ガンは癌にあらず、第四章・試論(その三)4.3.6(60)
4.3.6 遺伝子とウイルスとウイロイドライク・・・・・いくつかの課題
- ①細胞の中にウイロイドライクが入った時, 微生物としての同定は難しさがあるであろう. 何らかのトリガーにより著しく増殖が促進され, 癌や成人病となって初めて存在がわかることになると推測している. 感染の初期には, PCR法以外での検出法は難しい. また, ウイルスのように蛋白質の殻がないとすると, 電子顕微鏡などで確認できない. 癌遺伝子説(オンコジーン説)はかなり膨大な研究の末に存在を確認したと聞いているが, ウイロイドライクにも同じようなことが言えるかも知れない.
- ②[ウイルスと癌に感染した細胞あるいは癌の病原体]だけを攻撃するような精緻な抗ウイルス薬や制癌剤が完成すれば, ウイルスの淘汰と癌の撲滅はできるであろう. しかし, ウイロイドライクが病原体であるとすると, 化学的にみて遺伝子との差異が殆どないので, 病原体だけを化学的・物理化学的に識別して攻撃することは極めて難しいことと考えられる. 素晴らしい制癌剤の出現を期待したいが, 当面, 限られた癌以外は制癌剤で抑えることは難しいようなので, 春ウコンのような免疫賦活剤に頼らざるを得ないと考えている.
- ③ウイルス,ウイロイドライクは[厄介な居候]のようなものと考えられる. 親和性のある細胞に寄生して継体し, 宿主の免疫力が下がると抑える機能がなくなり, 同時に急激な増殖が始まるようである. 癌に限らず, 風邪,ヘルペス,成人病などのどの疾患も, 免疫の状況次第で発症⇔回復を繰り返す. また, 遺伝子とこれらの疾患の病原体との識別はむずかしいので, 医薬品による病原体除去もむずかしい.
- ④癌細胞と正常細胞では, 熱に対する強さの差異があると言われている. 1)温度が上がると免疫系が活発になるためなのか, 2)ウイルス,ウイロイドライクが熱に弱いのか, 3)高温になると継代が阻害されるのか, などを解明することが今後の課題である.
- ⑤免疫レベルの簡易測定法開発が重要になる. 癌,糖尿病などの発症と免疫レベルの関係についての研究が進めば, これらの疾患にたいする対処方法が明確になるであろう. 同時に, 治療する上で重要な[春ウコンの用法用量と免疫レベルの関係]も明確になる.
以上は「春ウコン研究会」より
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