ガンは癌にあらず・第一章・いろいろな癌での効果(5)
1.1.1 癌への適用の先駆けとなったケース(筆者A(松井)の直腸癌? (1))
(1942年生, 男性, 体重60kg)
(1) 突然の出血
当初は, 時差ボケのような睡魔に頻繁に襲われ, 体力が低下したと考えていた. そして, 下血が急に始まった. 1989年(当時47歳)の秋のことである. 初めこの鮮血を見て, 痔にでもなったかと軽く考えていたが, 痛む頻度が増し, 痛みも強くなっていった. その年の暮れには出血量も多くなり, 脂汗が出るような激痛が1日2~3回起こるようになって, ただ事ではないと感じ始めた. 末期癌と思われる激痛と下血が頻繁となり, 症状が悪化した. 会社のゴルフ仲間の先輩が, 2年前に直腸癌で亡くなった時の状況を思い出しながら, 酷似している症状の進み方に, 段々と深刻になっていった.
癌に罹るのではないかという畏れが, 頭の隅に長年あった. 親族に癌で亡くなった人はなく, 心当たりは18年前(1971年9月)の肝不全であった. 他社から依頼があった医薬品原料(毒性が強いニトリル系化合物)製造用のテストプラントの運転事故中にこの蒸気をほんの一息吸い込んだため, 劇症肝炎のように肝機能検査値が上がり, 血中にバゾフィールと言われる異常細胞が現れるほどの肝不全となったことである. 内科医の父から手厚い処置を受けて一週間でかなり回復したものの, その後もそれまで定期検診で一度も注意を受けたことのなかった肝機能のデータがなかなか標準値に戻らなかった.
事故後18年経ってもこれらの値は正常範囲に入らなかったので, 事故との関連がいつも気になっていた. 化学系の研究者の仲間うちでは, アクリル繊維の研究者は蛋白結合性の強いアクリロニトリルを永年使用するので, 肝臓癌で亡くなることが多い, とよく言われていた. それより遥かに反応性の強いニトリル系化合物による肝不全の発症は, 将来の肝臓癌への進行を予感させるものだったからである.
それがついに現実になってしまったのかと思いながらも, 病院へ行くことを逡巡していた. 制癌剤開発に携わっていたときの経験から, 「病院で癌と診断されれば手術となることはまず間違いない. 自覚症状が出ている末期癌を手術したところで, すぐに転移して死に至る可能性が極めて高く, 首尾良く行って余命は2年か」と考えたからである.
ちょうど昭和天皇のご病状が新聞紙面に大きく取り上げられていた少し後のことである. 筆者の子どもたちはまだ成人に達しておらず, 街を歩いていて高齢の方を見かけると, あの年齢まで生きることができないかと羨ましく思い, また一方で, 見込みがなさそうな自分の状態を考えると, 暗澹たる気持ちになったことを今でも鮮明に憶えている.
1989年の初秋, 背中の下の方が重く, また, うっすらとした痛みを感じ始めて肝臓癌の予兆かと思っていた時, 出血が始まった. はじめは痔にでもなったのかと思った. しかし, 出血量が増えて痛みも強くなってきたので, 直腸癌の出血ではないか, と疑い始めた. そして, 肝臓癌からの転移癌の方が先に強く出てきたのではないか, とも考えた.
それ以前に業務で制癌剤(免疫療法剤)の開発に関与したときに, 癌を一通り勉強し, その後も癌関連の情報には注意していたが, 革新的な治療方法の開発はないように思えた. そのときの知識では, 「癌は静かな病気で, 自覚症状が出たときには末期癌である」と言われており, 「末期癌への対策は無きに等しい」とも言われていた. とは言え, 必死の思いだったので, [はじめに]で述べたように制癌剤開発の時に調べたり考えたりした資料を取り出して読み直してみた. 植物由来の開発品に期待し, 海外の著名な製薬企業に対して導入を打診したことなども思い出しながら, その当時着目した植物由来の制癌剤開発候補がその後どのように展開しているかを調べ直してみた.
しかし, 大きな期待ができる制癌剤にはなっておらず, また, 他にも卓効を示すものはなさそうであったので, どこの病院なら適切な治療が受けられるだろうか, と漠然と考えていた. その当時, 末期癌で一番確かな延命方法は広島大学の温熱療法d)ではないかと筆者は考えていたので, 出血,痛みがひどくなってからは, 毎日高温の風呂に入って腹部から腰の付近を長時間温めていた. そして, この方法で幾らかでも出血と痛みが抑えられることを密かに喜んでいた.
