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2014年10月19日 (日)

仮想現実化が進む世界経済

━━━━━━━━━━━━━━
★仮想現実化が進む世界経済
━━━━━━━━━━━━━━

この記事は「ユーラシアは独露中の主導になる?」の続きです
http://tanakanews.com/141007eurasia.php (田中宇プラス)

 マスコミ報道によると、米国が対露制裁を強めて以来、ロシアからの資金流
出が続き、ロシア経済が危険な状態になっている。今年の上半期、ロシアから
740億ドルの資金が流出した。ドルやユーロに対するルーブルの為替下落に
歯止めがかからず、ロシアの中央銀行は為替市場への介入によって2日間で
17億ドルも使ってしまった。

http://www.bloomberg.com/news/2014-10-07/russia-spent-980-million-in-biggest-int
ervention-since-march.html

Russia Spends Up to $1.75 Billion in Two Days to Buoy Ruble

 ロシアだけでなく欧州も危ないと報じられている。IMFは、ユーロ圏の経
済が不況に陥りそうだと警告を発した。ドイツ銀行は、ユーロの再弱体化とド
ルの強さの維持によってユーロが下がり、今の1ユーロ=1・27ドルの為替
が、2017年に1ユーロ=0・95ドルまで下がると予測している。

http://www.ft.com/cms/s/0/aef2e36a-4e04-11e4-bfda-00144feab7de.html
IMF sees risk of new eurozone recession

http://www.reuters.com/article/2014/10/07/us-markets-forex-deutsche-idUSKCN0HW0U
V20141007

Euro to fall below parity with dollar by 2017: Deutsche

 ロシアやEUの経済悪化が報じられるのと対照的に、米国に関しては、ドル
や米国債が持つリスクを示す金利やインフレ率が、今後もずっと低いままだと
いう予測が流布している。

http://www.zerohedge.com/news/2014-10-06/inflations-not-only-way-easy-money-dest
roys-wealth

Inflation's Not The Only Way Easy Money Destroys Wealth

http://online.barrons.com/news/articles/SB51517841841143733463604580184300213564
076

Bond King Bill Gross' Next Act

 こうした、露欧が悪化するが米国は悪化しないという方向を示す報道を集め
ると、前回の記事で書いた、米国の経済覇権が崩壊してユーラシアがEU(ド
イツ)・ロシア・中国の主導になるという予測が間違ったものに見えてくる。
「田中宇は、世界が多極化すると思い込んでいるので、世界に対する見方が間
違うのだ」といった、以前からある私に対する批判がちらつく。

http://tanakanews.com/141007eurasia.php
◆ユーラシアは独露中の主導になる?

 しかし事態をよく観察すると、別の状況が見えてくる。たとえば昨日FTが
出した「資金調達難の危機に瀕するロシア企業」と題する記事は、題名こそロ
シアの危機を語っているが、中身を読むと、ロシアの大企業は再来年まで資金
難になりそうもないと書かれている。ロシア経済を支えるのは石油ガスだが、
ロスネフチやガスプロムといった大手の石油ガスの国有企業は、中国と長期の
輸出契約を結んでおり、米国から経済制裁を受けても、ずっと先まで資金の獲
得に困らない。露政府は、石油ガス国有企業の儲けを使って、石油ガス以外の
分野で米欧に経済制裁される企業の損失を補填する計画だ。露企業の多くは、
今年と来年の分の運転資金をすでに調達しており、困るとしたら再来年からだ
という。

http://www.ft.com/cms/s/0/70a578b4-4d70-11e4-9683-00144feab7de.html
Russian companies face credit crunch danger

 昨今のように世界経済の先行きが不透明な時に、再来年にどうなるかという
予測は、的確さに疑いがある。米国こそ、今年QEをやめた後の金利動向が不
確定で、再来年まで金融が持つかどうかわからない。債券の神様と言われた米
投資家のビル・グロスは「米国の金利はこの先もずっと低いままだ」と断言し
ているが、正確には「米連銀と金融界の延命策が成功している限り金利はずっ
と低いままだが、失敗すると金利高騰、金融破綻だ。どちらに転ぶかわからな
い」である。

http://www.zerohedge.com/news/2014-10-06/gross-pimco-exit-sparks-record-liquidat
ions-short-end-yield-curve

Gross PIMCO Exit Sparks Record Liquidations In Short-End Of Yield Curve

 プーチンのロシアは、エネルギーの長期安定確保を望む中国に対し、比較的
安価に石油ガスを長期供給することで、同時に自国の長期的な収入源の確保を
実現する戦略を確立している。米国がロシアを経済制裁してもこの枠組みは壊
れず、米国がロシアを経済破綻させることはできない。プーチンは、ロシアに
とって一番大事な国は中国だと言っている。中国は余裕資金を多く持っている。
米国自身、巨額の米国債を中国に買ってもらい、覇権維持を中国の余裕資金に
依存している。米国が中国の資金を攻撃して枯渇させれば、ロシアに入るはず
の資金もなくなり、ロシアを破綻させられるが、中国の資金で米国債を買って
もらっている以上、それができない。

http://rt.com/business/192596-europe-key-russia-china-priority/
Europe still a key partner for Russia, but China a priority - Putin

