空中から飲料水を作りだす看板・ペルー
空気から1日100リットルの飲料水を作り出す広告用掲示板をペルーの大学が発明する
Peru University invents billboard that makes 100 litres of drinking water per day – out of thin air
2013年8月【21st centurywire】http://21stcenturywire.com/2013/08/16/peru-university-invents-billboard-that-makes-100-litres-of-drinking-water-per-day-out-of-thin-air/ より翻訳
このようなテクノロジーから引き起こされることを、本当に人々は理解しているのでしょうか。
命や地下水を救うばかりではなく、何十億人の健康の質を改善することになります。中近東のような場所で、戦争や土地の争奪を止めることができるかもしれないのです。
しかし、このテクノロジーが幅広く採用されることを阻止しようと必死に戦う力も金もある地位の人間が存在しています。もちろん、彼らがこのテクノロジーを所有し、この看板が作り出す水の単位ごとに料金を取ったりする場合は別ですが。
ネスレーのような企業がこの技術が世界中の貧しい人々の手に届くことを望んでいないということは理解にかたくありません。あるいは、世界中の民間の水企業も。彼らはかなりの痛手を受ける可能性がありますから。
・この大学は、ペルー国内の高めの湿度を水に変えようというアイディアを思いついた。
・雨は少なく、首都に住んでいる多くの人間は水を直接入手することができないために水の宅配に頼っている。
・この広告用掲示板(ビルボード)は空気の湿度を集め、液化、浄水してタンクに貯蔵される。
ペルーのエンジニア技術大学(The University of Engineering and Technology)は世界で初めて、空気から飲料水を作り出すビルボードを造り出しました。
この画期的な発明は、もっと若い人々にエンジニアへの道を追求することを促進するために行われたものです。
そしてまた、テクノロジーは身近な問題を解決するためにも使うことが可能で、必ずしもビルボード看板のような目障りな形態である必要もないということを提示する意味もあります。
ペルーのエンジニア技術大学は、広告代理店のMayo DraftFCB者と連携し、ペルーの湿度の高さを活かしてそれを水に変換するアイディアを打ち出したということです(bigthink.com)。
ペルーの首都リマは砂漠にある首都としては世界第二の大きさで、700万人の住民が飲料水を手に入れることに問題を抱えており、うち100万人以上は水道水を使うことができず、民間企業が宅配する水に頼っている状態です。
リマは海岸沿いのアタカマ砂漠の一部で、このアタカマ砂漠は世界の中でも最も乾燥した砂漠です。アンデスからの流水や、氷河の溶解水に水の供給を依存していますが、どちらの水源も気象変動が原因で減少しています。
非常に乾燥した気候のため、年間雨量はわずか1インチ(約2.54cm)で、多くの人は汚染された井戸から引き上げた水を使っています。世界では、毎年、220万人の人たちが汚染された飲料水が原因で死亡しています。
このビルボードは、内臓の逆浸透ろ過浄水システム、空気中の湿度の収集、水分を凝結・浄化、そして水を20リットルのタンクに流し込むために、発電機5台分の電気を必要としています。
水はその後、小型の管を通ってビルボードの土台にある中央部の貯蔵タンクに運ばれ、そこに蛇口がついています。
先述の広告代理店のMayo社によると、このビルボードはわずか3ヶ月の間で、「何百軒もの家庭が一ヶ月に必要としている」水の消費量に匹敵する9,450リットルの水を作り出しているということです。
この記事の参照元:http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2390597/Now-thats-advertise-Drought-hit-Peru-invents-billboard-makes-gallons-drinking-water-AIR.html#ixzz2c8RVX8fy
(翻訳終了)
****
【コメント】
現在、子供たちが夏休みなのと、その他いろいろとバタバタとしていて更新が遅くなっています。すいません(>_<)
夏休み中は更新が通常よりは少なめになりそうです。
***
結構前の記事ですが、最近、ずっと水について気になっているのであらためて翻訳しました。
本文中に言及されているネスレー社は、現在、過去1200年の間でも最も深刻な干ばつ状態のアメリカ・カリフォルニア州ででも、水源地から自社の利益のために水をくみ上げ続けており、一部の活動家からかなり激しい抗議にあっています。
人間の生命維持に必須な水が一部の民間企業の利益のために使われているなんて、私もおかしな話だと思います。それが「資本主義」というものらしいですが。
次の記事は世界中の水不足が懸念されている都市についての記事にしようと思っていますが、このビルボード、あるいは類似の技術が普及し、それに必要な電力をフリーエネルギーで供給することができたら?
前回のバイクに必要な水も、このように無料で提供されたら?
