ガンは癌にあらず、第四章・試論(その二)4.2.3.1-2(46)
1)欠陥遺伝子類と[突然変異]
DNAを複製するとき, 「インビトロでは, 親の分子鎖を鋳型として塩基対の相補結合y)の規則に従って間違いなくDNA鎖が複製される. 一方, 生体内では複製エラーが起こり, 欠失,挿入,置換,転座などがしばしば起こる」と言われている. しかし, [生体内でも, 規則に従って正確に複製する]とならないと, 科学的には理解しにくいことである.
表13 しばしば起こるといわれる突然変異の種類と内容
複製エラーが起こるのではなく, [複製エラーの原型に相当するDNAが生体内に非自己として存在し, これを原型(鋳型)として, 細胞にある複製の機能を使って正確に複製する]とした方が矛盾もなく, 自然である. 欠失,挿入,置換,複製エラーなどの不規則な現象が, 規則正しく生体内で繰り返し起こるとすると, 体を維持することはむずかしい. 突然変異が簡単に起こることは極めて考えにくいことである.
これらから, 4.2.7①に引用したE.シュレーディンガーの[突然変異は稀にしか起こらない],[種が淘汰されていないので, ヒトでは突然変異はまれにしか起こらない]との説は, 疑う余地がなさそうである.
また, 自己の遺伝子が読み違いをされたのであればDNAポリメラーゼによって修復される. よって, 自己の遺伝子の読み違いではない. DNAポリメラーゼが正常に機能している条件下で, [DNAポリメラーゼでは修復できない非自己(異物)のDNA群,RNA群, 即ち, 自己の遺伝子でないDNA群,RNA群がある], と考える方が合理的である. DNAポリメラーゼが正常に機能しなくなった時は, 癌化ではなく, その個体の死を意味する.
そのため, これらの[突然変異]と言われているDNAはもともと細胞内にあり, DNAポリメラーゼが修復の対象とするヒトの遺伝子ではなく, [非自己のDNA]と言える. また, これらの非自己DNAが複製され始めるのは, 細胞をコントロールする力, すなわち, 免疫力が低下してからのことである. また, DNA⇔RNAであるので, RNAの変異も同様, と考えられる.
よって, 免疫力が下がって複製がはじまった後に, 免疫力が再び上がると複製がおさまることになる. これが, 免疫力の強弱によって起こる, 癌などの疾患の発病⇔回復の[可逆性]につながるのだろう.
一方, 様々な生物が共通した生物から分化してきたので, 遺伝子が長期的に見て変化してきたことは確かである. しかし, 人の一生の間のような短期間に突然変異が頻繁に起これば直ちに人類の絶滅につながる. そのため, 遺伝子の欠失, 挿入, 置換, 複製エラーなどで癌などができたのではなく, 遺伝子類似の異物(非自己)を生まれつき持っていたか, 感染によって細胞に取り込んだ結果, 免疫力低下によって[発病=複製を開始]したと考える方が妥当である.
2)病原体[ウイロイドライク]の推測
治癒がむずかしいと言われている多くの癌や成人病が, 春ウコン摂取の有無によって, 治癒したり悪化したりする. 人体に対するこの可逆性から, [細菌類とウイルス類に見られる疾患と投薬の関係]と[癌や成人病と春ウコンの摂取に見られる関係]とが極めて類似していることがわかる. そのため, 癌や成人病の多くは遺伝病ではなく, [免疫系が非自己と認識している病原体が存在する感染症]と考えた方が合理的である.
春ウコンは, 癌や成人病とヘルペスウイルスや風邪などを同時に抑えるので,これらの病原体を当初はウイルスと考えた. しかし, 癌ウイルスは一部の癌でしか発見されていないので, 癌や成人病の原因を[遺伝子の突然変異], [mRNAの読み違い(複製エラー)]などとする説が主流である.
これらの[欠陥遺伝子群(DNA群とRNA群)]や[DNAに起こる欠失, 挿入, 置換など]を, [癌・成人病などの疾患原因である病原体]ではないかと推測した. それは, 感染(=形質転換)した結果の核酸類とも考えられる.
植物分野では, 裸のDNAやRNA類[ウイロイド]が病原体となって感染する病気の存在が, 最近わかってきている. 発見されるウイロイドの数も増えている. 動物でも類似のことが起こっていても不思議はないと考え, この欠陥遺伝子群を動物系のウイロイドと考えて[ウイロイドライク]と呼ぶことにした. ちょうど, ウイルスにある[暗黒期(存在が確認できなくなる時期)]のような状況に近いのではないかと考えたのである.
一般には, 感染症はコッホの三原則で確認することが科学的評価, と言われている. 欠陥遺伝子群のウイロイドライクを病原体と確定するためにも, この3原則の適応を考慮する必要がある. そのために, このウイロイドライクが親和性を示す動物細胞に感染させ, 核酸増殖の仕組の中で増殖することを確認することになるだろう. しかし, 健康な動物への感染は, [免疫力が大きく下がってから発症する疾患に対する病原体評価]には向いていない. この点については, 後ほど項をあらためて詳しく考察することにする(参照:4.2.6の2)).
一方, [この欠陥遺伝子群などを免疫系が非自己と認識している場合, 春ウコンで免疫系が活性化されると, 増殖し始めているウイロイドライクをその時点で一斉に抑えてしまう]と見れば, 末期癌や成人病が同時に治まったことも納得できる. よって, これらは遺伝子ではなく非自己(=異物)であると言える. 詳しくは前項4.2.3の 1)に述べたとおりである.
今までは, 加齢と共に免疫力は下降するだけで阻止できなかった. その結果, 免疫力でしか抑えることができない疾患は, すべて[不治の病]とされてきた. 春ウコンなどで免疫賦活が可能となってみると, 不治の病の中には単純な感染症がたくさん含まれていることがわかってくる, と言ってもよい.
以上は「春ウコン研究会」より
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