川内原発の真の恐怖とは?(4/5)
川内原発の真の恐怖とは?
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信じがたい九州電力と原子力規制庁の正体
火山噴火の「身の毛もよだつ」恐怖
火山の噴火が続いている九州なので、噴火のおそろしさについても、ふれておこう。
4年前の福島第一原発では、津波をかぶったために、すべての電源を失うという最悪の事態となって、コンピューターも何も動かないまま、原子炉が最悪のメルトダウン事故に突入した。
では、火山の噴火によって、同じことが起こらないだろうか?
福島第一原発を開発したアメリカのゼネラル・エレクトリック社(GE)に入社し、技術者として18年間働き、原発建設にも携わってきた専門家である佐藤暁《さとし》氏は、通常の噴火で起こりやすい原発大事故について議論するべきだとして、以下の重大な警告を発している。
火山灰は、硫酸イオンを含んでいるので、少々の雨などで湿気を帯びると、火山灰が送電線に降りつもって、電気が地面にショート(短絡)してしまう。それを防ぐには、停電させるほかないので、福島第一原発と同じように原発の外部電源は完全に失われる。そうした緊急事態に備えて、非常用のディーゼル発電機が、原発内部には備えられている。
フクシマ原発事故では、その非常用のディーゼル発電機が津波をかぶって使えなくなったのだ。
原発内部のすべての電源になるこの命綱のエンジンも、運転すれば過熱してくるので、これを冷却しなければ、運転ができない。
つまりディーゼル発電機室の内部を大量の空気で冷却する必要がある。
その冷却用空気に外部から火山灰が取り込まれてくるのがこわいのだという。
なるほど、それを防ぐために、ディーゼルエンジンには、自動車のエンジンと同じように、空気を浄化するフィルターがついている。このフィルターに火山灰が付着するので、目詰まりを起こしてオーバーヒートし、最終的にはエンジンが停止する。福島原発事故で起こったと同じ、全電源喪失に至るのだ。
川内原発は、日本の火山学者が、口をそろえて、「こんな火山地帯にあってはならない原発だ」と言っている、おそるべき原子力発電所なのである。
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