がんは癌にあらず、第一章・春ウコンはオールマイテイ?1.7..3(27)
(3)春ウコンはオールマイティ?
春ウコンが癌に効き, 次に「風邪やヘルペスによく効く」ことがわかり, 価値が大きいと感じた. このことで, 春ウコンは少なくとも一部のウイルスには有効だと言えた. 最近の「タミフル騒動」に見られるようにウイルスに対する特効薬は, 内服薬では殆ど無いと言われている. ウイルスに効くというだけでも, 春ウコンはとても興味深いものだと思った.
ところが, 風邪をひきやすい人に春ウコンを勧めたところ, 風邪だけでなく, 糖尿病, 高血圧などもよくなったという結果を知らせてくれたことは, 前述の通りである. 知人や縁者に次々と起きる不思議なことは, [治すことが難しいと言われている疾患が治まった]という話ばかりであった. 多くの生活習慣病に春ウコンが効きそうに見えたので, 多くの生活習慣病もウイルスが原因ではないかと想定してみた.
生活習慣病は, 生活習慣によって悪化してくる疾患と言われている. 以前には成人病と呼ばれていたように, 「成人になって免疫が下がることによってウイルスが活発化して発病する病気」と見た方が理に適っていると, その時点では考えた. これら全疾患の原因がウイルスとすると, やはり, 「癌ウイルス説は正しいのか?」とも思い始めた.
しかし, 癌の発生には, 遺伝子の突然変異説, mRNAの読み違い説, 欠陥遺伝子説, ウイルス説などを含めて色々な説がある. どの説も「癌を治すことはむずかしい」と言っているようであり, また, 殆どの癌でウイルスは見つかっていないことも確かなことのようだった. しかし, 疾患は治まるので, 何が起こっているのかを良く考えてみる価値があると思った.
春ウコンについて, 治癒がむずかしいと言われる癌,成人病が治まるという情報全体を眺めてみると, 成人病と言われるこれら多くの疾患は, 概ね中高年になってから出てくる疾病である. しかも, 疾患の病原体が一様にわかっていない. しかし, 発病のメカニズムは基本的なところで繋がっており, 成人病を包含する病原体の概念があるのかも知れないとも考えた. それにしても, 今までの医薬品では根本的に良くなることがなく, 原因の解っていない疾病が, 未解決のままでこのようにたくさん残っていることに, 改めて驚かされた.
春ウコンはオールマイティに近く治癒効果があるが, すべての病気に薬効があるはずはないことは確かなことである. しかし, 糖尿病, 高血圧, 各種末期癌などの治癒はむずかしいと言われる多くの成人病に, 春ウコンが効果を上げていることも確かなことである. この事実を掘り下げて考えてみる価値があると思っていたが, 忙しさに紛れて手付かずであった.
ところが, 前述1.1.2(8)のケースが起きて, 筆者Iから「今まで起こっていたことを一緒に整理したり考えたりして本にまとめれば世の中の役に立つ」と言われ, 全体構成を提示されて初めて筆者Aも腰を上げる気になった.
整理をし始めていた時にオプティマムを示唆する例が出てきた(参照:1.3(1), 4.1.3の2)). 概念をまとめる上での有力な要素が加わり, 30年以上前に制癌剤開発で経験してきた多くの事項と春ウコンに関するこれらの情報がつながってきた. また, オプティマム現象は, 用法用量を決める上でも重要であった.
そこで, これらの事実や情報から考えた概念やメカニズムを多面的にまとめたところ, 第4章となった. 癌などが抑えることのできる疾患となると, 考える巾が大きく拡がった. これらの事実を基に, 今後, 詳細に真理が解明されていくと, 第4章は的外れな結論ということに, あるいはなるかも知れない. しかし, この試論が, 癌, 成人病を解明するきっかけとなればとの思いから, 専門外からではあるが, 極力, 帰納法により考え方をまとめた.
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