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2015年1月15日 (木)

免疫細胞療法・免疫は癌を治す主役 (2/12)

免疫はがんを治す主役

健康な人の体内にも、がん細胞は存在すると考えられています。「がん細胞がいる」、「いない」が問題なのではありません。目に見える大きさの腫瘍があるかどうかも、実は、患者さんの生存率を決定付けるものではありません。大きな腫瘍であっても、転移し難いおとなしいタイプのものならば、手術で除去すれば治療終了です。逆に、画像診断で検出できなくても、転移・増殖能力の高いものは危険です。

「がんの勢い」と、がんの増殖を抑える「免疫の抑止力」のバランスがどうなっているかが、生死を分ける境となります。

標準治療は、「目に見える大きさの腫瘍を叩く」ことを目標に設計されました。「がん」という病気を、体のある一部分の問題と捉え、問題を取り除けばいい、という考え方です。さらに、エビデンスがあると言っても、考え方や目標が偏っていると、「エビデンスあり!(患者さんは亡くなりますが・・・)」というように、患者さんの生命にとっては、意味のないエビデンスを重ねるだけです。

大きな腫瘍を叩き、小さくした!短期的な効果をあげた!!と、思っても、局地的な戦果を挙げた、というだけで、患者さんの全身をみれば、免疫力が打撃を受け、基礎的な体力・生命力が低下しており、勢いを得たがん細胞は、猛烈に反撃を開始します。結果、再発・遠隔転移となり、標準治療では手に負えない状態に陥ります。標準治療では、末期進行がんを治すことは最初から想定していません。延命効果を目標にしています。ところが、限界まで標準治療を引っ張り続けると、免疫力、基礎的な体力・生命力も限界に達し、どんな治療法でも回復を望むことが難しくなり、がんそのものよりも、治療の副作用による衰弱死に至ります。

がんという病気を全身の病と捉え、がん治療の設計は、

  • 「全身に散るがんを叩くこと」
  • 「免疫力を維持・回復させること」
  • 「基礎的な体力・生命力を維持・回復させること」

これら3つの要素を同時に考慮すべきです。

そして、がん治療が目指すべきゴールは、「免疫力が、十分、がんの増殖を抑える状態まで回復すること」です。

「がん」は免疫病

「免疫」は、がん治療を考える上での選択肢のひとつなのではありません。「免疫」を抜きに、がん治療を設計することは間違いです。がんを叩いても、がんを抑える免疫に打撃を与えてしまえば、がんは却って勢いを増します。

例えば、肺がんのケースで、抗がん剤の副作用により、間質性肺炎を発症することが大問題となり、一般メディアでも盛んに報道された時期がありました。「炎症」だから、ステロイドで抑えようとした医師が続出します。 結果、がん細胞の猛烈な増殖を招いてしまいます。がん患者さんに、強力な免疫抑制剤であるステロイドホルモンを投与すれば、がんにとっては、最大の敵である免疫が弱められる訳ですから、勢いを得るのは当たり前のことなのです。

また、臓器移植法案が成立した1997~98年頃、国会で審議が繰り返されました。肝がんの治療として、生体肝移植を行う場合、「著しく再発リスクが低いと考えられる場合に限って、移植を認める」という条件がつけられました。臓器移植の場合、拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤が投与されます。すると、免疫抑制効果により、がんの再発率が数十倍、高くなるのです。

「免疫を抑えれば、がんは猛烈に増殖する」、
「免疫を抑えれば、がんの再発率は跳ね上がる」、
これは国会で審議された法案の根拠にもされた、公知の事実なのです。

がんの増殖を抑える免疫監視機構

私達の体内では、がん細胞が毎日発生しており、「免疫監視機構」が、見つけ次第にがんを殺すことで、がんの増殖を抑えている、と考えられています。バーネット卿仮説と呼ばれます。免疫監視機構は、がん細胞を攻撃しますが、がん細胞もまた、目の上の瘤である免疫監視機構を眠らせようとします。そのため、免疫の勢いが強いと、がんは増殖することなく抑え込まれたままで、大きな腫瘍になることはありません。ところが、一旦、がんの勢いが免疫の抑止力を上回ってしまうと、がんは、強力に、免疫を眠らせ、更に勢いを得てしまいます。免疫力と、がんの勢い、どちらにバランスが傾くかによって、明暗が分かれてしまいます。がん患者さんの体内は、強い免疫抑制状態にあり、免疫力ががんの勢いに押された状態になっています。

