エーカーズについては「機
能しなかった」と表現した。
杉江氏はエーカーズとの交信は一度は切れたが、マレーシア航空がその後30
分おきにデータを受け取っていた可能性があると説明した。MH370便のエーカ
ーズ遮断について、専門家は「パイロットはエーカーズをオフにするという発想が
ない」、「コックピット内でのオフは他に影響がでる」、「エーカーズのみオフは飛行
中は難しい」との疑問を呈した。(テレビ紹介情報より)
「トランスポンダーは切断された、エーカーズは機能しなかった」
杉江氏はここに注目しているのです。機能しなかったというのはどういう意味か?
◎ エーカーズ(ACARS ・ 航空機情報呼び出し通信システム)
航空機の機体の情報や機材の不備など故障の原因となる情報
を定期的に送り続けるシステム
◎ トランスポンダー
航空機の位置情報や高度などの情報が伝えられる。パイロット
が意図的にスイッチを切ることによって、通信を途絶えさせるこ
とが出来る。
トランスポンダーは確かにパイロットの手で切ることは可能なのですが、エーカー
ズは違うと杉江氏は述べていました。エーカーズを切ると、空調などの機内のほ
とんどの電源がオフになってしまう、そんなことをするはずがない。
そもそも、エーカーズを切るという教育を受けていないし、そのような発想は元々
ない。そして、コックピットにスイッチがあるように素人は思いますが、走行中に
操作しようとすると、コックピットを出て、複雑な場所に向かわなければならないし、
そんな行動を客室乗務員に見つからずに出来るわけがない。もう一つの方法は、
飛行機が離陸する前に切ることだが、そんなことをしたら「通信をなぜ遮断した?」
と気づかれ、離陸できるわけがない。
「さすが!専門家は違うね~」と思いました。
また、杉江氏は「CNN他の欧米のメディアもガセネタばかり流し
ている。」(少々お怒りのご様子)
CNN他の欧米のメディアね・・過去の重大事件の裏でも、彼ら
の怪しい行動がありましたね~。機体本体が発見されないと
簡単に信用できない事件だなぁ~。(´・ω・`)
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- 以上は「MUのブログ」より
- 謎の多い事件です。テロの可能性が強い事件に思えます。以上
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