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2016年3月31日 (木)

平成青春考(1)

平成青春考(1)

今回から2回にわたって平成の青春論を書いてみたい。

今回はその第1回である。第2回は16日(火)を予定している。

ゲス休の宮崎謙介(京都3区)が、辞職した。

記者会見でも、言葉は軽く、「深く深く深く反省」と畳語の多い、軽いパフォーマンスに終始した。自分からは離党しない考えを示すなど、次の選挙での復帰を目指している。

このゲス元議員は、外国までだましていた。宮崎のゲス休を、真に受けたフィンランドの首相と財務相が、宮崎夫婦にエールの手紙を手渡したものだ。

「駐日フィンランド大使館

育休取得を宣言した自民党の宮崎謙議員が今日、フィンランド大使館に来てくれたよ! フィンランドの首相と財務相が在職中に育休を取って模範を示したことを新聞で読んで感銘し、2人に手紙を渡してほしいとヴィルタモ駐日フィンランド大使に託したんだ。

(宮崎の記者会見の後に、リンク、上記のツイート、画像とすべて削除されている。注 : 兵頭)

ヴィルタモ大使は、宮崎議員にフィンランドの育児パッケージも紹介。赤ちゃんを迎える家庭すべてに贈られる「国からのプレゼント」なんだ。浦安市など日本の自治体も導入をはじめてるよ。ちなみに宮崎家の赤ちゃんは今朝誕生! おめでとう! おんねあ!

(同様に、宮崎の記者会見の後に、リンク、上記のツイート、画像とすべて削除された。注 : 兵頭)

宮崎議員の下のお名前、なぜか一字消してしまってたみたい。本当は宮崎謙介議員です。本当にごめんなさい! あんてーくし!!!」

(宮崎に関しては、2月12日の午後5時現在、このツイートのみ残っている。注 : 兵頭)

国会議員が純粋な外国人をだます。真相を知って、フィンランドの首相と財務相、そして大使館員がどう思ったことか。国辱である。このことはどのメディアも採り上げていない。

尻の軽い男女が、飯の食い方として国会議員を目指す。対応する外国人は、自国の議員に宮崎謙介のような劣化した議員がいないので、言葉に距離を置かないのである。

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宮崎謙介の率先垂範などはいらない。もし、国会議員が率先して国民に範を垂れるのだったら、まず戦争にゆくべきだ。あるいは、福島第1原発の作業現場に行くべきだ。そうしなかったら、国民が生活苦に悲鳴をあげているなかで、国会だけは愚か者の桃源郷になってしまうだろう。不倫のために休暇をとり、それに仰仰しく育休の粉飾をほどこし、遊んでいたのである。

情けないことには、9日の衆院本会議後、記者に質問されて何も答えられず、走って国会の廊下を逃げる宮崎の姿がテレビに映し出された。これだったら戦争にも福島にも行かないだろう。もともとなるべき資格のない人間が国会議員になっているのだ。

宮崎は、官民とも育休がとれない職場が大半である日本の現実を知っているのか。国家に対する責任ある立場の人物の、心がけを述べた范仲淹「岳陽楼記」は、「先憂後楽」という。

「天下の憂えに先んじて憂え、天下の楽しみに後(おく)れて楽しむ」(国家の安危については人より先に心配し、楽しむのは人より遅れて楽しむ)という意味だ。政治家はこうでなければならない。宮崎は、国民の苦しみへの洞察力がなく、国民に先んじて、だましてまで遊んでいた。ゲスである。政治家としての資質がもともとないのだから、これを区切りに政治家を辞めるべきだ。

最近は、自分の幸せしか考えない人間が増えてきた。自分の享楽維持のためには、邪魔になる他人の死を願う。

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『J-CASTニュース』に「「高齢者は適当な時に死ぬ義務あり」84歳曽野綾子発言がブーメランに ネットで「あなたからどうぞ」というタイトルの記事が載っている。