(2) 幸運にも春ウコンに出会う
1989年末には自覚症状もますます厳しい状況となった. 最早, 手術も難しく頼るべき制癌剤もなさそうで, 絶望的な気持ちでいろいろと調べていた時に, 筆者の制癌剤の開発経験を頼って, 元上司のM'氏が母親の癌について相談に来た. 「末期の肝臓癌でT大付属病院に入院中だが, 医者から『これ以上すべき治療はない. 高齢なのであと半年もつかどうか』と言われている. 生の春ウコンが良さそうだという沖縄の人もいる. どう思うか」という相談だった.
すぐに調べてみると, 生産量は少ないので一般的ではないが, ウコン(秋ウコン)とは特性がかなり違うことがわかった. 筆者自身も大出血中で, [座して死を待つ], [溺れる者は藁をも掴む], という心境だったので, 可能性を感じた春ウコン摂取を始めてみようと考えた.
とは言っても, 多少の可能性を感じる程度の状況だったので, M'氏へは, 「癌は治らないと思う. 沖縄の人が良くなったとすると, 癌との診断が誤診だった可能性は大きい. 末期癌なので効くかどうかわからないが, やってみますか」と聞くと, 「他に手段がないので, あなたが検討の価値ありと思うなら, 母に直ぐに飲ませたい」とのことであった. 商品は乾燥品だけだったが生の方が活性は強いと考え, 沖縄から生の春ウコンを直ぐに取り寄せることを約束した.
その頃は, 生の春ウコンが何処で入手できるかわからなかった. そこで, 勤務していた会社の沖縄事務所長IM氏に電話をして「M'氏と私が使いたいので, 生の春ウコンを販売している信頼できるメーカーを教えて欲しい」と, 依頼した. IM氏からは直ぐに調べた結果が届き, 「真面目に生産している会社はU社とN社. 一方は老舗で, もう一方は若手が頑張っている会社である. 粉末製品の日量限界は3gなので, しばらくと摂るして何キロかは必要となる. こちらで手配する」と言ってくれた. 用法用量を決めて, 自分の分を含めた3ヶ月間分の使用量6キロを, N社へ手配するように依頼した.
生の春ウコンは秋に収穫するので晩秋から春までの間にしか入手できないことを後々知ったが, 幸いなことに, ちょうど依頼した時期が入手できる冬だった. 年末にも拘らず, N社は直ぐに送ってくれたので, 半分をM'氏に届けた. M氏の末期癌に効いて欲しいと思いつつ, こちらの直腸癌らしき出血,激痛にも効果がでることを期待した. 春ウコン到着のその日から祈るような気持ちで摂り始めた. 商品説明には,1日3g以下と書いてあった. この量に対して, 末期癌なので2倍量の6g/日としよう, と考えて摂取量を設定した. 乾物換算20%とすると, 生の春ウコンの摂取量は1日30g程となる. これを3分割して, 下ろし金で擂って摂取するようにM'氏に伝え, こちらも始めた.
(3) 劇的な回復
春ウコンを摂り始めて3日目, 激痛を感じていた直腸付近が痛痒くなり, 3週間が過ぎた頃から下血量と痛みが大幅に減少し始めた. ほぼ3ヶ月で肛門付近の激痛が遠のき, 下血が殆ど止まった. 2つの苦痛が同時に終息したのは1990年3月中旬のことであった. 冷静さを取り戻してみると背中の痛みも消えていたので, 当初恐れていた肝臓癌も遠のいたのか, とも考えた. [薬の効果は, 摂り始めて3日⇒3週間⇒3ヶ月の疾患の変化で判断できる]イ)と, 一般的に言われているが, まさにその通りだった.
自分の方に余裕が出てきたので, 気になっていたM'氏の母親の状況を聞いてみた. するとM'氏は「医者から『今まで効かなかった数ヶ月前に使った制癌剤が効き始めた. 治癒したので退院できる』と言われて先週退院した」と言われた. [今まで効かなかった制癌剤が急に効果を出したとは考えられないし, 制癌剤の投与は数ヶ月前に終っている. 治癒は, 春ウコンの効果以外には考えられない]との点でM'氏と意見が一致した. 初めは春ウコンが苦いと言っていた母も, 今は, 『爽やかで飲みやすい』と言って飲んでいる」とのことだった.
