ロシア人専門家:「日本が核武装するのは、米国が火山爆発により消滅した時のみ」
米国のジョン・ホルドレン科学問題担当大統領顧問は、日本に対し、すでに現在貯蔵している、一千もの原子爆弾を製造可能なプルトニウムを、これ以上増やさないよう勧告した。
日本は、核保有国に果たして変わるだろうか? この質問を、ラジオ・スプートニク記者は、ロシア戦略・テクノロジー分析センターの専門家、ワシーリイ・カーシン氏にぶつけてみた-
「純粋に技術的に、日本が大変高い工業力を持ち、原子力エネルギーの平和利用において非常に高い潜在力を持っていることを考慮するならば、日本には何も問題はない。短い期間で、つまり数年で核弾頭を手にできるだろう。日本にはすでに、戦術ミサイル兵器製造において一定の経験があり、かなり先を行く宇宙開発プログラムを持っている。恐らく日本は、短期間で、核弾頭搭載可能な運搬兵器も製造できるだろう。」
次にスプートニク記者は、日本が、政治的ファクターを考慮して核保有国になる可能性は、果たしてあるのかどうか、カーシン氏に聞いてみた-
「つい最近採択された軍建設の性格を変える事に向けた措置(安保関連法)でさえ、あれだけの努力が必要だった。日本社会に、かなりの抵抗があったからだ。それを考えれば、日本が、今ある条件下で、核兵器を保有するといった何か過激なことをするとは、到底想像できない。しかし、もちろん、もし現在の世界秩序が、何らかの理由で崩壊し、米国が日本を守れなくなった場合には、日本は、なにか予備の可能性を持つという事は予想できる。そうした場合以外に、日本が真剣に核兵器製造に乗り出すとは想像できない。自国の核兵器が必要なのは、高い政治的な独立レベルを要求する国だけであり、その意味で日本は含まれない。日本は、米国に強く依存し続けると思われるからだ。」
続いてスプートニク記者は、米国高官は、そうした日本の立場を理解していていながら、なぜプルトニウム貯蔵に関する警告的発言をしたのか、その点を質問してみた-
「米国は、公式的な核保有国でない国々にあるプルトニウムなど、放射性物質の潜在的危険性を監督しようと試みている。もしどこかで、それらが見つかれば、米国自身が、あるいはロシアと共同で、それらの物質を没収する何らかの努力を講じるつもりなのだ。」
最後にスプートニク記者は、もし日本が何らかの理由で、核保有国となった場合、どういった影響が出るか、と聞いてみた-「 もし日本が、核兵器を手に入れたなら、まず第一に、米国の同盟国であることを止め、国際社会において全く独立したプレーヤーとなるだろう。そのさい核拡散防止条約が、どうにか遵守されていたとしたら、日本は、制裁措置を受ける可能性がある。日本は、エネルギーや食糧のかなりの部分を輸入に依存し、あらゆる機械・技術製品の輸出で成り立っている国なので、制裁や国際的孤立は、日本経済にとって、恐ろしい打撃となるに違いない。ロシアやイランと違って、日本には、核兵器を所有するための資源がない。そのため日本人が、真剣に核兵器製造を考えるのであれば、そのために大変重大な前提条件を準備しなくてはならない。つまり、制裁措置は絶対に導入されないとの確信だ。また米国の支持なども取りつけなくてはならない。それゆえ日本人が真剣に、核兵器の製造を考え出すなどとは、信じられない。
ただ最後に繰り返すが、現在の世界秩序を崩壊させようとの、何らかの秘密プランが日本に存在する場合は、話は別だ。また例えば、米国が火山爆発によって滅亡したり、そこまでいかなくても米国が衰退した場合には、日本が核兵器を持つ可能性はあるだろう。」
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