”夢のエネルギー”核融合発電技術の今、(2/7)

ムーアの法則並みに性能が向上
トカマク型は、これまで最も核融合発電炉の実用化に近い技術とされ、各国が開発競争を繰り広げてきた(図1)。そして日本はその競争を牽引してきた。
1990年代半ばまで開発競争の成果は目覚ましく、性能指標が約2年で2倍になる勢いだった。ムーアの法則に従うトランジスタ微細化技術の進歩に肩を並べていたのである。そして、日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)のトカマク型プラズマ閉じ込め装置「JT-60U」は、1996年にイオン温度5.2億Kと核融合発電に必要な温度である1億K以上を達成(写真2)。さらに、投入エネルギーに対する出力(熱)エネルギーの比(エネルギー増倍率、Q値)が1.25と、世界で初めて1を超えた。
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