こちらは確定診断をしていなかったが, 回復の経過が殆ど同じなので, こちらも癌の疑いが極めて強いと感じた. そのときM'氏へは「癌が良くなったのは大変嬉しいが, 癌が治るとは思えないので, 春ウコンは摂り続けた方が良いと思う」と話した. 大量に追加注文をして, 両者で摂り続けた. このとき, ウイルスに近いものは体から取り除けない感じたので, [癌は治らない]と摂取継続を勧めた. この視点に間違いはなかったようだ.
全く異なる部位の疾患が殆ど同じ経過をたどって軽快した. しかも, 一例はT大付属病院で, [末期の肝臓癌, 余命半年]と診断された患者である. 驚くようなことが起こったと感じつつ, その理由を考え始めた.
また, 後々この効果を調べてみると, [初めに設定した上限の倍量6g/日×3ヶ月]は最適値に近い量だった. 「一般的に言われている上限の3g/日で始めていれば, 2例の劇的な回復は起こらなかったかも知れない. 3倍量では効果がさがる」と考えると, 初期の設定値の幸運を強く感じている.
イ)効果のある薬であれば, 投薬を始めて3日目位に何らかの兆候が現れ, 3週間位すると効果がはっき
り自覚できる. 3月位で疾患が治まる. 3月で効果のない薬はやめる.
(4) 続く不可思議
痛みと出血が治まった直後にあった会社の春季健康診断では, 検査結果が全て標準値に入った. 十年以上も赤マークが付いていた肝機能のデータだけでなく, やや上がり傾向になっていた血圧と糖尿病の指標も正常域に入った. 不思議なことと思ったが, その時は血圧や糖尿の改善を春ウコンと結び付けるところまで考えが及ばなかった. 体調が極めて良くなると同時に, 睡魔に襲われることも少なくなり, 始終ひいていた風邪は殆ど罹らなくなった. また, 風邪のたびに罹っていた厄介な口内炎やヘルペスが殆ど出なくなり, 頻繁に出ていたじん麻疹も少なくなり, 煩わしさから解放された. 薬の世話にならなくてはと思っていた花粉症も軽くなり, 翌年にはほとんど消えてしまった.
これらの改善は, [直腸癌(?),糖尿,ヘルペスウイルス(口内炎),肝障害,花粉症,風邪,高血圧,じん麻疹,母斑など]が全て同時並行的に治まることがわかった最初の例であった. しかし, 後日, 知人からの報告があるまでは癌という最重要課題だけが念頭にあり, これらのことは気にもしなかった. 癌らしい症状が良くなったとはいえ, 時々起きる軽い出血や痛みを疾患のメルクマール(指標)と考えて, その後の体調管理に使った.
健康を取り戻し始めたある日, 時々出かける馴染みの店で主人と話しているところに夫人のRDさんが来て, 「風邪ばかりひいて困っている」という. そこで, 春ウコンを1ヶ月摂ることを勧め, 粉末製品を一瓶進呈した. 次回に訪ねた時に調子を尋ねると, 大変嬉しそうな顔で「風邪も良くなったが, 糖尿病も良くなってきた」と言われた. 「糖尿病は治らない病気なので, 何かの間違いではないか」と言って店を出たものの, 少し気に引かかるものを感じた.
そのようなやり取りをしたことも忘れて, 翌月, また店に行くとRDさんが待ち構えていて, 「知り合いに糖尿病患者が2人いる. 1人は近所のコンビニエンス・ストアの若手従業員, もう1人は仕事を頼んでいる税理士である. どうしたら良いか?」と聞かれた. こちらから「RDさんの血糖値が正常値に更に近づいている. 春ウコンは副作用が少ない食品なので, 2人にを勧めて, RDさんに起きたことが再現するかを見よう」と話した.
1ヶ月して再訪すると, RDさんは「この1ヶ月の間に, 2人とも春ウコンで糖尿病が少し良くなっている. 3人とも糖尿病のため朝起きるのがつらかったが, 今では血糖値が下がり朝起きるのが楽になった. 2ヶ月後の検査でヘモグロビンA1cがどこまで下がっているか楽しみ」と言う状態になっていた. [同病相憐れむ]の諺の通り, 糖尿病仲間は連絡が良いようだが, 3人の糖尿病が良くなったことで考えたことは次のようなことだった.
