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2015年11月20日 (金)

プーチンと金貸しとの戦い(5)プーチンの戦略

プーチンと金貸しとの戦い(5) プーチンの戦略

<ロシアのプーチン大統領>

<ロシアのプーチン大統領>

ロシアと金貸し(ロスチャイルド)の戦いの歴史的考察を踏まえ、現在のプーチンと金貸しとの戦いの構図を見て行きます。

先ずプーチンの戦略から見て行きます。ソ連崩壊後、ロシアは金貸しの傀儡であるエリツィン大統領によって、次々と国営大企業が民営化され、ユダヤ財閥(オリガルヒ)に支配されて行きましたが、それに反旗を翻し、金貸しから国営大企業を奪回したのがプーチンです。

そう考えると、プーチンは全面的に金貸しと戦っているように見えますが、事はそう単純ではありません。プーチンは何を考えているのか?あらためて過去記事をもとに、考えてみたいと思います。

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●プーチンの長期国家プラン

> ①稼ぐのは自由だが、国家の発展のために貢献せよ!
>大統領に任命される直前の1999年12月29日に発表されたプーチンの政策プログラムから今日のメドヴェージェフ大統領やプーチン首相によるさまざまな場面での発言まで、すなわち過去10年間にわたって貫かれる経済分野でのゲームのルールは、「個々の企業経営者たちを国家の戦略的利益に従わせつつ、ロシア経済を危機に強く再構築し、発展を導くこと」である。

> ②20年間という長期計画を可能にしたプーチン
>「プーチンのプラン」の中心的課題は社会経済分野にあり、具体的には、天然資源から得られる収益を最大化し、それを国民への配分と「貯蓄」に振り分けつつ、充実した社会福祉と危機に強い経済構造を構築することである。
>最も重要なのは、天然資源の価格によって簡単に経済状態が上下する構造から脱却し、より持続可能な経済モデルを構築することである。
>これを基盤に、エネルギー分野の企業に梃子入れを図り、その他の企業の国際競争力強化や、中小企業の活動支援といった具体的な目標を設定し、具体的な施策が段階的に講じられている。
BRICs徹底分析〜ロシア編その5 プーチンの長期国家プランより引用>

 

●プーチンの外交・経済戦略

>2012年3月4日の大統領選で、プーチンは見事4年ぶりに大統領に返り咲きを果たしました。

■プーチンの掲げるユーラシア連合構想とは?
>ロシアが主導する関税同盟を旧ソ連地域で発展させ、大西洋から太平洋まで広がる大経済圏となる「ユーラシア同盟」を形成するというものだ。
アメリカのドル、EUのユーロに対する第三の経済圏の構築を目指しています。

■欧州ロスチャイルドには経済的連携を容認
欧州ロスチャイルドや、欧州貴族に対しては、国内で勢力を拡大させることは許さないが、国内企業との接触に対しては容認する姿勢を見せています
>欧州に対しては、中国同様、ユーラシア連合構想を提示し、経済的な協力関係を前進させていく姿勢を示しています。

■米国に対する厳しい姿勢
>一方、米国に対しては厳しい姿勢を崩していません。
>米国の仮想敵を作り出す戦争経済や、ドル暴落に対する無責任さに対する批判。さらに、再三ロシアの資源獲得を画策する米国資源メジャーに対しては、強権発動で白紙撤回するなど米国に対しては一貫して厳しい姿勢をとり続けています。

■中国と欧州を取り込みながら米国の締め出しを図っている
ユーラシア連合構想を引き合いに、主に中国・EUと経済的な連携をとりながら、アメリカの締め出しを画策しており、ドル一極支配体制へからの脱却を推進 していることが読み取れます。
2012年、新興国はどう動く?(10)〜大統領選圧勝!揺るがぬプーチンが目指す世界秩序とは?〜より引用>

 

●金貸し(ロスチャイルド)との戦い

■プーチンの反逆
>かつて金貸しの多極化支配戦略のもと支配下に置かれていたロシアは、プーチンによって反転。
>市場経済システムの崩壊が秒読みに入った今日、金貸しとしては支配体制を継続していくには、実物を確保しておきたい。そのためにはロシアをなんとか手中に収めたいところ。金貸しとプーチンは、いまや形勢が逆転していると言って良いでしょう。
「BRICSは金貸しに操られているのか?」 ~2:ロシア 金貸しによる人工国家からの脱却・プーチンの闘いより引用>

 

●最近のプーチンの動き
最近のトピックスから、プーチンの戦略が伺える動きを拾ってみます。ウクライナ問題に対する欧米の経済制裁に対してもプーチンはあくまで強気です。

>ロシアは小麦等穀物を中国・北朝鮮等に振り向けており、今後ロシア同盟国向けだけに輸出すると見られているのです。しかも、この輸出代金はロシアルーブル建てでもドル建てでもありません。 <物々交換>となっているのです。
ロシアの報復(穀物輸出を停止)より引用>

>ロシアの主要な輸出収入源である石油価格やガス価格が押し下げられているが、プーチンはそれに動じていない。
>ロシアは、石油やガスで得たドルは価格の引き下げられている現物の金に即座に替えてしまう。ロシアは、実質的にはエネルギーを現物の金で売る形を整え、欧米の金を回収し続けながら、オイルダラーの世界覇権に終止符を打とうとしているようだ。
オイルダラーの覇権を脅かすプーチンの金購入より引用>

 

●プーチンの対金貸し戦略とは?
以上の記事をもとに、プーチンの戦略を分析してみます。

経済戦略の基本は、石油・天然ガス等の資源を武器に、立ち遅れている国内市場拡大し、充実した社会福祉と危機に強い経済構造を構築することにあります。さらには、ユーラシア連合構想を掲げ、アメリカ、EUに対する第三の経済圏の構築を目指しています。

そのためには、外資の導入、海外からの技術移転も必要です。おそらくプーチンはそのこともわかっているはずです。しかし、エリツィン時代の金貸しの傀儡政権と違うとことは、あくまで、国家主導の長期国家プランを描いているところです。

金貸し(ロスチャイルド)を利用できるところは利用するけれど、絶対に主導権は渡さないという、喰うか喰われるかの激しい駆け引きをしているのが現状であると思われます。

果たして、その主導権争いはどうなるのでしょうか?次回は、金貸し(ロスチャイルド)の戦略を見て行きます。

以上は「金貸しは、国家を相手に金を貸す」より

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