ロシアの仲介でサウジとシリアが接近、トルコやイスラエルはISを使ってシリアの体制転覆を目指す
2015.08.02
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ロシアの仲介でサウジアラビアとシリアが急接近している。サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジズ・アル・サウド国王はウラジミル・プーチン露大統領の招待で今年中にロシアを訪問するようだが、その前に副皇太子で国防大臣でもあるモハンマド・ビン・サルマンは6月19日にプーチン大統領と会談した。この副皇太子は国王の息子でもある。
サウジアラビアはロシアのプロジェクトへ100億ドルを投資するというが、それ以上に注目されているのはシリア政府との関係。6月29日にシリアのワリド・ムアレム外相らがモスクワを訪れ、その数週間後には内務長官のアリ・マムルクがロシアの情報機関幹部とサウジアラビアのリヤドを訪問、総合情報庁のハリド・ビン・アリ・アル・フマイダンと会談している。
この背景には、イランの核問題に関する協議が合意に達したこと、イエメンでの戦争が長期化の様相を見せていること、資金を供給していた先のIS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)との関係悪化などがあるようだ。現在、ISはトルコ政府との関係が強い。
ISを動かしていたのはバンダル・ビン・スルタンだと言われている。バンダルは1983年10月から2005年9月まで駐米サウジアラビア大使を、2012年7月から14年4月まで総合情報庁長官を務め、ブッシュ家と親密な関係にあることから「バンダル・ブッシュ」と呼ばれている。
調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは2007年3月5日付けニューヨーカー誌で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの「三国同盟」がシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を開始した書き、その中心にはリチャード・チェイニー米副大統領、ネオコン/シオニストのエリオット・エイブラムズ国家安全保障問題担当次席補佐官、ザルメイ・ハリルザド、そしてバンダル・ビン・スルタンがいるとしている。
そのバンダルは2013年7月末にモスクワを極秘訪問、プーチン大統領に対して黒海のソチで開かれる冬季オリンピックを守ると保証している。オリンピックの破壊活動をすると脅しているチェチェンのグループは自分たちのコントロール下にあり、自分たちとの調整なしにシリア領へは向かわないというのだが、シリアから手を引かないとオリンピック会場を攻撃するという脅しだと理解されても仕方がない。「ここ10年間、チェチェンのテロリスト・グループをあなたたちが支援していることを知っている」とプーチンは応じたという。
そのバンダルは2014年4月に総合情報庁の長官を解任され、彼と近かったサウド・アル・ファイサルは今年4月に外務大臣を辞めている。ネオコンのプランに基づいてアメリカやイスラエルと始めたプロジェクトが行き詰まり、自分たちの体制を揺るがしかねない状況になったサウジアラビアは方針を大きく変更しつつある。
こうした流れの中、アメリカとしてはイランとの関係改善を図るしかなかったという見方があるのだが、それに怒っているのがイスラエルやネオコン。イスラエルは今でもシリアのバシャール・アル・アサド体制打倒を最優先課題にしていて、アル・カイダ系武装集団であろうと、ISであろうと手を組む姿勢を崩していない。トルコは「緩衝地帯」を設定してISを守り、シリア軍機を撃墜する意思を明確にしている。
イスラエルを怒らせてまでイランとの話し合いを進めたアメリカだが、イランがロシアからアメリカへ乗り換える可能性は小さいと見られている。積年の恨みがあり、その傲慢な態度を許してはいない。ロシアがISやネオ・ナチの封じ込めに成功すれば、アメリカは窮地に陥りそうだ。
サウジアラビアはロシアのプロジェクトへ100億ドルを投資するというが、それ以上に注目されているのはシリア政府との関係。6月29日にシリアのワリド・ムアレム外相らがモスクワを訪れ、その数週間後には内務長官のアリ・マムルクがロシアの情報機関幹部とサウジアラビアのリヤドを訪問、総合情報庁のハリド・ビン・アリ・アル・フマイダンと会談している。
この背景には、イランの核問題に関する協議が合意に達したこと、イエメンでの戦争が長期化の様相を見せていること、資金を供給していた先のIS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)との関係悪化などがあるようだ。現在、ISはトルコ政府との関係が強い。
ISを動かしていたのはバンダル・ビン・スルタンだと言われている。バンダルは1983年10月から2005年9月まで駐米サウジアラビア大使を、2012年7月から14年4月まで総合情報庁長官を務め、ブッシュ家と親密な関係にあることから「バンダル・ブッシュ」と呼ばれている。
調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは2007年3月5日付けニューヨーカー誌で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの「三国同盟」がシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を開始した書き、その中心にはリチャード・チェイニー米副大統領、ネオコン/シオニストのエリオット・エイブラムズ国家安全保障問題担当次席補佐官、ザルメイ・ハリルザド、そしてバンダル・ビン・スルタンがいるとしている。
そのバンダルは2013年7月末にモスクワを極秘訪問、プーチン大統領に対して黒海のソチで開かれる冬季オリンピックを守ると保証している。オリンピックの破壊活動をすると脅しているチェチェンのグループは自分たちのコントロール下にあり、自分たちとの調整なしにシリア領へは向かわないというのだが、シリアから手を引かないとオリンピック会場を攻撃するという脅しだと理解されても仕方がない。「ここ10年間、チェチェンのテロリスト・グループをあなたたちが支援していることを知っている」とプーチンは応じたという。
そのバンダルは2014年4月に総合情報庁の長官を解任され、彼と近かったサウド・アル・ファイサルは今年4月に外務大臣を辞めている。ネオコンのプランに基づいてアメリカやイスラエルと始めたプロジェクトが行き詰まり、自分たちの体制を揺るがしかねない状況になったサウジアラビアは方針を大きく変更しつつある。
こうした流れの中、アメリカとしてはイランとの関係改善を図るしかなかったという見方があるのだが、それに怒っているのがイスラエルやネオコン。イスラエルは今でもシリアのバシャール・アル・アサド体制打倒を最優先課題にしていて、アル・カイダ系武装集団であろうと、ISであろうと手を組む姿勢を崩していない。トルコは「緩衝地帯」を設定してISを守り、シリア軍機を撃墜する意思を明確にしている。
イスラエルを怒らせてまでイランとの話し合いを進めたアメリカだが、イランがロシアからアメリカへ乗り換える可能性は小さいと見られている。積年の恨みがあり、その傲慢な態度を許してはいない。ロシアがISやネオ・ナチの封じ込めに成功すれば、アメリカは窮地に陥りそうだ。
以上は「櫻井ジャーナル」より
担当者が変わればその国の政治も変わります。日本も担当者が変われば戦争から平和に変われます。要は人なのです。 以上
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