「燃料電池車」覇権争奪レポート(4/6)
日本が勝つか?「燃料電池車」覇権争奪レポート【1】
(PRESIDENT Online ) 2014年7月1日(火)配信
これまで多目的スポーツ車(SUV)をベースにした試作車を公開してきたが、より小さなセダンタイプ(4人乗り)をお披露目したのは、これが初めてだった。
FCVコンセプトは、従来モデルに比べてスタックをコンパクトにし、座席の下に収めて、車内空間を広く取っている。水素タンクの本数を4本から2本に減らし、炭素繊維素材を採用して強度を高めたうえに、車体全体の軽量化も図った。フロントグリルには、空気(酸素)を取り込む口があるが、いかにも水素と酸素の反応で電気を起こすイメージを強調するデザインといえる。
トヨタがFCVの研究開発に着手したのは、90年代初頭である。02年にリース販売の形で世に送り出したが、水素を貯めるタンクの容量が小さいために航続距離が300キロメートル以下、1台当たりの製造コストに数億円がかかるなど、一般消費者が手に入れられる代物ではなかった。
それから10年余、東京モーターショーに展示された「FCVコンセプト」は、大きく進化した。改良された点は主に2つあり、(1)満タンにかかる時間は3分程度とガソリン車並みの時間で充填が可能となった、(2)航続距離は700キロメートルに伸び、エアコンなどを利用した実用距離でも500キロメートル以上走ることができる、など性能が向上した。
このコンセプト車は、ほぼ完成形といい、15年以降、日米欧で順次発売する計画だ。
水素を燃料にするFCVは、従来のEVやハイブリッド車(HV)と、まったく違う構造の車ではないかと捉える人もいるに違いない。
FCVコンセプトは、従来モデルに比べてスタックをコンパクトにし、座席の下に収めて、車内空間を広く取っている。水素タンクの本数を4本から2本に減らし、炭素繊維素材を採用して強度を高めたうえに、車体全体の軽量化も図った。フロントグリルには、空気(酸素)を取り込む口があるが、いかにも水素と酸素の反応で電気を起こすイメージを強調するデザインといえる。
トヨタがFCVの研究開発に着手したのは、90年代初頭である。02年にリース販売の形で世に送り出したが、水素を貯めるタンクの容量が小さいために航続距離が300キロメートル以下、1台当たりの製造コストに数億円がかかるなど、一般消費者が手に入れられる代物ではなかった。
それから10年余、東京モーターショーに展示された「FCVコンセプト」は、大きく進化した。改良された点は主に2つあり、(1)満タンにかかる時間は3分程度とガソリン車並みの時間で充填が可能となった、(2)航続距離は700キロメートルに伸び、エアコンなどを利用した実用距離でも500キロメートル以上走ることができる、など性能が向上した。
このコンセプト車は、ほぼ完成形といい、15年以降、日米欧で順次発売する計画だ。
水素を燃料にするFCVは、従来のEVやハイブリッド車(HV)と、まったく違う構造の車ではないかと捉える人もいるに違いない。
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