天皇と皇族のお言葉に秘められた国家と国民への重いメッセージ(2/6)
天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思う」
天皇と皇族のお言葉に秘められた国家と国民への重いメッセージ
(SAPIO 2014年3月号掲載) 2014年3月24日(月)配信
たとえば昨年の天皇陛下のお誕生日に際しての記者会見(平成25年12月18日)でのご発言。
「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています」
天皇の「孤独」がストレートに語られていることに、まず目を向けるべきだ。国民統合の象徴であり、三権の上に立つ国家秩序の頂点であり、わが国における究極の「公」の体現者である天皇。並ぶ者なき、まさにたったお一人の立場だ。その孤独は想像を絶する。ご結婚によって伴侶を得られても、「私の立場を尊重しつつ」とあるように、ご夫婦としての側面より、皇后には「象徴」たる天皇をお側近くで支える役割が優先される。ただ「寄り添って」ではない。
しかも「安らぎを覚え」たことではなく、それによって「天皇の役割を果たそうと努力できたこと」が「幸せだった」とおっしゃっている。どこまで無私な方なのか。さらに、“果たせた”ではなく「果たそうと努力できた」という極めて謙虚なご姿勢である。何気ないようで実に深いお言葉だ。
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