天皇と皇族のお言葉に秘められた国家と国民への重いメッセージ(3/6)
「天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思う」 天皇と皇族のお言葉に秘められた国家と国民への重いメッセージ (SAPIO 2014年3月号掲載) 2014年3月24日(月)配信 6ページ中 3ページ目 前のページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 次のページ
「皇室の政治利用」への警戒
陛下は同じ会見で「皇室の政治利用」についても述べておられる。 昨年9月7日のIOC総会(ブエノスアイレス)に高円宮妃久子殿下がお出ましになった件についての質問に対するご回答だ。 「日本国憲法には『天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。』と規定されています。この条項を遵守することを念頭において、私は天皇としての活動を律しています。
(中略)今度の場合、参与も宮内庁長官始め関係者も、この問題が国政に関与するかどうか一生懸命考えてくれました。今後とも憲法を遵守する立場に立って、事に当たっていくつもりです」 これだけを見ると、何ということのない“模範解答”のように感じられるかも知れない。
だが、陛下が「一生懸命考えてくれました」と労われた風岡典之・宮内庁長官は、妃殿下のお出ましに強い難色を示していた。このたびの五輪招致には、安倍政権の経済対策(アベノミクス)の“第四の矢”にしたいという明確な政治目的があったからだ。風岡氏は「招致活動の一環と見られかねない懸念もあり、苦渋の決断だった」「両陛下もご案じではないかと拝察する」などと述べていた。
それと照らし合わせると、陛下は風岡氏の「懸念」にはっきりご同意の姿勢を示されたと言えよう。冒頭、わざわざ憲法の条文をそのまま引用され、締め括りに「今後とも憲法を遵守する立場に立って……」と重ねて強調されたのも、陛下の「政治利用」への強烈な警戒感を窺わせる。 続きを読む : IOC総会での妃殿下ご本人…
以上は「sapio」より
« イラクでアルカイダが活発化 | トップページ | 食品の放射能検査地図(貝編) »
コメント