日本とロシアを電力ケーブルが結ぶ
日本とロシアを電力ケーブルが結ぶ
海底に数本のケーブルを敷設し、ロシアから日本に電力を送るという構想だ。フォーラムでロスネフチ社のイーゴリ・セチン代表は、「サハリンから北海道まではたった40キロだ。それゆえ、電力需要のある日本の地域へ送電するための強力な発電クラスターを作ることができる。」と語っている。
三年前の福島原発事故以降、日本は積極的に新しい電力源を模索している。ビジネスにとっても一般市民にとっても、海外からの電力輸入事業は利益のあるものだと専門家らは見ている。全ロシアケーブル産業学術研究所のユーリー・オブラスツォフ研究員は次のように指摘している。
-地球上から海を取り除くことはできませんが、それに適応することを人間は学びました。海を渡ってロシアから日本へ送電することは唯一の選択肢だといえるでしょう。島国にとってそれは唯一の方策です。日本はこの分野において世界でも先進技術国のひとつです。技術的には破損しえない、特殊なケーブルを敷設するのは非常に有効な手段です。沿岸を船舶が航行する場所には土壌深く埋められます。錨で傷つかないためです。それ以外の区画においては悪影響を受ける要素はありません。
ロシアもこの分野において事業実績を持っている。アジア太平洋経済協力サミット2012ではルースキー島にユニークな技術を導入して高圧電線が敷設された。東ボスポラス海峡には総延長18キロの電力ケーブルが敷設された。オブラスツォフ研究員は次のように指摘する。
-ルースキー島は重要な経験になりました。高圧電力を十分に供給する必要がありましたから、海底ケーブルのほかに選択肢はなかったのです。日本の技術が使われ、問題はありませんでした。欧州の技術もあります。違いはケーブルの防御性にあります。水から防御するために複雑な保護機能を備えています。気密性の鉛膜のほかに、さらにポリマー性の膜を使って気密性が高められます。そして最後にワイヤーでねじれないように加工するのです。重要なのはそれらがすでに長い間実績を持っているということです。
他の問題も解決できる。セチン代表は投資フォーラムで「日本の消費者の利害が信頼を持って守られるように法律や基準を整備することは可能だ。」と指摘している。
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