「作家の曽野綾子さん(84)が「週刊ポスト」のインタビュー記事で語った「高齢者は『適当な時に死ぬ義務』がある」との主張がネット上で大反発を受けている。

高齢者は権利や機会を若者に譲り、死と向き合うべきだ――そんな「生き方」の主張だったが、「あなたからどうぞ」など厳しい意見が相次いでいるのだ。

(中略)

インタビュー記事は、2016年2月1日発売の「週刊ポスト」(2月8日号)に掲載された。「高齢者は『適当な時に死ぬ義務』を忘れてしまっていませんか?」との問いかけで始まり、曽野さんは「『いくらでも生きたい』は傲慢」「権利を『求め倒し』、医療を『使い倒し』、他人を『頼り倒す』ことは肯定されない」との持論を展開する。

この記事の前提には、1月24日付け産経新聞朝刊1面に掲載された曽野さんのコラム「小さな親切、大きなお世話」があった。90代の病人がドクターヘリによる救助を要請した話を持ち出し、「利己的とも思える行為」と批判。

負傷の程度でけが人の治療に優先順位をつける行為「トリアージ」を例にしながら、「生きる機会や権利は若者に譲って当然だ」「ある年になったら人間は死ぬのだ、という教育を、日本では改めてすべき」と主張した。また、ドクターヘリなど高度な医療サービスについても「法的に利用者の年齢制限を設けたらいい」と踏み込んでいる。

「ポスト」掲載のインタビュー記事もコラムの内容が基本的に踏襲され、「死についての教育拡充論」により多くの紙幅が割かれている。

確実に来る死を覚悟し、さまざまな機会や権利を若者へ譲る。医療サービスを誰しもが平等に受けるのは難しい時代、高齢者は死と真正面から向き合わなければならない。曽野さんが訴えたかったのは、そんな独自の「生き方」だったと言えるが、曽野さん自身が高齢だったことからか、ネット上で即座に反発の声が巻き起こった。

(中略)

曽野さんの発言はその大胆さ、奔放さから、今まで数多くの批判を浴びてきた。15年2月、産経新聞上のコラムに記した「もう20~30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった」との一文が、「アパルトヘイト」(人種隔離政策)容認と捉えられ、海外メディアに報じられたり、駐日南アフリカ共和国大使が産経新聞に抗議したりする事態に発展。

また、15年7月、岩手県矢巾(やはば)町の中学2年の男子生徒(当時13)がいじめを苦に自殺した問題では、「自殺した被害者は、同級生に暗い記憶を残したという点で、彼自身がいじめる側にも立ってしまった」と同年9月11日発売の「ポスト」(9月18日号)に語り、問題視された。今回のインタビュー記事をきっかけに、こうした発言も改めてネットで掘り返されているようだ」

曽野綾子の発言は、すべて権力に寄り添ったものである。安倍晋三と同じ弱肉強食、優勝劣敗、優生学に基づいたものである。だから若者に対しても、この論理は適用されることを知らねばならない。

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「高齢者は『適当な時に死ぬ義務』がある」ということだが、無菌状態で育てられた世間知らずがモロに出ている。

優れた作家はこういうことをいわないものだ。この発言だけとっても、彼女が三流の人であることがよくわかる。

第一、曽野綾子が高齢の84歳なのだから、死んで見せてくれたら、いかほどかその方法も含めてわかりやすいことだろう。おそらく曽野綾子はそんなことを考えたこともないのである。

いい歳をして、なお権力に阿諛するのは恥ずかしいことだ。それは、曽野が、まだこの社会の権力構造に無知であることを物語る。おのれの人生が、既得権益支配層に隷属する人生であり、本質的に奴隷の人生であることに、気付いていないのである。

以上は「兵頭に訊こう」より

曽野綾子にしろ、安倍晋三にしろ、要は世間知らずの餓鬼であることです。以上

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