TPPは日本に無益、中国経済圏拡大への対処こそ重要だ(2/5)
TPPは日本に無益、中国経済圏拡大への対処こそ重要だ
養豚なども含め、農畜産物の輸入拡大に対して反対運動があるのは事実だ。しかし、それは、交渉妥結後の国内対策を意識しての動きだとの見方もある。コメの輸入を容認した1993年のウルグアイ・ラウンド合意後は、6兆円超の国内農業対策費が計上された経緯もある。
輸出増もGDP押し上げも
効果はほとんどない
他方、アメリカが自動車に課している関税(乗用車2.5%、トラック25%、部品は大半が2.5%)については、どれだけを即時撤廃するかが問題とされた。これについては、5割超の品目について即時撤廃し、全品目については、10年超の長期間かけて撤廃となるとされていた。
確かに、部品の関税撤廃は、日本の輸出を増やす可能性がある。ただし、現在すでに、部品も含めて自動車の現地生産が主流となっている。こうした中では、関税率を引き下げたからと言って、輸出が大幅に増加することは考えにくい。
以上のように、コメの輸入枠拡大と自動車の関税撤廃は、ともに日米経済にそれほど大きな影響はない。
では、全体としての効果はどうか?
内閣府が2011年10月に試算したところでは、TPPによるGDP押し上げ効果は、10年間で0.5%(2.7兆円)程度だ。年平均でいえば、2700億円程度。つまり「ほとんどない」といってよい(注)。
こうなるのは、GDPで見れば、参加国のうち日本とアメリカでほとんどのウエイトを占め、両国間では(農産物等を除けば)関税障壁はすでにかなり低くなっているからだ。
消費が0.61%分、投資が0.09%分、輸出が0.55%分それぞれGDPを押し上げる一方、輸入の増加は0.60%分押し下げる。また、農林水産物の生産額は3兆円程度減少するとした。
この試算は、「中長期の効果を示したものである」との説明はなされたが、何年程度の期間を想定しているかは明確にされなかった。
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