無人探査機「ロゼッタ」彗星とランデブー、初の着陸探査へ
2004年に打ち上げられた欧州宇宙機関(ESA)の無人探査機「ロゼッタ」が6日、約64億キロの旅を経て探査目標であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した。今後、子機を彗星表面に投下し、世界初の着陸探査に挑む。
「ロゼッタ」はESAとエアバス社によって開発され、2004年3月に南米フランス領ギアナの宇宙センターからアイアン5ロケットに載せられて出航。途中で2つの小惑星を観測しながら、約10年かけて彗星から100キロの距離に到着した。
6日午後6時28分(日本時間)、ロゼッタから彗星と”ランデブー”するためのエンジン噴射が完了したことを示す信号が地球上に届くと、ESAは公式ツイッターで「ロゼッタが彗星に到着。軌道に入りました!」と投稿した。
ロゼッタは今後、最大50キロまで高度を下げて彗星に接近し、2015年8月にかけて太陽に近づいていく彗星が活発化する様子を真近で観察する。今年11月には小型探査機「フィラエ」を彗星に降ろし、表面を直接探査する計画だ。
彗星の探査はこれまで、日本の「すいせい」などによるハレー彗星観測や、米航空宇宙局(NASA)の「スターダスト」などの例があるが、いずれも彗星の近くを通過しながらの観測にとどまり、彗星を追跡しながら長期間観測するのは今回が初めて。
ESAは「彗星への到着は大きな冒険の出発点に過ぎない」とし、ロゼッタによって彗星の詳細なデータを得て、太陽系や地球の誕生した経緯の解明につなげたいと期待している。
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