ガンは癌にあらず、第四章・試論(その四)4.4.3.1-4(63)
1) 記憶
記憶力の後退は, 免疫力低下により, 神経細胞に親和性があるウイロイドライクが神経細胞を通って脳関門を通過し, シナプスに到達して活動を始めることにより起こる. ウイロイドライクが原因となって蛋白質生成が始まり, 同時に, 蛋白質の分解・吸収も始まる. 生成速度が吸収速度より大きくなると, 蛋白質が蓄積し始めて浮腫がでる. これが記憶減退の始まりとなる.
このウイロイドライクの中で, 脳のシナプスなどでの増殖速度が大きく, そのmRNAから導かれる蛋白質がアミロイドβであり, 脳の左右頭頂葉の角回,上縁回あたりに蓄積した場合がアルツハイマー病である.
また, 同質の疾患としてBSE(狂牛病),ヤコブ病を捉えることができる. 免疫力が下がった結果, 蛋白質の生成速度が大きくなり, 分解速度を超えた時に浮腫ができ始める. これが記憶,運動機能に影響を出す. さらに免疫力は下がっていくので, 蛋白質生成は加速して浮腫は増えるが, 同時に分解,吸収も並行して進んでいるので, 吸収した部分がスポンジ化する.
免疫力を上げて疾患の進行を止めることができた時に, ①脳内に蓄積されているアミロイドβが吸収されて消失した時に浮腫による影響が復元するか, ②遮断された回路にバイパスが形成されるか, が課題となる. ①②が起これば治癒の可能性がある. 浮腫による脳への影響をどの程度消すことができるか, また, 免疫賦活対応が早くできたか, などが, 症状の軽度化や治癒につながる.
2) 白髪・禿髪
中年過ぎによく見られる白髪化,禿髪化は, 毛根細胞に親和性があって感染していたウイロイドライクが, 免疫低下と共に活性化した結果として起こった現象である. 筆者の場合, 45歳頃に白髪が出始め, 白髪量が5%程になった47歳で春ウコンの摂取を始めた. それ以降の20年間, 白髪量の増加傾向は鈍化した. 白髪,禿髪を家系と捉えて話題とすることがあるが, 毛根へのウイロイドライクの垂直感染とみることもできる.
毛根への多くの障害は, 若年層にも起こる. 円形脱毛症,部分白髪がある. また, 突発性難聴なども含めて, 大きなストレスや過労による免疫力の低下が影響を起こす, 一過性の症状である.
頭髪の黒色はメラニン色素である. この顆粒の集中,分散によって黒⇔白が決まる. メラニン色素を瞬時で調整しているのがカメレオンである. カメレオンのメカニズムはわからないが, 免疫力次第で顆粒の集中・分散の変化が急速に起こる可能性はある. フランス革命時, バスチーユ牢獄のなかのマリーアントワネットが一夜にして白髪化したと言う古事には多少の誇張があるかも知れないが, この一例とも思える.
3)皮膚と消化器
皮膚にもウイロイドライクが継体していて, 免疫力の低下とともにシミ,皺が出始める. シミ,皺だけでなく, 皮膚の感染防御機構も免疫とともに衰えることもありうるので, 重要課題となる可能性がある.
同様に, 皮膚に近い消化管膜でも同じようなことが起こる可能性がある. 消化機能の低下も起こるので, 消化器系障害もウイロイドライクの場合がある.
癌,成人病などは, 試論(その二)と試論(その三)に詳しく述べた. また, 加齢後には循環器系,呼吸器系,排泄機能などにもさまざまな影響が出る. これらの中高年で起こってくる症状と疾患について, 免疫系と疾患原因との関係を, 一度は考える必要がある.
春ウコン程度の免疫賦活剤では, 進んでしまった変化を復元するほどの力はないようだ. しかし, 老化現象の進行速度を下げることはできる. この種の免疫賦活剤を摂取して免疫力を上げることは, 加齢から来る広範な慢性障害の解決につながることも多い. 早めの対応が必要となる.
加齢の予兆はいろいろのところに出てくる. また, 加齢と共に各種の負荷を過大に敏感に受けるようになる. 過労,ストレス(精神的,環境面など)などの負荷と免疫力低下との関係の解析,検査方法が開発されると, 効果のある対処療法との組み合わせで先手を打てるようになる.
仕事の苦労と煩悩からのストレスが免疫力低下の主要因である. これらから の脱出が長寿につながる. [百八の煩悩],[八万四千の煩悩]から遠い世界で研鑽を積む長寿の高僧と聖職者に, 学ぶところは多い.
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