「燃料電池車」覇権争奪レポート(2/6)
日本が勝つか?「燃料電池車」覇権争奪レポート【1】
(PRESIDENT Online ) 2014年7月1日(火)配信
日本は、水素社会実現への一歩を2015年に踏み出そうとしている。ホンダとトヨタ自動車の両社が、FCVの販売を開始することを明らかにしているからだ。15年を日本の「燃料電池車元年」とすると、どのような市場が形成されていくのか。FCV開発の最前線を担う両社の担当者の発言から、その姿を展望してみることにしよう。
水素と酸素を反応させてできた電気で走行する燃料電池車だが、一足先に実用化された電気自動車(EV)と比べ、充填時間が短いうえに航続距離が長いアドバンテージがある。EVは急速充電器を使用しても30分程度必要だが、FCVの充填時間は3~5分で済む。さらに航続距離は、満タン充填の状態で、EVが200キロメートルに対し、FCVは500キロメートル以上と、大きな差がある。肝心の価格について、両社とも「1000万円以下に抑える」と話す以外は、明確な水準は明らかにしていない。
ホンダは、13年11月の米ロサンゼルスモーターショーで、FCVの新コンセプトカーを出展した。08年からリース販売していたFCVの「FCXクラリティ」にさらなる改良を加えたが、水素から電気を生み出す中核部品「スタック」を3分の2のサイズに縮小し、水素を発生するのに必要な触媒に使う高価な白金の使用量を大幅に減らした。15年に5人乗りセダン型を日米で発売し、16年には欧州での投入を予定している。
1995年にFCVの開発を担当して以来、約20年間この道一筋に歩んできた守谷隆史・第5技術開発室上席研究員が、FCV市場投入に至る経緯を語る。
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- 以上は「president online」より
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