妄想が止まりません。
私自身、海岸沿いなのに水不足な場所(外国)に住んだこともあり、そこでは実際、茶色の井戸水が生活用水として使われていたので、海水を真水にする技術が普及したらいいなとずっと思っていましたが、まさか空気中から水を「取り出す」なんて、思いつきもしませんでした。降水量は少ないけど湿度の高いペルーならではの発想ですね。
【関連記事】
★サバイバルな環境で飲料水を作る方法
★カリフォルニアの1,200年で最悪の干ばつと大火事
以上は「世界の裏側ニュース」より
Peru University invents billboard that makes 100 litres of drinking water per day – out of thin air
2013年8月【21st centurywire】http://21stcenturywire.com/2013/08/16/peru-university-invents-billboard-that-makes-100-litres-of-drinking-water-per-day-out-of-thin-air/ より翻訳
このようなテクノロジーから引き起こされることを、本当に人々は理解しているのでしょうか。
命や地下水を救うばかりではなく、何十億人の健康の質を改善することになります。中近東のような場所で、戦争や土地の争奪を止めることができるかもしれないのです。
しかし、このテクノロジーが幅広く採用されることを阻止しようと必死に戦う力も金もある地位の人間が存在しています。もちろん、彼らがこのテクノロジーを所有し、この看板が作り出す水の単位ごとに料金を取ったりする場合は別ですが。
ネスレーのような企業がこの技術が世界中の貧しい人々の手に届くことを望んでいないということは理解にかたくありません。あるいは、世界中の民間の水企業も。彼らはかなりの痛手を受ける可能性がありますから。
・この大学は、ペルー国内の高めの湿度を水に変えようというアイディアを思いついた。
・雨は少なく、首都に住んでいる多くの人間は水を直接入手することができないために水の宅配に頼っている。
・この広告用掲示板(ビルボード)は空気の湿度を集め、液化、浄水してタンクに貯蔵される。
ペルーのエンジニア技術大学(The University of Engineering and Technology)は世界で初めて、空気から飲料水を作り出すビルボードを造り出しました。
この画期的な発明は、もっと若い人々にエンジニアへの道を追求することを促進するために行われたものです。
そしてまた、テクノロジーは身近な問題を解決するためにも使うことが可能で、必ずしもビルボード看板のような目障りな形態である必要もないということを提示する意味もあります。
ペルーのエンジニア技術大学は、広告代理店のMayo DraftFCB者と連携し、ペルーの湿度の高さを活かしてそれを水に変換するアイディアを打ち出したということです(bigthink.com)。
(画像;この看板の働く仕組みを簡単に図説したもの。bigthink.comより)
ペルーの首都リマは砂漠にある首都としては世界第二の大きさで、700万人の住民が飲料水を手に入れることに問題を抱えており、うち100万人以上は水道水を使うことができず、民間企業が宅配する水に頼っている状態です。
リマは海岸沿いのアタカマ砂漠の一部で、このアタカマ砂漠は世界の中でも最も乾燥した砂漠です。アンデスからの流水や、氷河の溶解水に水の供給を依存していますが、どちらの水源も気象変動が原因で減少しています。
非常に乾燥した気候のため、年間雨量はわずか1インチ(約2.54cm)で、多くの人は汚染された井戸から引き上げた水を使っています。世界では、毎年、220万人の人たちが汚染された飲料水が原因で死亡しています。
このビルボードは、内臓の逆浸透ろ過浄水システム、空気中の湿度の収集、水分を凝結・浄化、そして水を20リットルのタンクに流し込むために、発電機5台分の電気を必要としています。
水はその後、小型の管を通ってビルボードの土台にある中央部の貯蔵タンクに運ばれ、そこに蛇口がついています。
先述の広告代理店のMayo社によると、このビルボードはわずか3ヶ月の間で、「何百軒もの家庭が一ヶ月に必要としている」水の消費量に匹敵する9,450リットルの水を作り出しているということです。
この記事の参照元:http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2390597/Now-thats-advertise-Drought-hit-Peru-invents-billboard-makes-gallons-drinking-water-AIR.html#ixzz2c8RVX8fy
(翻訳終了)
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【コメント】
現在、子供たちが夏休みなのと、その他いろいろとバタバタとしていて更新が遅くなっています。すいません(>_<)
夏休み中は更新が通常よりは少なめになりそうです。
***
結構前の記事ですが、最近、ずっと水について気になっているのであらためて翻訳しました。
本文中に言及されているネスレー社は、現在、過去1200年の間でも最も深刻な干ばつ状態のアメリカ・カリフォルニア州ででも、水源地から自社の利益のために水をくみ上げ続けており、一部の活動家からかなり激しい抗議にあっています。
人間の生命維持に必須な水が一部の民間企業の利益のために使われているなんて、私もおかしな話だと思います。それが「資本主義」というものらしいですが。
次の記事は世界中の水不足が懸念されている都市についての記事にしようと思っていますが、このビルボード、あるいは類似の技術が普及し、それに必要な電力をフリーエネルギーで供給することができたら?
前回のバイクに必要な水も、このように無料で提供されたら?
妄想が止まりません。
私自身、海岸沿いなのに水不足な場所(外国)に住んだこともあり、そこでは実際、茶色の井戸水が生活用水として使われていたので、海水を真水にする技術が普及したらいいなとずっと思っていましたが、まさか空気中から水を「取り出す」なんて、思いつきもしませんでした。降水量は少ないけど湿度の高いペルーならではの発想ですね。
【関連記事】
★サバイバルな環境で飲料水を作る方法
★カリフォルニアの1,200年で最悪の干ばつと大火事
以上は「世界の裏側ニュース」より
「必要は発明の母」といいますが、考えれば良いものが作れるのです。 以上
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