がんをいくら叩いたつもりでも、免疫力が低下した状態で治療を終えると、がんは猛烈に増殖します。がん治療は、免疫監視機構を再建させた状態で終わる必要があります。

標準治療の限界

健康保険が適用になる標準治療(外科手術、放射線療法、抗がん剤)は、「がんを攻撃する」ことだけを意識して設計されました。「目」で見ることができ、手術で取り除くことができる大きな腫瘍の塊、画像診断で検出可能な、顕著で、大きな腫瘍組織、目に見えるものを潰せばいい、そうした考え方から、がん治療の基本設計がなされてしまいました。ところが、患者さんの命を奪う悪性度の高いがん、つまり活発に転移し、増殖するタイプのがんは、たとえ小さくても、危険な存在です。生き残った一部が、勢いを得れば、あっという間に全身に広がり、手に負えなくなります。がんを叩いても、体内で、がんを抑える免疫システムにも打撃を与えてしまえば、結局、がんの勢いを止めることができなくなってしまいます。なお、標準治療のエビデンスを求める際に、免疫システムへの打撃という副作用は、最初から測定されていません。

畑に害虫が発生したので、農薬を撒き、害虫がいなくなった、高い奏効率だ、と思っていると、害虫を食べる鳥が農薬により全滅し、生き残った害虫が猛烈に増殖、あっという間に、作物は全滅。標準治療の考え方は、農薬の考え方と似ています。

標準治療は、原発性の初期がんを一時的に叩くものです。転移しないタイプのがんであれば、それで治療は終了です。問題は、再発や遠隔転移です。外科手術は分散してしまった微小がんには対応できません。放射線も全身照射はできません。再発や遠隔転移となれば、基本的な治療法として抗がん剤を使うしかありません。ところが伝統的な抗がん剤である化学療法剤は、薬剤耐性を招き、効果がなくなる時がきます。更に免疫系に打撃を与え、中長期的には、がんの増殖を加速させることになります。患者の生命力を傷めず、むしろ回復させ、微小分散がんを全身すみずみまで叩くには、現状、免疫の力を利用するしかありません。がんには、転移し難い、危険度の低いものから、活発に転移する危険なタイプが存在し、悪性度が高い転移傾向の強いがんの場合は、標準治療では殆ど治らないことは明らかになっています。

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免疫療法のジレンマ 「コーリーの毒」

19 世紀の終わり、Coley 氏が、がん患者を、溶血性連鎖球菌(溶連菌)に強制感染させるという、かなり乱暴ながん治療を試みました。感染症にかかると、がんが治る患者がいることは従来から知られていたからです。そこで、毒性の強い菌を感染させれば、免疫が刺激され、結果的に、活性化された免疫システムががんを殺すと考えたのです。実際に、がん治療としての効果が出たケースもあったそうですが、当然ながら、感染症で亡くなる方が続出しました。

この治療は、もちろん、中止されましたが、「免疫を強く刺激すれば、がんを叩ける」という、がん治療の重要な方向性を示しました。今日でも、「コーリーの毒」という名前で知られており、免疫学においては、「ウィリアム・B・コーリー賞」というものが、今なお存在します。

更に、「免疫療法でがんを攻撃するのに、がん特有の抗原は必要ではない」ことも示しました。
また、「がんを殺せる程、免疫を強く刺激するものは、そもそも生命にとって危険なもの」、つまり、がんを殺す効果を上げるには、危険なものを投与しないと駄目(逆に、安全なものを使うと、効果も期待できない)、という、免疫療法が抱えるジレンマを端的に示す事件でもありました。患者さんの体内に、菌でも毒でも、何か免疫刺激物を投与する方法を取る限り、効果と安全性のジレンマから逃れられないという、体内投与の限界が、19 世紀末、既に示されていたのです。

