ガンは癌にあらず、第四章・試論(その三)4..3.2.1-2(54)
4.3.2 癌などの成人病の感染,発症,治癒のメカニズムの推定
1)感染と継代
実験的にDNAと細胞とを混合するとDNAが細胞に入り, 細胞の遺伝的性質が変化する. このことを[形質転換(=遺伝的性質が変化)]と言うが, ウイロイドライクの感染はこれと同じと考えられる.
ウイロイドライクの継代は定常的に起きていて, 他の細胞に感染しながら増殖を図ろうとする. しかし, 免疫系が正常に機能していれば, 細胞外に出たウイロイドライクは免疫系に淘汰され, 細胞に潜伏したものだけが残る. このため感染細胞はある程度以上に増加しにくい. また, 免疫状況次第では, 感染細胞もマクロファージなどに淘汰される. 一方, 細胞膜を通しての感染[浸潤]も免疫力が低下すると起こる可能性は出る.
ウイロイドライクの主要な感染ルートである母子感染は, 受精卵が着床したときから始まる. すなわち, 受精卵(胚)が子宮内に降りてきて子宮上皮に栄養芽細胞を介して接着し子宮に定着する. この後, 栄養芽細胞は直接, 母胎の血管と接する<胚盤胞期から着床期Ⅱの胚へとなった時期>13)になる. すなわち, 母体と胚とが相互の毛細血管を通じて連結する. このとき母胎の血液中にあるウイロイドライクは胚に流れ込むことができるので感染が始まる.
ウイロイドライクに感染した時点から免疫系との戦いは始まり, 浸潤と淘汰を繰り返す. 免疫力があるレベル以下になるまで平衡状態が続気,発症する. 疾患が発症する免疫レベルはウイロイドライクの種類によって異なる. 血球を宿主とするエイズウイルスの発症に到る過程と同じことが, 身体の多種類の細胞で起こっていると推測している.
HIVウイルスを[遺伝した]と言う人はいないであろう. 血球に親和性のあるHIVウイルスと同様に, 太古からのウイロイドライクも色々な臓器への親和性を持って[感染している]と考えている.
2) 発症
このウイロイドライク(病原体)感染によって形質転換している細胞内の病原体が, 免疫力の低下に伴い活発に活動を始める. 病原体が宿主としている臓器によって疾患の現れ方が異なり, 各種の癌・成人病を発症することになる. 4.2.3の4)の繰り返しとなるが次の表から説明を再開する.
表17 ウイロイドライクの疾患分類
(前出:4.2.3の3)の表15)
イ)脳下垂体ホルモン,甲状腺ホルモン,血糖調節ホルモン,副腎ホルモン,性ホルモン
ロ)ノルアドレナリン, セロトニン, ドーパミン, アセチルコリンなど
すでに述べたように, どの細胞も同一のDNAを持っている. 各細胞の使命を決めているのはクロマチン構造の違いであろう. 各細胞に入っているウイロイドライクは, 免疫力が低下するとクロマチンへの影響が可能となる. この結果, 細胞の持つ本来の使命(機能)が失われ, 各種の疾患が発症する.
免疫力が下がることは, インビトロのような[規制のない状況]に近づくことであり, 細胞に感染 (=形質転換)しているDNA,RNAが機能し始める. 加齢に伴い免疫力がゆっくりと下がっていく時は, ⓣが早めに現れ, ⓠⓡⓢが次に現れ, さらにⓟが現れる. 脳関門で保護されているⓤのアルツハイマーなどはⓟと同様に遅くなって発症する. 加齢以外の他の要因で免疫が急激に下がる場合は, ⓟなどでも増殖速度が大きな癌が早めに現れる.
ウイロイドライクのタイプは大別して4カテゴリー以上あり, 以下の現象が起こると考えている. なお, ⒶⒷⒹがDNA型, ⒸがRNA型と推測している.
表18 ウイロイドライクの機能障害の分類
また, [Ⓐは癌化を加速した結果, 細胞が積層化して生体としての機能が発揮できなくなる], [Ⓑは解毒阻害により蛋白質凝集,毒素蓄積が起こる], [Ⓓは命に関る疾病でないので問題とされずに老化現象として諦めているが, ⓠⓡⓢⓣⓤ以外の各細胞でも同様なことが起こる], などと予測できる.
以上は「春ウコン研究会」より
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