まず春ウコンで風邪と癌が良くなったが, 風邪の原因がウイルスなのは確かである. 癌の原因もウイルスと言う説がある. とすると, 春ウコンで良くなった糖尿病の原因もウイルスなのではないか? 膵臓のβ細胞の中で悪さをしているウイルスが糖尿病を起こし, これを春ウコンが抑えたのだろうか? 春ウコンは優れた抗ウイルス薬なのか? そう考えると, 風邪,癌,糖尿病などに起こっている色々な事実を, 包含して説明する合理的な考え方が可能かも知れないと思った. しかし, 後年, ウイルスに近い別の病原体との確信に変わった.
(5) 終わりなき戦いと, 不思議な変化
癌らしい症状が治まった初めの2年間は, 生の春ウコンの服用を継続していた. 2年経過した頃から乾燥粉末製品に切り替えた. その最大の理由は, 生の春ウコンはすぐに発芽するので, 保存は冷凍が必須だった. しかも, 入手は冬季に限られていたので, 他人からの要望に緊急対応が難しかったからである.
生に直ぐ切換えられる態勢をとりながら, 常時入手可能な粉末製品の効力を確かめた. 粉末製品の摂取量を生春ウコンの乾物換算量程度しっかり確保して飲めば, 生と効果が大差ないことを数年かけて実感できた. しかも, 外出や旅行を考えると粉末製品は簡便である. 様子をみながら粉末製品へ切換え, 最終的に粉末製品を常用し始めた. そして, それから何年かは非常用として生の春ウコンは冷凍庫に確保しておいた.
N社の春ウコン粉末製品は, 春ウコンと秋ウコンが約4:1の混合比率の商品であることを後に知った. この粉末製品で多面的な効果が見つかっているので, 効果に特段の影響を及ぼさない配合比率と考えている. しかし, 劇的に癌を抑えたように感じた生の春ウコンも捨てがたく, 成分と各種ウコンの比率などの厳密な比較は, 今後の研究課題でもある.
もちろん, [癌と思われる症状]が, 完全に治ったわけではなく, 何らかの理由(精神的に, ときには肉体的に)で体調を崩すと, とたんに出血と痛みが始まることを繰り返し経験した. また, 背中にうっすらと痛みと重い感じが出てくることもあった. それらの症状が出たときは少し多めに春ウコンを摂ることにしていた. すると, 数日間で症状が回復するので, この方法を以後20年間続けてきている. 出血の間隔が空くようになった3年後(50歳), 健康のために水泳を30年ぶりに再開した. 競技会への参加にも耐えられる体となった. 15年続けてみて, 適度な練習と試合は, 体調管理に重要らしいと実感している.
痛みや出血量の長期的傾向を見ると, 後に紹介するD氏(参照:1.1.2の(3)肺癌(1))の場合にきわめて近い. 春ウコンの摂取次第で症状の悪化⇔回復は可逆的とみられるが, 経年的にその強度や回数が段々に減ってきている. 減少の理由は定かではないが明らかに軽度化傾向にあり, 服用期間と共に減衰曲線を描いているようである(参照:4.2.2の3),4.5.8の2)). 感覚的には治癒に近づいているが, 20年経過した現在もゼロにはならず, 低空飛行の連続と感じている. しかし, 春ウコンに副作用のようなものは一切感じたことはなく, また, 摂り続けることによって効果が低くなっていく, いわゆる[薬剤耐性]e)や[リバウンド]f)のようなものも今のところ経験していない.
また, 癌らしい疾患を抑えたことに留まらず, 春ウコンを摂り始めてから不思議なことが身体に色々と起こった. これらは, すべて免疫と連動していることと思われるので簡単に記した. この経験を含め, 適応症拡大や各種癌が治癒に向かう経過などを併せ考え, 試論としてまとめた.
その一つが, 右足大腿にあった楕円形の大きな黒い母斑(ボハン=ほくろ)である. 下血の始まる2年程前から大きくなり始め, また, 少しずつ盛り上がってきていた. 「悪性母斑を触って刺激すると, 癌化する」とよく言われるので, 気にかかっていた. 下血と痛みが激しかった時は, これに気を奪われて母斑のことはすっかり忘れてしまったが, 体調が回復してふと思い出して見てみると, 大きさは3分の1以下の三日月型となり, しかも, 皮膚は平坦になっていた. そしてその後, ほとんど消失した. 経過観察はしていないが, 全身の回復と同時に良くなっていったと思うので, 悪性の母斑だったようだ.
視力についても不思議なことがある. 家族に近視が多い. 中学2年にメガネをかけることになり, 2~4年に一度は眼鏡の調整をしなければならない煩わしさが続いた. 47歳のころには, 老眼が始まったようなうっとうしさを感じたが, 春ウコンを摂取後に軽い老眼が消えた. その後20年間は近視のままで, 同じ視力を維持している.
