ガンは癌にあらず、第二章・健康と病気は紙一重・健康体とは2.3.1-3(32)
2.3 健康体とは
健康についての出版物は多い. 本書で改めて言うべきことは少ないが, 春ウコンと免疫に的を絞って, 筆者が心掛けているいくつかの留意事項を確認のために書いてみた.
(1) 体を広く見直してみては?
生活習慣病を予防したり, よくしたりするには, 食べ物や運動をはじめとする生活習慣を変える努力は重要なことと思う. しかし, 春ウコンのようなもので抑えることのできる疾患は, 年齢が高くなるにしたがって起こってくる免疫低下が原因となっているようなので, 生活習慣病というより, 成人病の呼称の方が適当な名称と感じている. 春ウコンを摂取すれば, 従来どおりの生活習慣のままで疾患(癌,糖尿病,アレルギー,うつ,シェーグレン症候群など)が治まることを見ても, 成人病と言える.
親から受け継いだと思われている体質, 症状, 病気の原因を一度はウイロイド・ライク (参照:4.2)と疑ってみる必要がある. 加齢と共に発症や進行するような病気については, 免疫力低下との関連で眺めてみて, 免疫力を上げて何処まで抑えられるかを検討する価値がある.
医学や薬学が進歩して, 症状対応, 臓器対応, 酵素対応などと精緻な議論がなされるようになり, テーラーメイド医療が本命視されるようになってきている. 精緻にミクロに見ていくことも極めて重要なことではあり, 高度先進医療はますます重要性を増して行くと考える.
一方, 免疫力という自力の賦活化に頼ってみると, 存外, 多くの病気が春ウコンのような副作用の少ない生薬で簡単に同時並行的に抑えることができる. このように, 簡単なイージーオーダー医療(既製品医療)で済ませてしまうことも, 一つの方法であろう.
1) 免疫力の向上
春ウコンのように大きく免疫力を上げうる物質を摂取する以外に, 免疫力向上を少しずつ補足する方法がある. その方法を列記した.
- ①体温を上げると免疫力が上がる.
(a)温泉・長湯は免疫力向上に適している. 昔の漫画には, 老人というと[頭に濡れ手拭を乗せ, 風呂に浸かって赤い顔をして浪速節を唸っている絵]が出ていたが, これは免疫力向上の有効な手段であり, 成人病からの回避を自然に行っていた図なのかも知れない. 免疫力を上げて身体にある病原体を時々淘汰することは, 健康管理上もメリットがあり, 身体が本能的に要求していることなのだろう.
(b)病気の時の発熱は, 免疫力を上げるための自己防衛策なのだろう. 老化が進むと, 風邪をひいても熱を出すエネルギーがなくなるという.
- ②前向きのストレス(意欲的・積極的)は免疫力を上げる.
- ③笑う. 笑顔を作る. ハーバード大の2000年より前の研究成果と聞いているが, [笑う(作り笑い, を含め)ことは免疫の指標を上げる]という.
- ④春ウコンなどの免疫賦活物質を摂る.
- ⑤ビタミン欠乏は避けたい.
- ⑥適度な運動をして, 全身の血行を良くすることも補助となろう.
- ⑦腸内細菌15)の善玉菌化も重要と言われている. オリゴ糖, 納豆などにより腸内細菌の善玉菌化を促して補助的に免疫力を上げることも有効であろう.
2) 免疫力の低下
- ①体温の低下は免疫力を大きく下げる. 寒い所に長時間いると風邪をひく人は多い. [気温が低い],[体力を消耗して抵抗力が下がる],[風邪が流行る]とは同義語のようなものだろう.
(a)[鼻風邪の人はいつも鼻風邪],[喉風邪の人はいつも喉風邪]と言うように, 個人別に同じ風邪をひくことが多い. 大部分の風邪は他人からうつるのではなく, [体温低下による免疫力低下と同時に, 自身の体の中にあるウイルスが動き出す]との見方をすることもできる.
(b)免疫系がまだできていない新しいウイルス(例えば新型インフルエンザ)が体に入って来ると, 治るまでに長期間を要し, 症状も重い. 免疫系ができて, これが働き始めるまでの時間が必要となる.
(c)[気温が低い冬は, 春ウコンを増量する]など, 寒さ対策の必要があろう. [平均気温が何度低ければ何%程度の春ウコンを増量]ということがわかってくると, 健康管理は楽になる.
(d)[風邪は万病のもと]とよく言うが, [風邪が引き金となって免疫機能を低下させ, 万病の原因を助長し, 肺炎などを引き起こすことが多いこと]および[風邪をひくような寒い気候状況が免疫力を下げ, 全身に潜伏している病原(ウイルスやウイロイド・ライクなど)の芽が雨後の筍のように出てくること]の両面があるだろう. 万病が出る条件のときに先陣を切って出てくるのが風邪なのかも知れない.
- ②過労は免疫力を下げる. 過労が多くの病の元凶となる. 癌もリュウマチも, 過労が引き金になることが多い.
- ③後ろ向きのストレス(思い悩む, 憂い)は免疫力を大きく下げる. 退職と殆ど同時に, 認知症(アルツハイマー)となった例を見たことがある. 前向きのストレスが消えてしまったのか, 仕事を終えたことが後ろ向きのストレス(悩み)となったのかははっきりしないが, 免疫力が下がり脳関門へのバリアーをウイルスやウイロイド・ライク類が通ってしまったように思う. 癌の末期の脳腫瘍も, 免疫力が極端に下がった結果ではないかと推測している.
- ④何もしなければ, 加齢によって確実に免疫は下がる.
- ⑤栄養の偏りは避けたい.
(3) 健康体の図
次に示す[図9]は, [癌=ウイルス説が正しい] ,[免疫系に細胞性免疫Th-1,液性免疫Th-2があり,自己免疫疾患がある] ,と考えていた時期に作成した図である.
当初,春ウコンの効果を免疫で説明し,免疫を向上させる補助手段[樹状細胞]を認識してもらうには,都合の良い図であった.しかし,自己免疫疾患も春ウコンで治まってくると,多くの病気は免疫疾患であり,疾患原因はウイルスに近い挙動を示す感染体と考えるようになり,第4章の試論に到った現在は使っていない図である.
最終的には,図9の左側半分にある[自己免疫疾患と液性免疫Th-2]は,右側半分にある[成人病系と細胞性免疫Th-1]に統合され,[樹状細胞が免疫を補強する]部分が残ると考えているが,当初は抑えることのできる疾患と免疫機構の全体の構成を理解してもらうのに役に立った.
(3) 健康体の図
図9 老化, 免疫, 遺伝子, ウイルスと健康
以上は「春ウコン研究会」より
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