免疫療法の妥協

「コーリーの毒」より安全なものを求める研究が繰り返しなされました。ウイルス感染症に対するワクチンにおいても、同じことが行われました。やはり19世紀に開発された種痘は、人類が開発したワクチンの中では最も効果が高いもので、未だに種痘を越えるワクチン技術は開発されていません。種痘は、天然痘を発症する痘瘡ウイルスの感染を防止するために、ワクチニアウイルスに強制感染させる、というものです。痘瘡ウイルスとワクチニアウイルスは全く別物です。コーリーの毒と同じように、「ワクチンには、ウイルスの特異抗原は必要ない」、「何か、他のウイルスに感染させればいい」。こうして、実際にウイルスや菌を感染させる生ワクチンが実用化されました。がん治療においては、コーリーの毒より、毒を弱めたものが試され、ワクチンにおいては、生ワクチンに代わって、感染力を叩いたウイルスを投与する不活化ワクチン、更に安全性を追及し、ウイルス粒子の一部だけを投与するもの、合成されたペプチドを投与するものと、常に、安全性を求めた「改良」が行われてきました。結果は、感染防止効果は落ち続け、生ワクチン以外は、殆ど、実効的な感染防止効果がありません。

感染防止効果
生ワクチン > 不活化ワクチン > 分画化ワクチン(蛋白等) > ペプチドワクチン

コーリーの毒の「改良」として、激しい急性症状を起こす溶血性連鎖球菌の代わりに、免疫力が低下した人に日和見感染し、慢性症状を起こす結核菌を用いることが考案されました。結核に感染すると肺がんになり難いことが知られていたからです。ところが、生きた結核菌を強制感染させるのは危険すぎます。そこで、菌の毒性を弱めた上に、菌体の一部だけを投与する「丸山ワクチン」が開発されました。安全度は格段に高くなりましたが、ここまで危険度を下げた刺激では、免疫療法のジレンマにより、効果が激減します。溶血性連鎖球菌の毒性を弱め、凍結乾燥したピシバニールも開発されました。免疫刺激剤である、この薬は、発熱を伴うことがあります。そのため、免疫抑制剤である解熱剤と一緒に投与されてしまいました。これでは、効果が落ちるのは当然です。元々、コーリーの毒より、ずっと安全になっていますので、治療効果も、遥かに落ちることになります。

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NK細胞の発見

「強く刺激されることで、がんを殺した」正体は、1970年代に、ようやく、はっきりしました。リンパ球の中に、がん細胞を混ぜると、即座に殺してしまう細胞が存在することが分かったのです。ナチュラルキラー(NK)細胞の、事実上の発見です。NK細胞は、T細胞などの獲得免疫系の細胞と異なり、初めて遭遇する相手であっても、がん細胞であれば、その場で、直ちに攻撃し、殺してしまうことが分かりました。

当然、NK細胞を刺激して、がんを治すことを誰もが考えますが、溶血性連鎖球菌の一件と同様のジレンマがたちはだかります。

インターロイキン2の生産技術革新 ――― 免疫細胞療法の始まり ―――
            1980年代に入り、NK細胞を活性化・増殖させるインターロイキン2(IL-2)というサイトカイン(細胞間情報伝達物質)の一種が、遺伝子工学の手法を用いて、大量に使える様になりました。米国政府も、がんの克服を国の重要方針として掲げておりましたので、IL-2の活用によるがん治療に巨額の予算をつけます。
            最初は、IL-2を体内に投与しました。ところが、体のシステムは、単一の物質を投与しただけで意のままにコントロールできる程、単純ではありません。
また、私たちの体にはホメオスターシス(恒常性)により、外部から様々な物質なり刺激なりが入ってきても、体の状態を一定に保とうとするフィードバックシステムが何重にも存在しています。IL-2も、なかなか効果がでず、体内に存在するIL-2の数百万倍レベルまで投与量を上げましたが、大量投与は、強烈な副作用を生じます。やはり、ここでも免疫療法のジレンマは分厚い壁として立ちはだかりました。

LAK療法の誕生(アメリカ)

薬剤を体内に投与する方法は、やはり無理があります。リーダーのローゼンバーグ博士は、NK細胞を体外で培養すれば、体の恒常性のシステムの影響を受けずに、存分にNK細胞を増やせるのではないか、と考え、がん患者の血液を取り出し、インターロイキン2(IL-2)存在下で培養を試みました。今日の免疫細胞療法の始まりです。詳しくは、「免疫細胞療法の原点」をご覧ください。

以上は「免疫療法総合支援サービス」より

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