鹿児島県・川内原発パブコメ・・・・これを指摘すべき
川内原発パブコメ・・・これを指摘したらどうだろう??
2014-07-20
原子力規制委員会が募集している川内原発「審査書案」に対するパブリック・コメント、規制委は“あくまで、科学的・技術的意見のみを受け付ける”という方針ですから、科学的・技術的指摘をしなければ門前払いとなります。しかも、あらかたの論点は審査会合で議論済みで、規制委が想定していなかった“科学的・技術的問題点”を指摘しなければ、議論対象として取り上げられる可能性は低くなります。しかし既に専門家たちが検討した科学的・技術的問題について、彼らが見落としていた問題を指摘するのは容易なことではありません。
特に、火山噴火のモニター問題など、技術的に問題のあることが明らかなところもあるのですが、多くの場合、「審査会合で検討済み」として規制委が居直ることが予想されます。(それでも、非常に多くの指摘があれば、単に無視するのは難しくなっていくでしょうから、パブコメする意味はあります。)
ということで、できれば、規制委の想定外の科学的・技術的問題点の指摘を行いたいところです。
このシロウトには困難とも思える課題ですが、それでもなんとかならないか、本日は、一つのアイデアを書いてみます。文案考えているところなので、以下、現在の下書きの文頭です。
原子力規制委員会が公表されました「九州電力株式会社川内原子力発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書(1号及び2号発電用原子炉施設の変更)に関する審査書(原子炉等規制法第43条の3の6第1項第2号(技術的能力に係るもの)、第3号及び第4号関連)(案)」(以下、単に「審査書案」と略記させていただきます)について、コメントさせていただきます。
418ページに渡る審査書案の検討作業につきましては、多大の労力がつぎ込まれるていることが感じられますが、まず一点、重大な論点、および、その論点に関連して行われるべき検討作業が欠落していると考えられます。
それは法制度体系との整合性を検討する作業です。
いなかる技術基準も、その基準が定められる根拠となる法規と整合的である必要がありますし、直接・間接に関係してくる他の諸法規とも整合的である必要があります。技術基準は、技術的観点から内容が決まってくる側面が大きいとしても、それだけで内容が決まることはありません。技術基準の内容は、諸法規の要求することを実現するために、決まらなければなりません。
さてこの度の審査書案の審査対象である九州電力株式会社川内原子力発電所(以下、「川内原発」と略記させていただきます)について言えば、この発電所が、民間業者が運営する民間施設であるという点について、正しく技術基準が策定されているとは考えられません。この施設は、軍が運営する軍事施設ではありません。
このことが技術基準にもたらす要請は多大なものがあると考えられます。
審査書案の「Ⅳ 重大事故等対処施設及び重大事故等対処に係る技術的能力」では、様々な重大事故が想定され、それに対処する技術的能力が検討されています。しかし、そのどのケースにおいても、現場の原子炉運転作業者が行う操作によって、危機回避が図られるシナリオが提示されています。
しかし実際に重大事故が発生した場合、現場の原子炉運転作業者が実際に危機回避作業を行うことは、法的に保証されていません。命の危険を感じた民間人が、危険から逃れるために逃げ出した場合、それを押しとどめる制度的対応はありません。
原発を運用する事業者には原子力災害対策特別措置法によって事故対応が義務付けられ、それは原子力規制委のコントロール下にある「保安規定」として実現されますが、旧船員法第12条の船長の義務規定のような法規定とは全く違い、作業員個人に対する強制法規ではありません。
実際、福島第一原発事故では、原発スタッフの9割がいったん逃げ出したと報道されました。福島第一原発事故の収束作業にあたっていた当時の菅首相が、清水東電社長の退避発言に対して激怒したやりとりも、その後の事故検証の大きなポイントとなりました。
失職を厭わなければ、民間人である原発事業者等の従業員は、いつでも退職することができ、国は、法制度的に、原発事故収束作業を、原発従事者に強制することができないのです。
このような制度的状況下で技術基準に要求されている要件は非常に明らかであると考えられます。すなわち、無人でも重大事故が収束するよう、技術的要件を規定することです。
既にアレバ社の「コアキャッチャー」のように、最悪の事態であっても、原子炉格納容器から放射性物質が流出するのを「無人で」阻止できる技術が存在しています。
「人力に頼らずとも事故が収束する」。このような技術要件を規定しない理由はありません。
・・・以下略・・・
この議論って、通るかな?? このブログの読者の方のコメントをお願いしますm(_ _)m
以上は「脱原発を考えるブログ」より
川内原発再稼働での原子力委員会がok出しましたが、安全を保障するものではないと委員長自ら発表しています。しかし安倍政権は安全が確認されたとのことで再稼働に動いています。ということは安全ではないが再稼働しますということです。どこが安全を確認するのか未定です。こんなデタラメはまた放射能汚染事故を引き起こす原因になります。日本という国は本当に無責任極まる国です。 以上
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