 中国の資金は、ロシアだけでなく欧州にも流入し続けている。2011年に
米英投機筋が南欧の国債先物市場を攻撃してユーロ危機を起こした後、米国の
資本が大量に南欧諸国から逃避したが、その穴を埋めたのは中国資本だった。
イタリアやギリシャなどでは、中国資本が国家経済の維持に不可欠な存在にな
っている。

http://www.ft.com/cms/s/0/1bd60160-4496-11e4-bce8-00144feabdc0.html
China swoops in on Italy's power grids and luxury brands

 中国からEUへの直接投資は、2010年に61億ユーロだったが、12年
には270億ユーロに急増した。米国勢が金融破綻させて資金を引き上げて価
値が急落し、安値感が出た南欧諸国の企業や不動産などの資産を、中国の国有
企業や民間投資家がこぞって買った。米国は、EU統合を阻止する策として、
今後またユーロ危機を再燃させるかもしれないが、それは中国がEUの資産を
安値で買いあさり、EUがロシアと同様に中国との関係を強化して生き残る多
極化の道に入ることにしかつながらない。多極化は空想でない。マスコミが系
統的に報じないので人々が気づかないだけで、粛々と進んでいる。

http://www.ft.com/intl/cms/s/2/53b7a268-44a6-11e4-ab0c-00144feabdc0.html
Chinese investors surged into EU at height of debt crisis

 最近「ロシアがもうすぐ経済破綻しそうだ」「ユーロはもうダメだ」「中国
もいずれ経済破綻する」「ドルだけは永久に安泰だ」といった、国際マスコミ
による経済分野の仮想現実の創造が拡大している。日本では昨年から「アベノ
ミクスは日本経済を良くする」という歪曲報道が席巻した。従来、仮想現実の
創造(善悪の歪曲)は「サダム・フセインがいかに極悪か」「中国やロシアは
独裁で悪い」「米英は常に正しい」といった政治面が中心だったが、米国の金
融システムの潜在危機が増した最近は、経済記事の仮想現実化が強くなっている。

http://tanakanews.com/141002japan.htm
逆説のアベノミクス

 仮想現実を見せられた人々は、それが現実と思い、露中や欧州から投資を逃
避させ、その結果、仮想現実が本物の現実になるかもしれない。しかし、ユー
ロは11年以来もうダメだとずっと言われてきたが破綻していないし、中国も
いずれ破綻すると言われながら破綻していない。今回書いたように、ロシアも
たぶん破綻しない。仮想現実は本物の現実にならず、ずっと仮想の存在だが、
人々の多くは延々と騙され続けている。

 国際マスコミが仮想現実化の傾向を強めていることは、国際マスコミの報道
を重要な情報源としている私にとって、分析作業を難しくしている。それぞれ
の報道がどの程度の歪曲誇張を含んでいるか判断が難しい。全体として近年の
報道は、米国の覇権維持のため、米経済の健全性を過大評価し、中露など新興
市場やEU経済の危険性を過大評価する傾向がある。しかしその一方で、中露
など新興市場が脆弱さを持っているのも事実で、どこまでが歪曲でどこからが
事実か、判断が難しい。

 たとえば、アルゼンチンの国債デフォルトの問題について私は、新興市場諸
国がドルのシステムから追放され、非ドルのBRICSシステムの傘下で再生
するシナリオでないかと推測した。今夏、デフォルトしたアルゼンチンを中露
の首脳が相次いで訪れ、未開発の石油ガス田の利権を中露が開発するのでない
かという話がながれた。これは、多極化や非ドル化の動きになるが、そのよう
な流れになるのか、それとも単にアルゼンチン経済が破綻して終わるのか、ま
だ見分けがつかない。そうこうするうちに、南米ではベネズエラも国債破綻に
瀕している。

http://tanakanews.com/140708dollar.php
◆米国自身を危うくする経済制裁策

http://www.zerohedge.com/news/2014-09-05/argentina-goes-full-venezuela-plans-reg
ulate-prices-profits-production

Argentina Goes Full-Venezuela - Plans To Regulate Prices, Profits, & Production

 今回紹介したFTの記事のように、題名と中身が食い違っていると、マスコ
ミが歪曲したい方向性と、歪曲しきれない現実の両方をかいま見れるので参考
になる。その意味でFTは比較的良心的だ。半面、NYタイムスなど米国のマ
スコミは、最初から最後まで仮想現実で貫く傾向が強く、参考にならないこと
が多い。なるべく多くの分析を読むことで、多くの報道文の中の「ぶれ」を見
分け、報道の中の歪曲を見つけていくしかない。

以上は「田中宇氏」ブログより

現在のマスコミの報道にはプロパガンダ報道が多く、何が真実なのか良く分からない時代になってきました。そのためにますます真実の報道の価値が高くなってきています。以上

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