また甘利が馬鹿なことを言ってるぞ「電気料金5割増」
また甘利がバカなこと言ってるぞ(増補版)・・・「電気料金5割増」のお笑い
2014-06-29
27日の閣議後記者会見で、“原発再稼働しないと電気料金が5割上昇する”と語った甘利経済再生担当相、これまず、収賄にはならないのか?? 電力業界から献金を受けて、電力業界の便宜を図る発言をしているのですから。ま、抜け穴だらけの法律を作り、抜け穴を抜ける献金を受けているということなんでしょうね・・・怒。
しかし、それにしても「電気料金5割増」というのは、あまりにも面白すぎるジョークなんで、もう少しいじってみましょう。
前回の計算では、使っていない原発の維持費等は、利用者が支払う義理はないので、無視しておきました。しかし、自民党政権・経産省は、この費用も電気利用者に払わせるつもりですから、そういうものとして(怒#)計算してみます。
1. まず簡単な話、すぐに廃炉プロセスに入った場合。
この場合、当ブログでは計算済みです→「廃炉ってなんぼのもんや?」
経産省なんぞの発表数字を信じれば、なんと電気料金0.9%の上乗せで足りるはずです。お節介にも、“もっと金が掛かるだろう”と言ってあげている脱原発派の数字を利用しても、3.6%程度の上乗せです。
それこそ、企業努力で吸収してもらえばいい問題で、前回の話と大筋は変わらないということになります。
2. 「原発は動かしても動かさなくても同じだけ金が掛かる、それを電気利用者が負担しろ」という暴力的ケース。
どういう金額を負担させられるのか、原発停止前の発電コストを1として、考えてみます。図の上半分は前回の図からコピペです。図の下半分では、原発の発電コストが、原発以外発電コストの x 倍ということで、Cx と置いています。また、原発停止前の全発電コストに対する、原発停止後の全発電コストを y とします。
上の式は、福島原発事故による原発停止前、原発の発電割合は3割程度でしたので、発電コスト(1と置いた)は、原発以外の発電コストと原発発電コストを7:3で平均したもの、という式です。下の式は、福島事故の後、原発が停止し、発電全量が原発以外コストとなり、それに原発発電時と同じ維持費用が加わるという式です。
ということで、連立方程式ができて、x と y の関係に整理すれば、
3x + 10 = y(3x + 7)
ちょいと数式ソフトに入れて・・・
(数式ソフトは、和田啓助先生のfunctionviewを使用させていただきました)
x が原発の発電コスト、y が原発停止後の(止まっている原発の維持費用も払わされた場合の)発電コストです。原発の発電コストが0の場合、100%の外に加わるものは何もないですから、前回と変わらず、1.43倍です。原発の発電コストが原発以外発電コストと同じだった場合(1倍: x=1)、全体でかかる費用は3割増しですから、1.3倍です。
つまり、直感的には、100%の外側の四角として加わる量が増えるほど全コストが上昇しそうなので、原発発電コストが高いほど、原発停止後コストが上がりそうに思えるのですが、原発発電コストが高いと、停止前の(平均)発電コストがそれ以上、上昇してしまいますので、却って原発停止後コストは停止前との比として低下します。
かくして、発電コストが1.5倍になるには、原発の発電コストが原発以外発電コストの-0.33倍、つまり、発電コストがマイナスでないと帳尻が合いません!! 発電すればするほど金が入ってくる(電気を売って金が入ってくるわけではありません、発電すること自体から金が入ってくる)という状態でないと、発電コストが1.5倍になったりしないのです。はは、これが補助金漬けの原子力発電の実態ですかね~。
もちろん、発電コストが1.5倍になったところで、電力会社には発電以外の部門も結構あるわけですから、発電コストの上昇がそのまま電気料金の引き上げとなるはずもありませんが。(とすると、それで電気料金1.5倍ということは、原発発電コストは、マイナス0.33倍なんてもんじゃ済まないわけで・・・原発以外発電コストのマスナス何倍!?)
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