また, 風邪に罹ることが少なくなり, 新種と思われるインフルエンザに苦戦することはあるが, 世間で大騒ぎしているほど悪化せず短期間でやり過ごしている. 風邪と併発していた口内炎やヘルペスにも悩まされなくなった.
さらに不思議なことに, 45歳を過ぎたころから白髪が出始めたが, 春ウコンを摂り始めてから白髪化が遅くなった. 実年齢以下と見られがちな黒髪である. このころ記憶に不安を感じ始めていたが, 改善したように思った. また, 数年来, スポーツの時に悩まされていた肘痛(いわゆる, テニスエルボー)や花粉症も2年ほどで消えていった.
これらのことをすべて春ウコンと直接結びつける話ではないかも知れないが, 幾つか起きた不思議に感ずることである. そして, これらの全てのことが短期間に同時並行的に起こり, しかも, その後も改善状態が継続している.
(6) 知人への紹介と適応症の拡大
末期の肝臓癌と直腸癌らしき激痛,下血が治まった経験を, もはや末期癌で治療手段がないと宣告された知人, さらには知人の知人の癌患者に, 「他に手段がないと医師から宣告されたのなら, △△△癌は初めてだが, 春ウコンを試す価値がある」と勧めてみた. また, 機会をみては, 「癌は抑えることができそうだ」と知人に伝え始めた. その20年間の結果は次の表となった.
表1 各種の癌への適応拡大の経過
◎は健在(②は数年以後は不明)
○内の数字は実施例の()内の数字に対応 Ⓜ松井 Ⓘ粕渕
イ)別名:アジュバント化学療法
ロ)⑥⑦⑧○23○24○27および前立腺癌⑩⑪⑫を除いて末期癌
「摂取」は「春ウコン摂取」,
「拒否」は「春ウコンの継続摂取を拒否」, をそれぞれ示す.
効果に大きな期待を持って春ウコンを勧めていたが, 当初は, △△癌,○○癌にも効いたと, 驚きの連続であった. 症例が増えて行く過程では, 「初めての癌だが効果は出るか?」, 「また同じ△△癌だが, 再現性はあるだろうか?」という心配の繰り返しであった. この間, 癌患者が罹っている他の疾患が同時に治まることも経験した. また, 体調の全般的な改善度が良くなり副作用の経験もなかったので, 知人に勧めていくうちに, 当初, 春ウコンの効果として予想しなかった広い範囲の適応症(表2)に, 副次的に拡大して行った.
表2 春ウコンの適応症の発展・拡大 (*印:副次的に拡大した適応症)
[何故, このように広範囲の疾患に効果があるのか]については, 第4章に試論の形で考察してみた. 興味のある方はお読みいただきたい. 一言で言えば, [表2の疾患はすべて感染症である. 免疫系がこれらの病原体を非自己(異物)と識別しているので, 春ウコンの摂取によって免疫系を強力に賦活した結果, 多種類の疾患を同時に抑えることができた. そして, 不明病原体の多くは植物ウイロイド(DNAなどの核酸系)に近いウイロイド・ライクと推測できた](参照:4.1と4.2)ということである. また, 今後, 春ウコンの適応症の範囲は, 表2の枠を超えて大きく展開することが容易に予測できる.
さて, 筆者A自身の直腸癌と思われる経験は, とかく, 強い思い込みで書かれたと思われがちである. [できるだけ正確に捉える], [客観的に見る]などの努力はしたが, 医師の診断を受けていないので除外してもよいと考えている. しかし, 2つの点で大きな意味があった. 1点目は, 筆者自身の疾患と知人の末期肝臓癌で起こった様々な事実と制癌剤開発時の経験とを対比して考えた結果, 春ウコンは癌などを抑える方法として他の方へ勧める価値が十分にある, と考えることができたことである. そして, 結果的に多くの方を救うのに役立ち始めた. 2点目は, 多くの方で起こった事実と筆者Aの経験を比較しながら, 免疫賦活のメカニズム, 癌,糖尿病などのとらえ方, 感染症とは何か, 病原体はどこから来たか, などの考え方を確かめていく原点となったことである.
以下, 癌,糖尿病,その他の疾患の順に, 疾患経過の概略を列記する. 癌については, 癌種ごとに時系列で紹介することにした.
以上は「春ウコン研究会」より
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